第4章 運動器障害理学療法学 06)下肢の骨折・脱臼 ⑤下腿骨骨折

〈第57回 PT国試 午前13〉

76歳の女性.脛骨高原骨折.転倒して受傷し,人工骨を用いた手術を施行された.術後のエックス線写真を示す.術後の理学療法で正しいのはどれか. 

1.術後翌日から極超短波療法を行う.
2.術後翌日から足関節自動運動を行う.
3.術後翌日から膝関節伸展の等張性筋力増強練習を行う.
4.術後2週からCPMを行う.
5.術後2週から全荷重歩行を行う.

解答

1.× 骨接合術後のため,極超短波療法は禁忌である.
2.○ 正しい.
3.× 術後翌日から膝関節伸展の等尺性筋力増強練習を行う.
4.× 術後翌日からCPMを行う.
5.× 術後10週から全荷重歩行を行う.


〈第56回 PT国試 午後7〉

20歳の女性.転倒して左下腿骨骨折後,変形治癒となりその後手術が行われた.手術後翌日の単純エックス線を示す.この患者に対する運動療法で正しいのはどれか.

1.CPMを手術後1週から行う.
2.下肢伸展挙上運動を手術後1日から行う.
3.足関節の自動運動を手術後2週から行う.
4.大腿四頭筋セッティングを手術後1週から行う.
5.椅子座位での大腿四頭筋訓練(レッグエクステンション)を手術後1日から行う.

解答

1.× CPMを手術後1日から行う.
2.○ 正しい.
3.× 足関節の自動運動を手術後1日から行う.
4.× 大腿四頭筋セッティングを手術後1日から行う.
5.× 椅子座位での大腿四頭筋訓練(レッグエクステンション)を手術後2週から行う.


〈第44回 PT国試 午前56〉

脛骨骨折後の尖足拘縮で短縮を起こしやすい筋はどれか.2つ選べ. 
1.前脛骨筋
2.長指伸筋
3.後脛骨筋
4.長母指伸筋
5.長母指屈筋

解答

1.× 前脛骨筋は尖足拘縮で伸張されるため短縮は起こしにくい.
2.× 長指伸筋は尖足拘縮で伸張されるため短縮は起こしにくい.
3.○ 正しい.
4.× 長母指伸筋は尖足拘縮で伸張されるため短縮は起こしにくい.
5.○ 正しい.


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