〈第56回 PT国試 午前14〉
75歳の女性.左膝痛を訴え,関節可動域が伸展-10°,屈曲95°に制限されている.来院時のエックス線写真を示す.膝関節拘縮に対する治療で正しいのはどれか.
1.CPMを行う.
2.大腿を固定して伸張を加える.
3.疼痛を感じるレベルの矯正力を加える.
4.動的膝装具は用いない.
5.連続ギプス法では1日ごとに5°ずつ矯正位を強める.
解答
1.× 膝関節拘縮の保存療法では,疼痛を感じないレベルで徒手的他動運動を行う.
2.○ 正しい.
3.× 疼痛を感じないレベルで矯正力を加える.
4.× 膝関節拘縮の保存療法では,必要に応じて動的膝装具を用いる.
5.× 連続ギプス法では3~5日ごとに5~10°ずつ矯正位を強める.
〈第48回 PT国試 午前14〉
62歳の女性.両側の変形性膝関節症で,膝関節に軽度の伸展制限と中等度の内反変形とがみられ,Mikulicz線は膝関節中心の内側に偏位している.運動療法で適切でないのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 下腿遠位部でボールを挟むと膝関節への負担が大きいため,大腿遠位部にボールをおく.
5.○ 正しい.
〈第42回 PT国試 午前30〉
60歳の女性.主婦.歩行開始時に両膝関節内側に疼痛が出現した.内反型変形性膝関節症と診断され,大腿脛骨角180°,BMI指数29.0であった.理学療法で適切でないのはどれか.
1.SLRによる大腿四頭筋強化訓練
2.起立・歩行時の外側楔状足底板の使用
3.外出時の軟性膝装具の使用
4.1日1万歩のウォーキング
5.1日30分間の自転車エルゴメーター
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 両膝関節内側に疼痛があり,BMI指数29.0と肥満であることから,1日1万歩のウォーキングは膝関節に負担をかけ疼痛・変形を悪化させる恐れがあるため適切でない.
5.○ 正しい.
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