第3章 脊髄損傷理学療法学 08)部分損傷 ①中心性頸髄損傷

〈第43回 PT国試 午前24〉

次の文により問題24,問題25に答えよ.56歳の男性.階段で足を滑らせ階下まで転落し,病院に搬送された.入院時の頸椎エックス線写真(A),CT(B)及びMRI(C)を示す.頸椎・頸髄の病変について誤っているのはどれか. 

1.前縦靱帯の骨化
2.後縦靱帯の骨化
3.頸椎の脱臼骨折
4.頸髄内の損傷像
5.椎体の骨棘形成

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 入院時の頸椎エックス線写真,CT及びMRIでは頸椎の脱臼骨折はみとめられない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第43回 PT国試 午前25〉

次の文により問題24,問題25に答えよ.56歳の男性.階段で足を滑らせ階下まで転落し,病院に搬送された.入院時の頸椎エックス線写真(A),CT(B)及びMRI(C)を示す.徒手筋力テストによる上下肢の筋力評価の推移を表に示す.感覚鈍麻は持続しているが,2週後には排尿は自力で可能となった.受傷4週以降の治療で正しいのはどれか. 

1.車椅子での生活自立をゴールとして設定する.
2.痙縮の増悪を考えて筋力増強訓練を禁止する.
3.手指に関節拘縮を生じやすいので留意する.
4.両側長下肢装具を作製して歩行訓練を行う.
5.食事動作にはBFOの利用を検討する.

解答

1.× 下肢の筋力が回復していきているため,歩行による生活自立をゴールとして設定する.
2.× 痙縮の増悪を考えて筋力増強訓練を禁止することはない.
3.○ 正しい.
4.× 下肢筋力が回復してきているため,両側長下肢装具を作製は行わない.
5.× 肩・肘関節周囲筋力が回復してきているため,食事動作にはBFOの利用は必要ない.


〈第49回 PT国試 午前11〉

68歳の男性.歩行中に転倒して歩けなくなり救急搬送された.上下肢に麻痺を認めたが骨傷はみられず,中心性頸髄損傷の診断を受けた.受傷5日後のADLは全介助であった.6か月後にFIMでADL評価をしたときに,最も自立度が低いと予想される項目はどれか. 
1.更衣(上半身)
2.排尿管理
3.トイレ移乗
4.歩行
5.階段昇降

解答

1.× 中心性頸髄損傷は下肢よりも上肢に麻痺が強く生じるため,更衣(上半身)の自立度が一番低い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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