第2章 神経筋障害理学療法学 13)種々の神経筋疾患 ①疾病・症状

〈第58回 PT国試 午前29〉

錐体路徴候はどれか. 
1.膝蓋腱反射低下
2.深部感覚鈍麻
3.腹壁反射消失
4.筋緊張低下
5.ジストニア

解答

1.× 膝蓋腱反射亢進が錐体路徴候である.
2.× 深部感覚鈍麻は錐体路徴候でない.
3.○ 正しい.
4.× 筋緊張亢進が錐体路徴候である.
5.× ジストニアは大脳基底核の障害で生じる.


〈第55回 PT国試 午後25〉

腱反射が亢進する疾患はどれか. 
1.多発性筋炎
2.多発性硬化症
3.Guillain-Barré症候群
4.尿毒症性ニューロパチー
5.Duchenne型筋ジストロフィー

解答

1.× 多発性筋炎は腱反射が亢進しない.
2.○ 正しい.
3.× Guillain-Barré症候群は腱反射が減弱・消失する.
4.× 尿毒症性ニューロパチーは腱反射が減弱・消失する.
5.× Duchenne型筋ジストロフィーは腱反射が減弱・消失する.


〈第57回 PT国試 午前27〉

律動的な不随意運動はどれか. 
1.振戦
2.チック
3.バリスム
4.アテトーゼ
5.ミオクローヌス

解答

1.○ 正しい.
2.× チックは不規則な不随意運動である.
3.× バリスムは不規則な不随意運動である.
4.× アテトーゼは不規則な不随意運動である.
5.× ミオクローヌスは不規則な不随意運動である.


〈第57回 PT国試 午後23〉

Gowers徴候を生じやすい疾患はどれか. 
1.関節リウマチ
2.Parkinson病
3.引き抜き損傷
4.中心性頸髄損傷
5.Duchenne型筋ジストロフィー

解答

1.× 関節リウマチでGowers徴候はみられない.
2.× Parkinson病でGowers徴候はみられない.
3.× 引き抜き損傷でGowers徴候はみられない.
4.× 中心性頸髄損傷でGowers徴候はみられない.
5.○ 正しい.


〈第56回 PT国試 午後44〉

症候とその説明の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.Uhthoff徴候 ――― 体温の低下で神経症状が悪化する.
2.Lasègue徴候 ――― 腰椎椎間板ヘルニアで陽性になる.
3.Lhermitte徴候 ――― 頸部の前屈により背部中央に痛みが走る.
4.内側縦束症候群 ――― 後頭葉の障害で起こる.
5.Brown-Séquard症候群 ――― 脊髄の両側横断性障害で起こる.

解答

1.× Uhthoff徴候 ――― 体温の上昇で神経症状が悪化する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 内側縦束症候群 ――― 脳幹部の障害で起こる.
5.× Brown-Séquard症候群 ――― 脊髄の片側横断性障害で起こる.


〈第56回 PT国試 午後43〉

発症初期から易転倒性がみられるのはどれか. 
1.Charcot-Marie-Tooth病
2.筋萎縮性側索硬化症
3.進行性核上性麻痺
4.脊髄小脳変性症
5.Parkinson病

解答

1.× Charcot-Marie-Tooth病は鶏歩がみられる.
2.× 筋萎縮性側索硬化症の発症初期はつまづきはみられる.
3.○ 正しい.
4.× 脊髄小脳変性症の発症初期はふらつきや,つまづきがみられる.
5.× Parkinson病は安静時振戦がみられる.


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