第1章 理学療法評価学 03)徒手筋力テスト ②筋力5(Normal),筋力4(Good)

〈第46回 PT国試 午後3〉

Danielsらの徒手筋力テストで筋力4と5の測定法として正しいのはどれか.ただし,図中の矢印は検査者が抵抗を加える方向を示している. 

1.長母指外転筋
2.短母指伸筋
3.短母指屈筋
4.骨間筋および虫様筋
5.掌側骨間筋

解答

1.× 母指内転筋の測定法である.
2.× 長母指屈筋の測定法である.
3.× 母指対立筋の測定法である.
4.× 指伸筋・示指伸筋・小指伸筋の測定法である.
5.○ 正しい.


〈第57回 PT国試 午後4〉

Danielsらの徒手筋力テストによる手指筋のテストで正しいのはどれか.2つ選べ. 

1.浅指屈筋
2.短母指屈筋
3.虫様筋
4.背側骨間筋
5.母指内転筋

解答

1.× 深指屈筋の測定法である.
2.○ 正しい.
3.× 指伸筋・示指伸筋・小指伸筋の測定法である.
4.× 掌側骨間筋の測定法である.
5.○ 正しい.


〈第51回 PT国試 午前2〉

Danielsらの徒手筋力テストを図に示す.段階5の抵抗を加える位置が誤っているのはどれか.2つ選べ. 

1.肩甲骨下制と内転
2.肩関節外旋
3.肘関節伸展
4.手関節背屈
5.母指MP関節屈曲

解答

1.○ 肩甲骨下制と内転の抵抗部位は上腕骨遠位部(9版)から手首すぐ近位で前腕遠位(10版)となった.
2.× 肩関節外旋では前腕遠位部に抵抗を加える.
3.× 肘関節伸展では被検者の手くびの背面に下に押し下げるような抵抗を加える.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第45回 PT国試 午前1〉

PT45A001.jpgDanielsらの徒手筋カテストで筋力5の測定法として正しいのはどれか.ただし,関節拘縮はないものとし,矢印は検査者の抑止方向を示す. 
1.肩関節外転
2.肩関節水平外転
3.肩関節内旋
4.肘関節屈曲
5.肘関節伸展

解答

1.× 肩関節外転は上腕骨遠位部に抵抗を加える.
2.× 肩関節水平外転は腹臥位で肩関節90°外転し,肘関節は伸展位で前腕を検査台の縁から外に出した肢位で上腕骨遠位部に抵抗を加える.
3.× 肩関節内旋は腹臥位で肩関節90°外転し,前腕を検査台の縁から垂直に垂らした肢位から内旋を行い,前腕遠位の掌側に抵抗を加える.
4.○ 正しい.
5.× 肘関節伸展は腹臥位で肩関節90°外転し,肘関節を屈曲して前腕を検査台の縁から垂直に垂らした肢位から伸展を行い,最終域で前腕遠位の背側に抵抗をかける.


〈第41回 PT国試 午前1〉

ダニエルスらの徒手筋力テスト(筋力5:Normal)で誤っているのはどれか.2つ選べ. 

1.小円筋
2.肩甲下筋
3.菱形筋
4.前鋸筋
5.棘上筋

解答

1.× 広背筋,大円筋,三角筋(後部)
2.× 棘下筋,小円筋
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第54回 PT国試 午後2〉

Danielsらの徒手筋力テストにおける段階4の検査法で正しいのはどれか.

1.肩関節屈曲
2.肩関節伸展
3.肘関節屈曲
4.股関節屈曲
5.膝関節屈曲

解答

1.× 肘関節屈曲は上腕骨遠位部に抵抗をかける.
2.× 肩関節伸展は上腕骨遠位部に抵抗をかける.
3.× 肘関節屈曲は前腕骨遠位部の掌側面に抵抗をかける.
4.○ 正しい.
5.× 膝関節屈曲は下腿遠位部に抵抗をかける.


〈第49回 PT国試 午後23〉

Danielsらの徒手筋力テストにおける段階4の検査で,検査をする運動と抵抗を加える部位の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.股関節伸展 ――― 下腿遠位部後面
2.股関節屈曲 ――― 大腿近位部前面
3.股関節屈曲位からの外転 ――― 下腿遠位部外側面
4.股関節内転 ――― 大腿遠位部内側面
5.股関節外旋 ――― 下腿遠位部外側面

解答

1.○ 正しい.
2.× 股関節屈曲 ――― 大腿遠位部前面
3.× 股関節屈曲位からの外転 ――― 大腿遠位部外側面
4.○ 正しい.
5.× 股関節外旋 ――― 下腿遠位部内側面


〈第54回 PT国試 午前25〉

関節可動域が正常な患者に対し,Danielsらの徒手筋力テストの段階5の検査で,軽度屈曲位で抵抗を加えるのはどれか. 
1.肩関節伸展
2.肘関節伸展
3.手関節伸展
4.股関節伸展
5.頸部複合伸展

解答

1.× 肩関節伸展は伸展位で抵抗を加える.
2.○ 正しい.
3.× 手関節伸展は伸展位で抵抗を加える.
4.× 股関節伸展は伸展位で抵抗を加える.
5.× 頸部複合伸展は伸展位で抵抗を加える.


〈第45回 PT国試 午前21〉

Danielsらの徒手筋カテストで筋力4を測定する際に肩関節を内転・内旋位にさせて行うのはどれか. 
1.前鋸筋
2.棘下筋
3.肩甲下筋
4.大菱形筋
5.僧帽筋中部線維

解答

1.× 前鋸筋は座位で肩関節屈曲130°にて測定する.
2.× 棘下筋は腹臥位または座位(別法)で肩関節90°外転,外旋位にて測定する.
3.× 肩甲下筋は腹臥位または座位(別法)で肩関節90°外転,内旋位にて測定する.
4.○ 正しい.
5.× 僧帽筋中部線維は腹臥位で肩関節90°外転位にて測定する.


〈第47回 PT国試 午前25〉

心筋梗塞の既往と拘束性呼吸障害とを有する患者にDanielsらの徒手筋力テストを行う際に,呼吸や血圧への影響が少ないのはどれか.ただし,検査は段階4以上とする. 
1.肩関節屈曲
2.肘関節屈曲
3.股関節屈曲
4.股関節外転
5.膝関節屈曲

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× Danielsらの徒手筋力テストを行う際に,股関節外転は呼吸や血圧への影響が少ない.
5.○ 正しい.


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