〈第43回 PT国試 午前48〉
検査結果と筋緊張の亢進を疑う筋(群)との組合せで誤っているのはどれか.
1.股関節他動外転時の抵抗 ――― 股関節内転筋群
2.足関節背屈の可動域低下 ――― 下腿三頭筋
3.肘関節他動伸展時の折りたたみナイフ現象 ――― 上腕二頭筋
4.手関節他動背屈時の歯車現象 ――― 手指伸筋群
5.頭部落下試験で落下速度低下 ――― 頸部屈筋群
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 手関節他動背屈時の歯車現象 ――― 手関節屈筋群
5.○ 正しい.
〈第58回 PT国試 午後15〉
58歳の男性.脳卒中による左片麻痺.Brunnstrom法ステージ上肢Ⅳ,手指Ⅲ,下肢Ⅳ.麻痺側の位置覚検査を行う際の患者への指示で適切なのはどれか.
1.「掌を上に向けて,両腕を水平に保ってください」
2.「左腕を動かしますので,右腕でまねをしてください」
3.「左足の親指を動かします.何回動いたか答えてください」
4.「右膝を曲げますので,左脚を同じように曲げてください」
5.「左手の親指が手の甲の方へ動いたら”上”,掌の方へ動いたら”下”と答えてください」
解答
1.× 「掌を上に向けて,両腕を水平に保ってください」は,バレー徴候で上肢の軽い不全麻痺を検査する方法である.
2.○ 正しい.
3.× 「左足の親指を動かします.何回動いたか答えてください」は,位置覚検査でない.
4.× 「右膝を曲げますので,左脚を同じように曲げてください」は,健側の位置覚検査である.
5.× 「左手の親指が手の甲の方へ動いたら”上”,掌の方へ動いたら”下”と答えてください」は,麻痺側の
〈第50回 PT国試 午前17〉
80歳の女性.多発性脳梗塞.動作の観察から,明らかな運動麻痺はみられないが軽度の感覚障害が予想される.軽度の認知症があり,口頭での詳細な手順の説明は理解しにくい.深部感覚検査として適切なのはどれか.
1.非検査肢の自動運動による模倣試験
2.非検査肢の他動運動による模倣試験
3.検査肢の自動運動による再現試験
4.検査肢の他動運動による再現試験
5.関節定位覚(母指探し)検査
解答
1.× 軽度の認知症があり,手順の理解が難しいため,非検査肢の自動運動による模倣試験は適切でない.
2.× 軽度の認知症があり,手順の理解が難しいため,非検査肢の他動運動による模倣試験は適切でない.
3.× 軽度の認知症があり,手順の理解が難しいため,検査肢の自動運動による再現試験は適切でない.
4.× 軽度の認知症があり,手順の理解が難しいため,検査肢の他動運動による再現試験は適切でない.
5.○ 正しい.
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