〈第54回 PT国試 午後44〉
多発性筋炎で正しいのはどれか.
1.男性に多い.
2.心筋は障害されない.
3.高い室温では筋力が低下する.
4.四肢の遠位筋優位に障害される.
5.間質性肺炎を合併すると予後が悪い.
解答
1.× 多発性筋炎は女性に多い.
2.× 多発性筋炎で心筋は障害される.
3.× 高い室温で筋力が低下するのは多発性硬化症である.
4.× 多発性筋炎では四肢の近位筋優位に障害される.
5.○ 正しい.
〈第55回 PT国試 午前46〉
多発性筋炎の回復初期における理学療法で正しいのはどれか.
1.運動負荷量は血小板数を目安に設定する.
2.筋力トレーニングは四肢の遠位筋を中心に行う.
3.間質性肺炎の合併に注意してプログラムを進める.
4.手指の冷感に対して手部および手指へのホットパックを行う.
5.筋痛があれば抵抗を減らし,時間を延長して筋力トレーニングを継続する.
解答
1.× 多発性筋炎の運動負荷量は血中CK値を負荷量設定の目安とする.
2.× 多発性筋炎は四肢の近位筋優位に障害されるため,近位筋の筋力トレーニングを中心に行う.
3.○ 正しい.
4.× 多発性筋炎では冷感に対する温熱療法は禁忌である.
5.× 多発性筋炎の回復初期は筋痛があれば抵抗を減らし,時間も短くして筋力トレーニングを継続する.
〈第46回 PT国試 午前30〉
多発筋炎で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.筋痛に対しては温熱療法を行う.
2.急性期には車椅子自走で移動する.
3.急性期治療時から下肢筋力増強訓練が推奨される.
4.股関節部に疼痛が出現した時は大腿骨頭壊死の合併に注意する.
5.慢性期の運動負荷量の決定には血清CKの推移が参考となる.
解答
1.× 多発筋炎の筋痛に対する温熱療法は禁忌である.
2.× 多発筋炎の急性期は車椅子介助で移動する.
3.× 多発筋炎の急性期治療時は関節可動域訓練にとどめ,下肢筋力増強訓練は行わない.
4.○ 多発筋炎は治療にステロイドを用いるため,股関節部に疼痛が出現した時は大腿骨頭壊死の合併に注意する.
5.○ 血清CKは骨格筋壊死を反映するため,運動負荷量決定の参考となる.
〈第42回 PT国試 午前69〉
多発性筋炎の運動療法で負荷量設定の目安になるのはどれか.
1.血中CK値
2.血中白血球数
3.血中クレアチニン値
4.尿中蛋白排泄量
5.クレアチニンクリアランス
解答
1.○ 多発性筋炎の運動療法では血中CK値を負荷量設定の目安とする.
2.× 血中白血球数は感染や炎症などの指標である.
3.× 血中クレアチニン値は腎機能の指標である.
4.× 尿中蛋白排泄量は腎機能の指標である.
5.× クレアチニンクリアランスは腎機能の指標である.
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