第1章 理学療法評価学 04)各種評価法 ⑤バランス検査

〈第50回 PT国試 午前43〉

FBS(functional balance scale)で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.14項目からなる.
2.得点が高いほどバランス能力は高い.
3.1項目は4段階の評定尺度で判定する.
4.転倒リスクのカットオフ値は52点である.
5.外乱負荷への反応を中心とした検査である.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× FBSは1項目は0~4の5段階評定尺度で判定する.
4.× FBSの転倒リスクのカットオフ値は45点である.
5.× FBSは静的バランスと動的バランスの両方をみることができるが,外乱負荷への反応的姿勢制御を観察する項目はない.


〈第46回 PT国試 午後22〉

BergのFunctional Balance Scale の測定項目に含まれないのはどれか. 
1.立位保持
2.方向転換
3.床からの物拾い
4.片足立ち
5.歩行

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 歩行はBergのFunctional Balance Scaleの測定項目に含まれない.


〈第55回 PT国試 午後27〉

Timed Up and Go Test〈TUG〉で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.開始肢位は立位である.
2.6m先に目印を設置する.
3.歩行補助具の使用を禁止する.
4.バランス機能の評価方法である.
5.動作開始から背もたれ座位までの時間を測定する.

解答

1.× 開始肢位は背もたれ座位である.
2.× 3m先に目印を設置する.
3.× 歩行補助具は普段使用しているものを用いて,あらかじめ持った状態で開始する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第49回 PT国試 午前46〉

バランスを評価できるのはどれか.2つ選べ. 
1.6分間歩行テスト
2.Functional reach test
3.Physiological cost index
4.Modified Ashworth scale
5.Timed up and go test(TUG)

解答

1.× 6分間歩行テストは持久力テストである.
2.○ 正しい.
3.× Physiological cost indexは歩行の生理的コスト指数である.
4.× Modified Ashworth scaleは筋緊張検査である.
5.○ 正しい.


〈第59回 PT国試 午後29〉

動的バランス能力評価検査はどれか. 
1.10m歩行テスト
2.6分間歩行テスト
3.Trunk control test
4.Functional reach test
5.片脚立位バランステスト

解答

1.× 10m歩行テストは歩行・移動能力の評価検査である.
2.× 6分間歩行テストは持久力の評価検査である.
3.× Trunk control testは体幹機能を基本動作から評価する検査である.
4.○ 正しい.
5.× 片脚立位バランステストは静的バランス能力の評価検査である.


〈第49回 PT国試 午後48〉

値が大きい場合に機能が良好であると判断できるのはどれか.2つ選べ. 
1.Trail making test(TMT)
2.Cross testによる軌跡長
3.立ち上がり動作の所要時間
4.静止立位時の身体動揺面積
5.Functional balance scale

解答

1.× Trail making test(TMT)は値が小さい方が機能良好であると判断する.
2.○ 正しい.
3.× 立ち上がり動作の所要時間は値が小さい方が機能良好であると判断する.
4.× 静止立位時の身体動揺面積は値が小さい方が機能良好であると判断する.
5.○ 正しい.


〈第47回 PT国試 午後26〉

測定値が小さい場合にバランス機能が良好であると判断できるのはどれか.2つ選べ. 
1.片足立ち保持時間
2.Functional Reach Test
3.Timed Up and Go Test
4.Cross Testによる軌跡長
5.静止立位時の重心動揺面積

解答

1.× 片足立ち保持時間は測定値が大きい方がバランス機能良好であると判断する.
2.× Functional Reach Testは測定値が大きい方がバランス機能良好であると判断する.
3.○ 正しい.
4.× Cross Testによる軌跡長は測定値が大きい方がバランス機能良好であると判断する.
5.○ 正しい.


〈第54回 PT国試 午前26〉

検査結果を表に示す.6か月前と比べてバランス機能の低下を示すのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.○ FBSにおいて点数の減少は機能の低下を示す.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


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