〈第48回 PT国試・OT国試 午前95〉
老年症候群について誤っているのはどれか.
1.虚弱な老人に特有の症候である.
2.ADLの阻害要因となる.
3.活動性が低下しやすい.
4.単一の原因で起こる.
5.悪循環に陥る.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 老年症候群は複数の原因で起こる.
5.○ 正しい.
〈第45回 PT国試・OT国試 午前95〉
高齢者に発症しやすいのはどれか.2つ選べ.
1.1型糖尿病
2.関節リウマチ
3.多発性骨髄腫
4.多発性硬化症
5.線条体黒質変性症
解答
1.× 1型糖尿病は小児ないし若年者での発症が多い.
2.× 関節リウマチは40~50歳代に好発する.
3.○ 正しい.
4.× 多発性硬化症は15~50歳に好発し,20歳代後半がピークである.
5.○ 正しい.
〈第52回 PT国試・OT国試 午後92〉
高齢者にみられる病態のうち,低栄養の関与が低いのはどれか.
1.貧血
2.褥瘡
3.大腿骨骨折
4.サルコペニア
5.虚血性心疾患
解答
1.○ 低栄養が関与する.
2.○ 低栄養が関与する.
3.○ 低栄養が関与する.
4.○ 低栄養が関与する.
5.× 虚血性心疾患は低栄養の関与が低い.
〈第56回 PT国試・OT国試 午後84〉
筋量減少が診断基準に含まれるのはどれか.
1.フレイル
2.サルコペニア
3.ポストポリオ症候群
4.メタボリックシンドローム
5.ロコモティブシンドローム
解答
1.× フレイルの診断基準に筋量減少は含まれない.
2.○ 正しい.
3.× ポストポリオ症候群の診断基準に筋量減少は含まれない.
4.× メタボリックシンドロームの診断基準に筋量減少は含まれない.
5.× ロコモティブシンドロームの診断基準に筋量減少は含まれない.
〈第57回 PT国試・OT国試 午前83〉
フレイルの指標とサルコペニアの評価で共通する項目はどれか.2つ選べ.
1.握力低下
2.体重減少
3.歩行速度低下
4.主観的疲労感増大
5.日常生活活動減少
解答
1.○ 正しい.
2.× 体重減少はフレイルの指標である.
3.○ 正しい.
4.× 主観的疲労感増大はフレイルの指標である.
5.× 日常生活活動減少はフレイルの指標である.
〈第59回 PT国試・OT国試 午後82〉
フレイルの高齢者の特徴で正しいのはどれか.
1.筋量が増加する.
2.TUG時間が短くなる.
3.長座位前屈距離が短くなる.
4.運動負荷時のBorg指数が低値になる.
5.FBS(Functional balance scale)が低値になる.
解答
1.× フレイルの高齢者の特徴は筋量が低下する.
2.× フレイルの高齢者の特徴はTUG時間が長くなる.
3.× フレイルの高齢者の特徴は長座位前屈距離が長くなる.
4.× フレイルの高齢者の特徴は運動負荷時のBorg指数が高値になる.
5.○ 正しい.
〈第54回 PT国試・OT国試 午後84〉
高齢者の長期の安静臥床の影響で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.記憶力の低下
2.1回換気量の増加
3.循環血液量の減少
4.予備呼気量の増加
5.安静時心拍数の減少
解答
1.○ 正しい.
2.× 高齢者の長期の安静臥床では1回換気量が減少する.
3.○ 正しい.
4.× 高齢者の長期の安静臥床では予備呼気量が減少する.
5.× 高齢者の長期の安静臥床では安静時心拍数が増加する.
〈第46回 PT国試・OT国試 午後82〉
高齢者の長期の安静臥床の影響として正しいのはどれか.2つ選べ.
1.記銘力の低下
2.1回換気量の増加
3.循環血液量の減少
4.安静時心拍数の減少
5.血中カルシウム濃度の低下
解答
1.○ 正しい.
2.× 高齢者の長期の安静臥床で1回換気量は減少する.
3.○ 正しい.
4.× 高齢者の長期の安静臥床で安静時心拍数は増加する.
5.× 高齢者の長期の安静臥床で血中カルシウム濃度は変化しない.
〈第36回 PT国試・OT国試 午後99〉
高齢者の長期臥床で生じにくいのはどれか.
1.認知症
2.骨壊死
3.便秘
4.静脈血栓
5.尿路感染
解答
1.○ 長期臥床で生じやすい.
2.× 高齢者の長期臥床で骨壊死は生じにくい.
3.○ 長期臥床で生じやすい.
4.○ 長期臥床で生じやすい.
5.○ 長期臥床で生じやすい.
〈第51回 PT国試・OT国試 午前82〉
長期の安静臥床によって上昇するのはどれか.
1.免疫能
2.耐糖能
3.静脈還流量
4.尿中カルシウム
5.クレアチニン・クリアランス
解答
1.× 長期の安静臥床によって免疫能は低下する.
2.× 長期の安静臥床によって耐糖能は低下する.
3.× 長期の安静臥床によって静脈還流量は低下する.
4.○ 正しい.
5.× 長期の安静臥床でもクレアチニン・クリアランスは変わらない.
〈第43回 PT国試・OT国試 午後55〉
長期間の臥床で増加するのはどれか.2つ選べ.
1.安静時心拍数
2.循環血漿量
3.末梢血管抵抗
4.1回心拍出量
5.最大酸素摂取量
解答
1.○ 正しい.
2.× 長期間の臥床で循環血漿量は減少する.
3.○ 正しい.
4.× 長期間の臥床で1回心拍出量は減少する.
5.× 長期間の臥床で最大酸素摂取量は減少する.
〈第47回 PT国試・OT国試 午前82〉
長期臥床による不動化の影響として正しいのはどれか.
1.筋節長の延長
2.疼痛閾値の低下
3.関節不安定性の出現
4.脊髄前角細胞数の減少
5.血中カルシウム濃度の低下
解答
1.× 筋節長の短縮が長期臥床による不動化の影響である.
2.○ 正しい.
3.× 関節拘縮の出現が長期臥床による不動化の影響である.
4.× 脊髄前角細胞数は長期臥床により変化しない.
5.× 血中カルシウム濃度は長期臥床により変化しない.
〈第49回 PT国試・OT国試 午前83〉
臥床による筋への影響として正しいのはどれか.
1.最大筋腹の太さは保たれる.
2.手内筋は数日で著明な筋力低下が生じる.
3.上肢筋に比べ下肢筋で筋力低下が大きい.
4.下肢筋では1週間に50%の筋力低下が生じる.
5.筋細胞膜のアセチルコリン感受性の増強が生じる.
解答
1.× 臥床により最大筋腹の太さは減少する.
2.× 臥床により手内筋が数日で著明な筋力低下を生じることはない.
3.○ 正しい.
4.× 臥床により下肢筋では1週間に10~15%の筋力低下が生じる.
5.× 臥床により筋細胞膜のアセチルコリン感受性の低下が生じる.
〈第53回 PT国試・OT国試 午後84〉
廃用症候群によって低下しないのはどれか.
1.筋力
2.肺活量
3.心拍数
4.身体活動性
5.胃腸管運動
解答
1.○ 廃用症候群によって低下する.
2.○ 廃用症候群によって低下する.
3.× 廃用症候群で心拍数は上昇する.
4.○ 廃用症候群によって低下する.
5.○ 廃用症候群によって低下する.
〈第36回 PT国試・OT国試 午後66〉
廃用症候群に含まれないのはどれか.
1.筋萎縮
2.尿路結石
3.骨粗鬆症
4.反張膝
5.体力低下
解答
1.○ 廃用症候群に含まれる.
2.○ 廃用症候群に含まれる.
3.○ 廃用症候群に含まれる.
4.× 反張膝は廃用症候群に含まれない.
5.○ 廃用症候群に含まれる.
〈第36回 PT国試・OT国試 午後98〉
廃用による呼吸・循環器の症状で誤っているのはどれか.
1.心臓予備力の低下
2.安静時心拍数の減少
3.起立性低血圧
4.最大酸素摂取量の低下
5.肺活量の低下
解答
1.○ 正しい.
2.× 廃用により安静時心拍数は増加する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第59回 PT国試・OT国試 午後83〉
不動による廃用症候群で生じやすい病態はどれか.
1.安静時心拍数の低下
2.間質性肺疾患
3.自律神経過反射
4.深部静脈血栓
5.低カルシウム血症
解答
1.× 廃用症候群により安静時心拍数は増加する.
2.× 廃用症候群で呼吸器感染症や誤嚥性肺炎が生じやすい.
3.× 自律神経過反射は頸髄損傷でみられる.
4.○ 正しい.
5.× 廃用症候群では血中カルシウム濃度は変化しない.
〈第44回 PT国試・OT国試 午後51〉
廃用性筋萎縮で正しいのはどれか.
1.筋原線維は保たれる.
2.筋内神経線維は保たれる.
3.筋張力は保たれる.
4.筋線維の蛋白質合成は保たれる.
5.筋萎縮の進行速度は神経切断後と同程度である.
解答
1.× 廃用性筋萎縮では筋原線維が減少する.
2.○ 正しい.
3.× 廃用性筋萎縮では筋張力が低下する.
4.× 廃用性筋萎縮では筋線維の蛋白質合成が低下する.
5.× 廃用性筋萎縮では筋萎縮の進行速度は神経切断後より遅い.
Back | 【第6章 老年学 目次】 | Next