第3章 脊髄損傷理学療法学 05)脊髄損傷 ②胸髄損傷

〈第46回 PT国試 午前40〉

胸髄完全損傷患者の運動で広背筋の作用でないのはどれか. 
1.プッシュアップを容易にする.
2.骨盤をコントロールする.
3.呼吸運動を促進する.
4.肩甲帯を固定する.
5.体幹を固定する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 胸髄完全損傷患者の呼吸運動促進は広背筋の作用でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第49回 PT国試 午前31〉

対麻痺に用いられる交互歩行装具と内側継手付き両側長下肢装具の比較で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.交互歩行装具は骨盤帯を必要とする.
2.交互歩行装具の方が装着は容易である.
3.内側継手付き両側長下肢装具は遊脚側の駆動にケーブルを使う.
4.内側継手付き両側長下肢装具では装着したまま車椅子が使用できる.
5.どちらも足部の前方を補高すると立位保持が容易になる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 交互歩行装具に比べ内側継手付き両側長下肢装具の方が装着は容易である.
3.× 交互歩行装具は遊脚側の駆動にケーブルを使う.
4.○ 正しい.
5.× 足部の前方を補高するのではなく,足関節をやや背屈位にするとどちらも立位保持が容易になる.


〈第46回 PT国試 午後46〉

第10胸髄節以下の完全対麻痺者の交互歩行実現を目的として開発された装具はどれか.2つ選べ. 
1.Craig-Scott brace
2.MSH-KAFO
3.DACS AFO
4.HRC
5.RGO

解答

1.× Craig-Scott braceはL1(実用はL2)以下で適応となる.
2.○ 正しい.
3.× DACS AFOはL3(実用はL4)以下で適応となる.
4.× HRCは反張膝用膝装具であり,脊髄損傷では適応とならない.
5.○ 正しい.


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