〈第53回 PT国試 午前5〉
脳皮質の感覚野の片側前額断の模式図を示す.Penfieldの感覚神経の脳地図における足の局在はどれか.
1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤
解答
1.○ 正しい.
2.× ②:体幹
3.× ③:手
4.× ④:顔
5.× ⑤:舌・咽頭
〈第58回 PT国試 午後24〉
頭痛を感じる痛覚受容器が存在しないのはどれか.
1.硬膜
2.脳動脈
3.脳軟膜
4.頭蓋骨膜
5.大脳皮質
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 大脳皮質には頭痛を感じる痛覚受容器が存在しない.
〈第56回 PT国試 午前24〉
感覚機能について正しいのはどれか.
1.聴覚路は上側頭回に至る.
2.視覚路は内側膝状体を通る.
3.深部覚は脊髄視床路を上行する.
4.痛覚は脊髄内で後索を上行する.
5.味覚は副神経を経由して伝わる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 視覚路は外側膝状体を通る.
3.× 深部覚は後索路を上行する.
4.× 痛覚は脊髄内で側索を上行する.
5.× 味覚は顔面神経と舌咽神経を経由して伝わる.
〈第57回 PT国試 午前23〉
運動に関する中枢神経について正しいのはどれか.
1.一次運動野においては他の部位と比較して手と顔面の運動領域が小さい.
2.中脳黒質に由来するドパミン作動性ニューロンは線条体に至る.
3.皮質脊髄路のうち約30%の線維が延髄錐体で対側に交叉する.
4.Betz巨大錐体細胞は運動野大脳皮質の第Ⅲ層に存在する.
5.Purkinje細胞の軸索は小脳への求心性線維となる.
解答
1.× 一次運動野においては他の部位と比較して手と顔面の運動領域が大きい.
2.○ 正しい.
3.× 皮質脊髄路のうち約90%の線維が延髄錐体で対側に交叉する.
4.× Betz巨大錐体細胞は運動野大脳皮質の第Ⅴ層に存在する.
5.× Purkinje細胞の軸索は小脳からの遠心性線維となる.
〈第56回 PT国試 午後23〉
随意運動について正しいのはどれか.
1.γ運動ニューロンは,随意的な筋収縮の命令を直接筋肉に伝える.
2.一次運動野では,巧緻な動きを必要とする手の領域が小さい.
3.Betzの巨大錐体細胞は,補足運動野のⅤ層に存在する.
4.小脳は,運動をスムーズにする役割を担っている.
5.放線冠の障害で,錐体外路症状が出現する.
解答
1.× α運動ニューロンは,随意的な筋収縮の命令を直接筋肉に伝える.
2.× 一次運動野では,巧緻な動きを必要とする手の領域が大きい.
3.× Betzの巨大錐体細胞は,運動野のⅤ層に存在する.
4.○ 正しい.
5.× 放線冠の障害で,錐体路症状が出現する.
〈第52回 PT国試 午後33〉
脳卒中発症後2週間以内に生じにくい合併症はどれか.
1.意識障害
2.消化管出血
3.肩手症候群
4.摂食嚥下障害
5.深部静脈血栓症
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 肩手症候群は脳卒中発症後2~6週に生じやすい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第56回 PT国試 午後33〉
脳血管障害の片麻痺について正しいのはどれか.
1.四肢の遠位部と比べて四肢の近位部の回復が遅れることが多い.
2.上肢の麻痺と比べて下肢の麻痺の回復が遅れることが多い.
3.上肢に痙縮があると肘関節が屈曲することが多い.
4.共同運動が出現した後に連合反応が出現する.
5.発症直後は筋緊張が高まることが多い.
解答
1.× 四肢の近位部と比べて四肢の遠位部の回復が遅れることが多い.
2.× 下肢の麻痺と比べて上肢の麻痺の回復が遅れることが多い.
3.○ 正しい.
4.× 連合反応が出現した後に共同運動が出現する.
5.× 発症直後は筋緊張が低下していることが多い.
〈第52回 PT国試 午前21〉
中枢神経障害の回復機序に関するアンマスキング〈unmasking〉の説明として適切なのはどれか.
1.神経損傷で抑制シナプスが活動しなくなったために機能が発現する.
2.脱神経のために受容体抗体ができ興奮性を高める.
3.神経線維が脱神経領域に伸びてシナプス形成する.
4.損傷部位より下位の組織が再編成されて機能する.
5.軸索切断後,近位部から神経線維が再生する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 神経束形成因子:中枢神経系の再生阻害因子群の受容体抗体ができ興奮性を高める.
3.× 側副発芽(collateral sprouting):神経線維が脱神経領域に伸びてシナプス形成する.
4.× 神経再構築:損傷部位より下位の組織が再編成されて機能する.
5.× 再生発芽(regenerative sprouting):軸索切断後,近位部から神経線維が再生する.
〈第48回 PT国試 午後18〉
80歳の男性.3年前に脳梗塞による右片麻痺を発症したが,独歩は可能であり,ADLは自立していた.肺炎のため1週間の安静臥床が続いた後,伝い歩きはできるものの独歩は困難となった.最も考えられる原因はどれか.
1.褥瘡
2.脳梗塞の再発
3.下肢筋力低下
4.呼吸機能低下
5.精神機能低下
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ ①80歳,②肺炎のため1週間の安静臥床,③入院前は独歩可能でADL自立していたことから下肢筋力低下が考えられる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
Back | 【第1章 脳血管障害理学療法学 目次】 | Next