〈第43回 PT国試 午前3〉
Danielsらの徒手筋力テストで規定されている頭部屈曲はどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.× 頭部伸展である.
3.× 複合屈曲(頭部と頸部両方)である.
4.× 複合伸展(頭部と頸部両方)である.
5.× 頸部屈曲である.
〈第50回 PT国試 午後22〉
Danielsらの徒手筋力テストにおける頸部屈曲の測定で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.上位頸椎の運動を測定する.
2.広頸筋による代償を抑制する.
3.背臥位で両腕を胸の前に組ませて行う.
4.段階2は下顎を頸部に引き付ける運動で判断する.
5.段階5は2本の指で加えた中等度の抵抗で判断する.
解答
1.× 頸部屈曲のテストでは下位頸椎の運動を測定する.
2.○ 正しい.
3.× 頸部屈曲のテストは,背臥位で両上肢は身体の両側に置く.
4.× 頸部屈曲の段階2は頭部を左右に向ける運動で判断する.
5.○ 正しい.
〈第57回 PT国試 午前5〉
Danielsらの徒手筋力テストによる頸部・体幹筋のテストで正しいのはどれか.
1.頸部伸展 段階3
2.体幹回旋 段階4
3.体幹屈曲 段階3
4.体幹伸展 段階3
5.骨盤挙上 段階3
解答
1.× 頭部伸展の段階3である.
2.× 体幹回旋の段階3である.
3.× 体幹屈曲の段階4である.
4.○ 正しい.
5.× 骨盤挙上の段階5または4である.
〈第49回 PT国試 午後2〉
Danielsらの徒手筋力テストで,体幹屈曲の段階2以下では判定のために3段階の操作が示されている.検査肢位を図に示す.段階2が確定するのはどれか.2つ選べ.
1.図1で頭を持ち上げるように教示したとき,頭は持ち上がったが肩甲骨が床から離れなかった.2.図1で頭を持ち上げるように教示したとき,頭を持ち上げることができなかった.
3.図2で体幹前屈を教示したとき,胸郭に凹みが生じた.
4.図2で体幹前屈を教示したとき,胸郭は凹まなかったが腹直筋の収縮を触知できた.
5.図2で咳をするように教示し,咳はできなかったが腹直筋の収縮を触知できた.
解答
1.○ 正しい.
2.× 筋力2以下:図1で頭を持ち上げるように教示したとき,頭を持ち上げることができなかった.
3.○ 正しい.
4.× 筋力1:図2で体幹前屈を教示したとき,胸郭は凹まなかったが腹直筋の収縮を触知できた.
5.× 筋力1:図2で咳をするように教示し,咳はできなかったが腹直筋の収縮を触知できた.
〈第41回 PT国試 午前2〉
ダニエルスらの徒手筋力テストを図に示す.筋と筋力段階との組合せで正しいのはどれか.
1.左外腹斜筋,右内腹斜筋 ――― 筋力5(Normal)
2.右外腹斜筋,左内腹斜筋 ――― 筋力5(Normal)
3.左外腹斜筋,右内腹斜筋 ――― 筋力4(Good)
4.右外腹斜筋,左内腹斜筋 ――― 筋力4(Good)
5.左外腹斜筋,左内腹斜筋 ――― 筋力4(Good)
解答
1.× 誤り.
2.○ 正しい.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第50回 PT国試 午前4〉
Danielsらの徒手筋力テストで右外腹斜筋と左内腹斜筋の検査を図に示す.右の肩甲骨下角を台から離すことができた.判断できる最も低い段階はどれか.
1.段階1
2.段階2
3.段階3
4.段階4
5.段階5
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 正しい.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第46回 PT国試 午前2〉
図1から図2へと固定法を変えたとき,被験者の体幹の伸展角度が変化した.被験者の機能障害はどれか.
1.大腿四頭筋の筋力低下
2.腸腰筋の筋力低下
3.大殿筋の筋力低下
4.股関節の可動域制限
5.下肢の運動失調
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 大殿筋の筋力低下:股関節伸展筋力の減弱を伴うときには骨盤を適切に固定することが困難となる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第49回 PT国試 午前2〉
Danielsらの徒手筋力テストで三角筋後部線維のテストとして正しいのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.× 菱形筋群のテストである.
2.× 三角筋後部線維テストは肘伸展位で測定する.
3.○ 正しい.
4.× 三角筋後部線維テストは,上腕肘の直上で上腕後方に抵抗をかける.
5.× 僧帽筋中部線維のテストである.
〈第58回 PT国試 午後1〉
Danielsらの徒手筋力テストにおける肩甲下筋のテストで正しいのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.× 肩甲骨下制と内転(僧帽筋中部と下部線維)の段階2~0のテストである.
2.× 肩甲骨外転と上方回旋(前鋸筋)の段階1,0のテストである.
3.○ 肩内旋(肩甲下筋)の段階3の別法である.
4.× 肩外旋(棘下筋と小円筋)の段階3のテストである.
5.× 広背筋の段階5~3の別のテストである.
〈第56回 PT国試 午前4〉
Danielsらの徒手筋力テストによる左股関節の検査方法を図に示す.正しいのはどれか.
1.内転の段階3
2.伸展の段階4
3.外転の段階5
4.伸展の段階5
5.内旋の段階5
解答
1.× 内転の段階3では骨盤を固定する.
2.× 股関節屈曲拘縮がある場合の股関節伸展段階4では,膝関節のすぐ上の大腿後面に抵抗をかける.
3.× 外転の段階5では下側の下肢を安定性のために屈曲する.
4.× 誤り.
5.○ 正しい.
〈第50回 PT国試 午前3〉
Danielsらの徒手筋力テスト(股関節伸展の検査)を図に示す.正しいのはどれか.2つ選べ.
1.図1の肢位で段階2を検査できる.
2.図1は大殿筋のみを分離して伸展力を検査している.
3.図1は股関節屈曲拘縮がある場合のための変法である.
4.図2の方法では両側同時に検査する.
5.図2の方法では段階5~段階2まで検査できる.
解答
1.× 図1の肢位で段階5~段階3を検査できる.
2.× 図1はすべての股関節伸筋群の伸展力を検査している.
3.○ 正しい.
4.× 図2の方法では片側ずつ検査する.
5.○ 正しい.
〈第59回 PT国試 午前8〉
イラストのようにDanielsらの徒手筋力テストを実施した.正しいのはどれか.
1.骨盤を後傾させて行う.
2.検査対象は縫工筋である.
3.対象筋の段階2のテストは背臥位で行う.
4.検査者が抵抗を加える部位は大腿遠位部である.
5.股関節外転外旋を伴った際は大腿筋膜張筋の代償を疑う.
解答
1.× 股関節屈曲は骨盤と脊柱を中間位にさせて行う.
2.× 股関節屈曲の検査対象は大腰筋および腸骨筋である.
3.× 股関節屈曲の段階2のテストは側臥位で行う.
4.○ 正しい.
5.× 股関節外転内旋を伴った際は大腿筋膜張筋の代償を疑う.
〈第43回 PT国試 午前43〉
Danielsらの徒手筋力テストによる膝伸展の測定で正しいのはどれか.
1.筋力1では大腿四頭筋セッティングで筋収縮を触知する.
2.筋力2では股関節外旋による代償動作を防止する.
3.筋力3の抑止テストの最終域では膝の過伸展を防止する.
4.筋力に問題がなくても膝伸展可動域制限のある場合は4とする.
5.筋力5では患者に腕組みさせて実施する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 膝伸展筋力2のテストでは股関節内旋による代償動作を防止する.
3.× 筋力5・4の抑止テストの最終域では膝の過伸展を防止する.
4.× 筋力に問題がなくても膝伸展可動域制限のある場合は5とする.
5.× 膝伸展筋力5のテストでは膝屈筋群の緊張をゆるめるために患者の身体を後ろに傾けさせ,両手は身体の両脇の検査台の上に置き,身体を安定を図る.
〈第42回 PT国試 午前42〉
ダニエルスらの徒手筋力テストにおける膝伸展の測定で正しいのはどれか.
1.座位でテストを行うときには上半身を垂直に保つ.
2.検者は足背部に抵抗を加える.
3.筋力2のテストでは股関節内旋による代償動作に注意する.
4.筋力3のテストの開始肢位では膝の過伸展を防止する.
5.筋力5のテストでは患者に腕組みをさせて測定する.
解答
1.× 座位で膝伸展の筋力テストを行うときには膝屈筋群の緊張をゆるめるために上半身を後ろに傾けさせる.
2.× 膝伸展の筋力テストでは検者は足くびのすぐ上の前面に抵抗を加える.
3.○ 正しい.
4.× 筋力3のテストの最終肢位では膝の過伸展を防止する.
5.× 膝伸展筋力5のテストでは膝屈筋群の緊張をゆるめるために患者の身体を後ろに傾けさせ,両手は身体の両脇の検査台の上に置き,身体を安定を図る.
〈第51回 PT国試 午前3〉
Danielsらの徒手筋力テスト(足関節底屈の検査)を図に示す.正しいのはどれか.2つ選べ.
1.図1で完全な底屈運動ができるが抵抗に耐えられなければ段階2-である.
2.図1で完全な底屈運動ができて最大抵抗に負けずに保てれば段階2である.
3.図2で疲れなしに完全な底屈運動が1回行えれば段階3である.
4.図2で完全な底屈運動が20回行えれば段階5である.
5.図3は腓腹筋単独のテスト肢位である.
解答
1.× 図1で可動域の一部分だけ足関節底屈を行えば段階2-である(第9版).
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 図2で完全な底屈運動が25回行えれば段階5である.
5.× ヒラメ筋の単独テストである(第10版).
〈第48回 PT国試 午前1〉
Danielsらの徒手筋力テスト(足関節底屈のテスト)を図1及び図2に示す.正しいのはどれか.
1.図1で,最大可動範囲で踵持ち上げを15回行えれば段階5である.
2.図1で,可動範囲の一部で踵持ち上げを1回以上行えれば段階4である.
3.図2で,完全な底屈運動ができて最大抵抗に負けずに保てれば段階3である.
4.図2で,完全な底屈運動ができるが抵抗に耐えられなければ段階2である.
5.図2で,可動範囲の一部分だけ動かせれば段階2-である.
解答
1.× 図1で,最大可動範囲で踵持ち上げを25回行えれば段階5である.
2.× 図1で,最大可動範囲で踵持ち上げを2回から24回行えれば段階4である.
3.× 図2で,抵抗に対抗して可動域にわたり足関節底屈を行えば段階2である.
4.× 図2で,抵抗に対抗して可動域にわたり足関節底屈を行えば段階2である.
5.× 第9版では図2で可動域の一部分だけ足関節底屈を行えば段階2-であるが,第10版では段階2-の設定はない.
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