〈第51回 PT国試・OT国試 午後93〉
Down症候群で正しいのはどれか.
1.転座型の場合は両親に転座があることは少ない.
2.出現頻度は母親の出産年齢に影響されない.
3.21番染色体の異常がみられる.
4.両親に対する愛着は少ない.
5.知的障害はみられない.
解答
1.× 転座型のDown症候群では両親も転座がある可能性が高い.
2.× Down症候群の出現頻度は母親の出産年齢が高い程発生率が高くなる.
3.○ 正しい.
4.× Down症候群では両親に対する愛着に問題がない.
5.× Down症候群では知的障害がみられる.
〈第39回 PT国試・OT国試 午後78〉
精神遅滞(知的障害)の原因とならないのはどれか.
1.ダウン症
2.フェニルケトン尿症
3.血友病
4.福山型先天性筋ジストロフィー
5.クレチン病
解答
1.○ 精神遅滞(知的障害)の原因となる.
2.○ 精神遅滞(知的障害)の原因となる.
3.× 血友病は血液凝固因子欠損であり精神遅滞の原因とならない.
4.○ 精神遅滞(知的障害)の原因となる.
5.○ 精神遅滞(知的障害)の原因となる.
〈第58回 PT国試・OT国試 午後97〉
精神遅滞の発症と関連がない疾患はどれか.
1.Klinefelter症候群
2.Prader-Willi症候群
3.Turner症候群
4.Wallenberg症候群
5.West症候群
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× Wallenberg症候群は精神遅滞の発症と関連がない.
5.○ 正しい.
〈第57回 PT国試・OT国試 午後100〉
知的障害の原因となるのはどれか.2つ選べ.
1.Down症候群
2.ネコ鳴き症候群
3.Korsakoff症候群
4.Wallenberg症候群
5.Guillain-Barré症候群
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× Korsakoff症候群は記憶障害の原因となる.
4.× Wallenberg症候群は知的障害の原因とならない.
5.× Guillain-Barré症候群は知的障害の原因とならない.
〈第56回 PT国試・OT国試 午前97〉
知的障害がみられうる疾患の中で,皮膚色素沈着(カフェオレ班)が特徴的なのはどれか.
1.結節性硬化症
2.神経線維腫症
3.ネコ鳴き症候群
4.Williams症候群
5.Prader-Willi症候群
解答
1.× 結節性硬化症は顔面血管腫,てんかん,知的障害を主徴とする常染色体優性遺伝性疾患である.
2.○ 正しい.
3.× ネコ鳴き症候群は低出生体重,成長障害,知的障害,甲高い猫のような泣き声を特徴とする常染色体異常症候群である.
4.× Williams症候群は成長障害,知的障害,特異願望を特徴とする常染色体優性遺伝性疾患である.
5.× Prader-Willi症候群は内分泌学的異常と神経学的異常(知的障害など)を特徴とする常染色体異常症候群である.
〈第52回 PT国試・OT国試 午後96〉
精神遅滞を生じる疾患のうち,先天性代謝異常が原因であるのはどれか.
1.Down症候群
2.結節性硬化症
3.神経線維腫症
4.Turner症候群
5.フェニルケトン尿症
解答
1.× ダウン症候群は常染色体異常により精神遅滞を生じる.
2.× 結節性硬化症は先天性中枢神経異常が原因で精神遅滞を生じる.
3.× 神経線維腫症は先天性中枢神経異常が原因で軽度の精神遅滞を呈する.
4.× Turner症候群は性染色体の異常による疾患で,まれに軽度の精神遅滞を伴うことがある.
5.○ 正しい.
〈第43回 PT国試・OT国試 午後99〉
心理的発達の障害に分類されるのはどれか.
1.抜毛症
2.学習障害
3.チック障害
4.分離不安障害
5.非器質性遺尿症
解答
1.× 抜毛症は小児期および青年期に通常発症する行動および情動の障害に分類される.
2.○ 正しい.
3.× チック障害は小児期および青年期に通常発症する行動および情動の障害に分類される.
4.× 分離不安障害は小児期および青年期に通常発症する行動および情動の障害に分類される.
5.× 非器質性遺尿症は小児期および青年期に通常発症する行動および情動の障害に分類される.
〈第51回 PT国試・OT国試 午前100〉
全般的な知能に大きな低下はなく,文字を読めば分かるが書くことができない.このような症状がみられるのはどれか.
1.学習障害
2.行為障害
3.広汎性発達障害
4.Tourette症候群
5.注意欠如・多動性障害
解答
1.○ 正しい.
2.× 行為障害は反復し持続する反社会的,攻撃的,反抗的な行動パターンを特徴とし,知能低下や語彙の理解・表出の障害はない.
3.× 広汎性発達障害は社会性や対人コミュニケーションパターンの障害と興味関心の限定と常同的反復的行動を特徴とする一群の障害である.
4.× Tourette症候群は運動と音声チックおよび汚言症を呈し,知能低下や語彙の理解・表出の障害はない.
5.× 注意欠如・多動性障害は多動と衝動性を呈する行動の障害が主であり知能低下や語彙の理解・表出の障害はない.
〈第46回 PT国試・OT国試 午前81〉
「全般的な知能に大きな低下がなく,文字を読めば分かるが書くことができない」のはどれか.
1.学習障害
2.Rett症候群
3.Tourette症候群
4.広汎性発達障害
5.注意欠陥多動性障害
解答
1.○ 正しい.
2.× Rett症候群は重度精神発達遅滞を呈し,知能低下や語彙の理解・表出の障害がみられる.
3.× Tourette症候群は運動と音声チックおよび汚言症を呈し,知能低下や語彙の理解・表出の障害はない.
4.× 広汎性発達障害は社会性や対人コミュニケーションパターンの障害と興味関心の限定と常同的反復的行動を特徴とする一群の障害である.
5.× 注意欠陥多動性障害は多動と衝動性を呈する行動の障害が主であり知能低下や語彙の理解・表出の障害はない.
〈第47回 PT国試・OT国試 午後91〉
広汎性発達障害で認めにくいのはどれか.
1.姿勢異常
2.精神遅滞
3.限局した反復行動
4.コミュニケーション障害
5.相互的な社会的関係の異常
解答
1.× 姿勢異常は広汎性発達障害で認めない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第41回 PT国試・OT国試 午後92〉
男性(男児)に多いのはどれか.
1.小児自閉症
2.小児欠神てんかん
3.摂食障害
4.うつ病
5.ピック病
解答
1.○ 正しい.
2.× 小児欠神てんかんは小児期の女児に発症する.
3.× 摂食障害は女性に多い.
4.× うつ病は児童期まではほぼ性差はないが青年期までには女性が多くなる.
5.× ピック病は初老期にみられ性差はない.
〈第52回 PT国試・OT国試 午前97〉
小児自閉症について正しいのはどれか.
1.学童期に発症する.
2.脊椎変形を生じる.
3.女児より男児に多く出現する.
4.精神遅滞を伴うことは稀である.
5.大部分の症例でてんかんを認める.
解答
1.× 小児自閉症は3歳以前に発症する.
2.× 小児自閉症では脊椎変形は生じない.
3.○ 正しい.
4.× 小児自閉症の約75%に精神遅滞が認められる.
5.× 自閉症ではてんかんを合併することがある.
〈第44回 PT国試・OT国試 午後100〉
小児自閉症でみられるのはどれか.
1.ごっこ遊びをする.
2.人見知りをしない.
3.新しい環境を好む.
4.おとぎ話を聞きたがる.
5.身振りで意思を伝える.
解答
1.× 小児自閉症はコミュニケーションや意思伝達の質的障害がありごっこ遊びは難しい.
2.○ 正しい.
3.× 小児自閉症は一つの興味に熱中するので新しい環境が苦手である.
4.× コミュニケーションや意思伝達の質的障害がありおとぎ話を聞きたがることは少ない.
5.× コミュニケーションや意思伝達の質的障害があり身振りで意思を伝えることも苦手である.
〈第42回 PT国試・OT国試 午後100〉
自閉症で正しいのはどれか.
1.乳児期の虐待(ネグレクト)が原因となる.
2.20%に精神遅滞の合併がある.
3.言語の意味理解が障害される.
4.家庭ではほぼ問題なく会話できる.
5.特定のものに対するこだわりがある.
解答
1.× 自閉症は脳の器質的障害であり乳児期の虐待(ネグレクト)は原因とならない.
2.× 自閉症の約75%に精神遅滞の合併がある.
3.× 自閉症はコミュニケーションの障害であり言語の意味理解は障害されない.
4.× 自閉症は家庭でも内容によっては会話に問題がある.
5.○ 正しい.
〈第59回 PT国試・OT国試 午後99〉
自閉症スペクトラム障害児が母親の手をとり目的の物に持っていく行動はどれか.
1.常同行動
2.運動チック
3.オウム返し
4.クレーン現象
5.タイムスリップ現象
解答
1.× 常同行動は同じ動作や行為を繰り返す行動である.
2.× 運動チックは首ふりなどの不随的な動作を反復する行動である.
3.× オウム返しは周囲の言葉を模倣し繰り返す行動である.
4.○ 正しい.
5.× タイムスリップ現象は過去の出来事が現在の出来事と想起される現象である.
〈第53回 PT国試・OT国試 午後96〉
注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか.2つ選べ.
1.薬物療法は行わない.
2.男児より女児に多い.
3.生育歴の聴取が重要である.
4.二次性の精神症状に注意が必要である.
5.成人期において診断されることはない.
解答
1.× 注意欠如・多動性障害には薬物療法を行う.
2.× 注意欠如・多動性障害は女児より男児に多い.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 注意欠如・多動性障害は成人期においても診断される.
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