第1章 理学療法評価学 03)徒手筋力テスト ①基本概念

〈第57回 PT国試 午後27〉

Dainelsらの徒手筋力テストで正しいのはどれか. 
1.測定に計測機器は用いない.
2.苦痛がないか確認しながら行う.
3.ベッドの表面は柔らかい方がよい.
4.ベッドの表面の摩擦は大きい方がよい.
5.ベッドは高さ固定式のものを使用する.

解答

1.× 特殊な機能検査を測定する際は計測機器を用いる.
2.○ 正しい.
3.× ベッドの表面は硬い方がよい.
4.× ベッドの表面の摩擦はできるだけ少ない方がよい.
5.× ベッドは高さ調節可能なものを使用する.


〈第52回 PT国試 午前2〉

Danielsらの徒手筋力テストについて正しいのはどれか. 
1.検査は段階5から実施する.
2.徒手抵抗は検査する関節の近位部に加える.
3.繰り返し実施することで筋持久力を評価する.
4.段階2は重力の影響を最小限にした肢位で実施する.
5.抑止(ブレーク)テストでは徐々に徒手抵抗を強くする.

解答

1.× 検査は通常段階3から実施する.
2.× 徒手抵抗は検査する関節の遠位部に加える.
3.× Danielsらの徒手筋力テストでは筋持久力を評価することはできない.
4.○ 正しい.
5.× 抑止(ブレーク)テストでは一定の力で徒手抵抗をかける.


〈第49回 PT国試 午後24〉

Danielsらの徒手筋力テストで正しいのはどれか. 
1.順序尺度である.
2.5段階評価である.
3.実施にあたって年齢は考慮しない.
4.個々の筋の筋力が測定可能である.
5.段階2は最大筋力の約40%に相当する.

解答

1.○ 正しい.
2.× Danielsらの徒手筋力テストは6段階評価である.
3.× Danielsらの徒手筋力テストは実施にあたって年齢を考慮する.
4.× Danielsらの徒手筋力テストでは個々の筋の筋力が測定不可能である.
5.× Danielsらの徒手筋力テストでは段階3でも正常な筋の最大筋力の30%かそれ以下であり,大多数は5~20%に相当するため,段階2ではさらに低いと考えられる.


〈第48回 PT国試 午後21〉

Danielsらの徒手筋力テストで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.痙縮筋に対して適用できる.
2.顔面の筋は4段階で評定する.
3.体幹の筋は6段階で評定する.
4.筋力3以下の段階付けの信頼性は高い.
5.筋力3は抑止(ブレーク)テストを用いる.

解答

1.× Danielsらの徒手筋力テストは痙縮筋に対する適用がない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× Danielsらの徒手筋力テストでは筋力3以外の段階付けの信頼性は低い.
5.× Danielsらの徒手筋力テストは筋力4,5で抑止(ブレーク)テストを用いる.


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