〈第45回 PT国試 午後14〉
完全脊髄損傷(第12胸髄節まで機能残存)患者で,臥床時に褥瘡を好発しやすい部位はどれか.2つ選べ.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ T12機能残存レベルで臥床時に褥瘡を好発しやすい部位は仙骨部である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ T12機能残存レベルで臥床時に褥瘡を好発しやすい部位は踵骨部である.
〈第55回 PT国試 午前10〉
27歳の男性.脊髄完全損傷(第5胸髄節まで機能残存).日常生活は車椅子使用にて自立している.設計事務所に勤務しており,長時間のデスクワークを行うことが多い.多忙のため除圧を行う機会が少なくなっている.この状況が続いた場合,褥瘡が生じる可能性が最も高い部位はどれか.
1.肩甲部
2.膝窩部
3.仙骨部
4.肘頭部
5.腸骨部
解答
1.× 肩甲部は長時間の背臥位で褥瘡が生じる可能性が高い部位である.
2.× 膝窩部は褥瘡になりにくい.
3.○ T5機能残存レベルで,長時間の車椅子座位により褥瘡を生じる可能性が高いのは仙骨部である.
4.× 肘頭部は長時間の背臥位で褥瘡が生じる可能性が高い部位である.
5.× 腸骨部は長時間の側臥位で褥瘡が生じる可能性が高い部位である.
〈第52回 PT国試 午後49〉
胸髄損傷者の褥瘡予防で正しいのはどれか.
1.30度側臥位にする.
2.体位変換は6時間ごとに行う.
3.褥瘡の好発部位に円座を用いる.
4.ベッドアップは80度以上にする.
5.褥瘡の好発部位をマッサージする.
解答
1.○ 正しい.
2.× 体位変換は急性期では1~2時間ごとに行う.
3.× 褥瘡予防・管理ガイドラインでは褥瘡の好発部位に円座は推奨されておらず,体圧分散できるものを用いる.
4.× 褥瘡予防のためにはベッドアップは30度以下が望ましい.
5.× 褥瘡予防・管理ガイドラインでは褥瘡の好発部位のマッサージは行わないよう勧められている.
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