第1章 理学療法評価学 04)各種評価法 ①表在感覚検査・深部感覚検査

〈第43回 PT国試 午前47〉

感覚検査の組合せで誤っているのはどれか. 
1.二点識別覚 ――― ノギス
2.温覚 ――― 40~42度の温水
3.冷覚 ――― 0~-2度の氷水
4.触覚 ――― Semmes-Weinstein(セメス・ワインスタイン)モノフィラメント
5.振動覚 ――― 音叉

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 冷覚 ――― 10度位の冷水
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第44回 PT国試 午前52〉

感覚低下と判定するのはどれか. 
1.閉眼させ足の第3指を動かすとどの指か分からない.
2.針で皮膚を軽く刺激すると2~3秒遅れて痛みを感じる.
3.10℃の水を入れた試験管で皮膚に触れると冷たいと感じる.
4.背部で4cm離れた2点に触れると1点を刺激されたように感じる.
5.音叉の振動音が耳元では聞こえるが乳様突起に当てると振動を感じない.

解答

1.× 閉眼させ足の第3指を動かすとどの指か分からなくても感覚低下と判定できない.
2.○ 正しい.
3.× 10℃の水を入れた試験管で皮膚に触れると冷たいと感じるのは正常である.
4.× 背部では4cm離れた2点に触れても識別できないことがあるため感覚低下とは判定できない.
5.× 正常では気導による聴力は骨伝導よりも長く続くため感覚低下とは判定できない.


〈第48回 PT国試 午後24〉

感覚検査で,その過程や結果を理学療法士が視覚的に観察できるのはどれか. 
1.モノフィラメントを用いた触覚検査
2.関節定位覚(母指探し)検査
3.試験管を用いた温覚検査
4.音叉を用いた振動覚検査
5.動的2点識別検査

解答

1.× モノフィラメントを用いた触覚検査は結果を視覚的に観察できない.
2.○ 正しい.
3.× 試験管を用いた温覚検査は結果を視覚的に観察できない.
4.× 音叉を用いた振動覚検査は結果を視覚的に観察できない.
5.× 動的2点識別検査は結果を視覚的に観察できない.


〈第46回 PT国試 午前3〉

理学療法士が,図に示すように患者の左上肢を包むように支え,患者の右指で左の母指をつまむように指示している.この検査で評価しようとする障害はどれか.ただし,患者が右指で左母指をつまむ過程を観察することで評価を行う. 

1.右上肢の不随意運動
2.右上肢の体性感覚障害
3.左上肢の不随意運動
4.左上肢の体性感覚障害
5.半側無視

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 関節定位覚(母指探し)検査では検査側を検者が保持するため,左上肢の体性感覚障害の評価である.
5.× 誤り.


Back | 【第1章 理学療法評価学 目次】 | Next