第1章 理学療法評価学 03)徒手筋力テスト ⑬その他

〈第52回 PT国試 午前5〉

Danielsらの徒手筋力テストの結果を表に示す.表以外の筋に異常はみられない.関節可動域はすべて正常範囲である.通常速度で直線歩行したときに予想されるのはどれか. 

1.左の踵足歩行
2.右の尖足歩行
3.左遊脚中期の分回し
4.右のTrendelenburg徴候
5.右遊脚後期の膝過伸展傾向

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 右ハムストリングス3であることから,右遊脚後期の膝過伸展傾向が予想される.


〈第54回 PT国試 午後1〉

可動域制限のない患者に図のような肢位をとらせたところ5秒間保持できた.Danielsらの徒手筋力テストにおける段階3以上と推測できる筋はどれか. 

1.左三角筋中部線維
2.右上腕二頭筋
3.左中殿筋
4.右腸腰筋
5.右前脛骨筋

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 骨盤が落下せずに片脚立位を保持できてることから左中殿筋は段階3以上と推測できる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第54回 PT国試 午後5〉

20歳の男性.肩関節の疼痛を訴えている.図に示した状態から手背を腰部から離すように指示したところ,離すことができなかった.筋力低下が疑われるのはどれか.

1.棘下筋
2.棘上筋
3.肩甲下筋
4.小円筋
5.上腕二頭筋

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ リフトオフテストは肩甲下筋の筋力低下により,肩関節内旋ができない場合に陽性となる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第56回 PT国試 午後4〉

理学療法士が下肢を固定し,体幹の前屈を行わせた状態を図1に示す.次に図2のように固定位置を変更して体幹前屈を行わせたところ,体幹前傾角度に違いがみられた.この違いが生じた原因として,最も筋力低下が疑われる筋はどれか. 

1.腹直筋
2.腸腰筋
3.大腿四頭筋
4.ハムストリングス
5.前脛骨筋

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 下肢の固定位置を足部から大腿部に変えると起き上がれることから,大腿四頭筋による股関節屈曲筋力低下が疑われる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第47回 PT国試 午後2〉

背臥位での両下肢挙上運動において,次のような姿勢変化が観察された.筋力が低下していると判断される筋はどれか. 

1.腸腰筋
2.腹直筋
3.大腿直筋
4.大腿二頭筋
5.腸肋筋

解答

1.× 誤り.
2.○ 腹直筋の筋力が弱いときには,股関節屈筋の逆作用が腰椎前弯を起こす.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第52回 PT国試 午前32〉

鵞足をつくるのはどれか. 
1.大腿二頭筋
2.内側広筋
3.半腱様筋
4.腓腹筋
5.ヒラメ筋

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 半腱様筋,薄筋,縫工筋の3つが鵞足をつくる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


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