〈第41回 PT国試 午前39〉
45歳の男性.髄膜脳炎.手足の麻痺はなく,1年後には身の回りの動作が自立した.新しいことが覚えられない記銘力障害が残った.病前の職業は会社員(営業).WAIS-RはⅥQ110,PIQ90.訓練アプローチで適切なのはどれか.2つ選べ.
1.絵カードの呼称
2.メモの利用
3.一日のスケジュール表作成
4.新聞の音読
5.電話対応の練習
解答
1.× 絵カードの呼称はVIQ(言語性)に対するアプローチであるが,VIQ110と問題ないため適切でない.
2.○ ①新しいことが覚えられない記銘力障害,②PIQ(動作性)90であるため,PIQに対するアプローチであるメモの利用は適切である.
3.○ ①新しいことが覚えられない記銘力障害,②PIQ(動作性)90であるため,PIQに対するアプローチである一日のスケジュール表作成は適切である.
4.× 新聞の音読はVIQ(言語性)に対するアプローチであるが,VIQ110と問題ないため適切でない.
5.× 電話対応の練習はVIQ(言語性)に対するアプローチであるが,VIQ110と問題ないため適切でない.
Back | 【第1章 脳血管障害理学療法学 目次】 | Next