〈第55回 PT国試 午前34〉
中脳(水平断)を図に示す.Parkinson病の病変部位はどれか.
1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤
解答
1.× ①:中脳蓋
2.× ②:内側毛帯
3.× ③:赤核
4.○ ④:黒質
5.× ⑤:大脳脚
〈第52回 PT国試 午前34〉
Parkinson病で主にみられる徴候はどれか.2つ選べ.
1.眼振
2.突進現象
3.動作時振戦
4.歯車様固縮
5.ミオクローヌス
解答
1.× Parkinson病では眼振はみられない.
2.○ 正しい.
3.× Parkinson病では動作時でなく安静時振戦がみられる.
4.○ 正しい.
5.× Parkinson病ではミオクローヌスはみられない.
〈第59回 PT国試 午前34〉
Parkinson病で正しいのはどれか.
1.感覚障害が出現する.
2.安静時振戦が出現する.
3.深部腱反射が亢進する.
4.症状の日内変動は少ない.
5.発症初期には症状が左右対称に出現する.
解答
1.× Parkinson病では感覚障害は出現しない.
2.○ 正しい.
3.× Parkinson病では深部腱反射が減弱する.
4.× Parkinson病では症状の日内変動は多い.
5.× Parkinson病の発症初期には症状が一側から出現する.
〈第44回 PT国試 午前63〉
Parkinson病患者の歩行の特徴はどれか.2つ選べ.
1.立脚側への体幹の側屈
2.腕振りの消失
3.体幹の前屈
4.反張膝
5.下垂足
解答
1.× 立脚側への体幹の側屈はParkinson病患者の歩行の特徴でない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 膝関節屈曲がParkinson病患者の歩行の特徴である.
5.× 下垂足はParkinson病患者の歩行の特徴でない.
〈第47回 PT国試 午後43〉
Parkinson病患者で早期に困難となる動作はどれか.ただし,いずれの動作も上肢での代償はないものとする.
1.寝返り
2.平地歩行
3.階段の昇り
4.端座位の保持
5.椅子からの立ち上がり
解答
1.○ Parkinson病患者では頭部と体幹の分節的な運動や回旋運動が困難となるため,早期に寝返り動作が困難となる.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第45回 PT国試 午前32〉
Parkinson病で誤っているのはどれか.
1.経過とともにL-dopaの効果の持続が短縮する.
2.リズム音刺激による歩行訓練の効果を認める.
3.運動症状は一定の周期で変動する.
4.自律神経症状を合併する.
5.不随意運動を認める.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× Parkinson病では運動症状の日内変動はあるが一定の周期でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第41回 PT国試 午前58〉
パーキンソン病に比較して,血管性パーキンソニズムで認めにくいのはどれか.
1.突進現象
2.認知症症状
3.感情失禁
4.高血圧
5.虚血性心疾患
解答
1.× 突進現象は血管性パーキンソニズムで認めにくい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第41回 PT国試 午前80〉
パーキンソン病の自律神経徴候で誤っているのはどれか.
1.発汗異常
2.排尿障害
3.下痢
4.脂漏性皮膚
5.起立性低血圧
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 便秘がパーキンソン病の自律神経徴候でみられる.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第46回 PT国試 午前29〉
Parkinson病患者に抗Parkinson病薬を長期投与した場合に生じ得る症状で誤っているのはどれか.
1.高血圧
2.on-off現象
3.精神症状の出現
4.wearing-off現象
5.不随意運動の増強
解答
1.× 高血圧はParkinson病患者に抗Parkinson病薬を長期投与した場合に生じ得る症状でない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第42回 PT国試 午前87〉
抗パーキンソン薬の長期投与で起こる症状変動の現象はどれか.2つ選べ.
1.ウェアリングオフ現象(wearing-off phenomenon)
2.すくみ足歩行(frozengait)
3.鉛管様現象(lead pipe rigidity)
4.突進現象(pulsion)
5.オン―オフ現象(on-off phenomenon)
解答
1.○ 正しい.
2.× すくみ足歩行(frozengait)はパーキンソン病の主症状である.
3.× 鉛管様現象(lead pipe rigidity)はパーキンソン病の主症状である.
4.× 突進現象(pulsion)はパーキンソン病の主症状である.
5.○ 正しい.
〈第56回 PT国試 午前9〉
75歳の女性.16年前に左上肢の安静時振戦が出現し,その後左下肢にも認められ動作緩慢となった.近医脳神経内科を受診しParkinson病と診断されL-dopaの内服治療が開始された.開始当初はL-dopaの効果を認めたが,パーキンソニズムの増悪に伴い徐々にL-dopaを増量された.最近L-dopa 服用後30分程度で突然動けなくなり,1日の中で突然の無動を何度も繰り返すという.この現象はどれか.
1.Wearing-off現象
2.Westphal現象
3.pusher現象
4.on-off現象
5.frozen現象
解答
1.× Wearing-off現象はL-dopaの有効時間が1~2時間に短縮し,次の服用までに効果が切れ,症状の悪化がみられることをいう.
2.× Westphal現象とは筋強剛を早期に発見するのに有用な逆説性収縮である.
3.× pusher現象は頭頂葉損傷による体軸性症候群である.
4.○ on-off現象は薬の内服時間に関係なく,症状が急激に改善したり,悪化したりする現象である.
5.× frozen現象は歩行や手の運動で動き出しにくい症状で,パーキンソン病にみられる無動症の主な徴候である.
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