〈第51回 PT国試 午前29〉
Parkinson病のHoeh&Yahrの重症度分類ステージで適切なのはどれか.
1.ステージⅠでは両側の機能障害がみられる.
2.ステージⅡでは姿勢反射障害がみられる.
3.ステージⅢでは機能障害の左右差が顕著となってくる.
4.ステージⅣでは日常生活に制限があり転倒しやすい.
5.ステージⅤでは日常生活に制限が大きいが手すり歩行は可能である.
解答
1.× Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅠでは片側の機能障害がみられる.
2.× Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅡでは両側の機能障害がみられるが,姿勢反射障害はない.
3.× Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢでは姿勢反射障害がみられる.
4.○ 正しい.
5.× Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅤでは日常生活に制限が大きく,寝たきりである.
〈第49回 PT国試 午後26〉
Parkinson病に対するUPDRSを用いた理学療法の評価の説明で正しいのはどれか.
1.3段階の定性尺度で評価する.
2.安静時振戦はoff時に評価する.
3.着衣はon時とoff時に分けて評価する.
4.歩行中のすくみ足はon時のみで評価する.
5.得点が高いほど活動性が高いことを意味する.
解答
1.× UPDRSは基本0~4の5段階(一部0,1の2段階)で評価する.
2.× UPDRSでは安静時振戦はPartⅢの運動能力検査に含まれるのでon時に評価する.
3.○ 正しい.
4.× 歩行中のすくみ足はPartⅡの日常生活動作に含まれるのでon時とoff時に分けて評価する.
5.× UPDRSでは得点が高いほど活動性が低い(症状が重症である)ことを意味する.
〈第46回 PT国試 午後28〉
Parkinson病に対する包括的な評価指標であるUPDRS (Unified Parkinson's Disease Rating Scale)の説明で正しいのはどれか.
1.ICFの構成要素に準じている.
2.疲労に関する項目が含まれる.
3.薬物の効果判定には使用しにくい.
4.簡便な指標のため3分以内で判定できる.
5.状態の良い時間帯と悪い時間帯で評価する.
解答
1.× UPDRSはICFの構成要素に準じていない.
2.× UPDRSには疲労に関する項目が含まれない.
3.× UPDRSは薬物の効果判定に使用される.
4.× UPDRSは4つのパートで全42種類55項目(251点満点)あり,30分程度判定にかかる.
5.○ 正しい.
〈第54回 PT国試 午前35〉
Parkinson病に対する包括的な評価指標であるUPDRSの評価項目でないのはどれか.
1.感覚
2.姿勢
3.歩行
4.知的機能
5.ジスキネジア
解答
1.× 感覚はUPDRSの評価項目に含まれない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第57回 PT国試 午後33〉
Parkinson病の評価で適切なのはどれか.
1.Beevor徴候
2.Finkelstein test
3.MAS
4.SARA
5.Westphal現象
解答
1.× Beevor徴候は第10~12胸髄の横断性病変でみられる.
2.× Finkelstein testはde Quervain病の評価である.
3.× MASは筋緊張の評価である.
4.× SARAは脊髄小脳変性症の包括的な評価指標である.
5.○ Westphal現象は下肢の筋強剛を示す錐体外路障害の評価である.
Back | 【第2章 神経筋障害理学療法学 目次】 | Next