第2章 神経筋障害理学療法学 08)Charcot-Marie-Tooth病 ①症例問題

〈第44回 PT国試 午前24〉

次の文により24,25の問いに答えよ.40歳の男性.Charcot-Marie-Tooth病と診断され,最近跛行を呈するようになった.リハビリテーション科を受診し理学療法が開始された.この患者にみられるのはどれか. 
1.脊柱側弯変形
2.股関節屈曲制限
3.膝関節屈曲拘縮
4.腓腹筋仮性肥大
5.下垂足

解答

1.× Charcot-Marie-Tooth病では脊柱側弯変形はみられない.
2.× Charcot-Marie-Tooth病は下肢遠位部に始まる慢性進行性多発ニューロパチーであるため,股関節屈曲制限はみられない.
3.× Charcot-Marie-Tooth病は下肢遠位部に始まる慢性進行性多発ニューロパチーであるため,膝関節屈曲拘縮はみられない.
4.× 腓腹筋仮性肥大はDuchenne型筋ジストロフィーでみられる.
5.○ Charcot-Marie-Tooth病は特に腓骨神経障害が強く,下垂足がみられる.


〈第44回 PT国試 午前25〉

次の文により24,25の問いに答えよ.40歳の男性.Charcot-Marie-Tooth病と診断され.最近跛行を呈するようになった.リハビリテーション科を受診し理学療法が開始された.この患者に使用する装具はどれか. 
1.徳大式ばね付装具
2.長下肢装具
3.膝固定装具
4.短下肢装具
5.中足骨パッド

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 跛行の原因が下垂足であるため短下肢装具が適応となる.
5.× 誤り.


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