〈第58回 PT国試・OT国試 午前96〉
アルコール依存症で誤っているのはどれか.
1.依存性パーソナリティ障害は発症リスクを高める.
2.発症時はアルコール耐性が増大している.
3.断酒後,依存症状態に戻ることが多い.
4.アルコール幻覚症は幻聴を主とする.
5.発症には遺伝的影響がある.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第49回 PT国試・OT国試 午後98〉
アルコールによる精神障害について正しいのはどれか.
1.振戦せん妄は酩酊中に生じる.
2.Wernicke脳症はビタミンB12の欠乏による.
3.急性中毒は長期のアルコール摂取により生じる.
4.アルコール依存症の治療には集団療法が有効である.
5.アルコール摂取を続けると,少量の酒でも酔いやすくなる.
解答
1.× 振戦せん妄は飲酒離脱期の後期症候群(大離脱)にみられることが多い.
2.× Wernicke脳症はビタミンB1(チアミン)の欠乏が原因である.
3.× アルコールの急性中毒は短時間の摂取により生じる.
4.○ 正しい.
5.× アルコール摂取を続けると,少量の酒では酔いにくくなる.
〈第47回 PT国試・OT国試 午後96〉
アルコール依存症で正しいのはどれか.
1.女性に多い.
2.病期の進行に伴い,以前よりも少量の飲酒で酔いが回る.
3.振戦せん妄は飲酒中止後12時間以内にみられることが多い.
4.Wernicke脳症はアルコールの毒性が原因である.
5.集団療法が有効である.
解答
1.× アルコール依存症は男性に多い.
2.× アルコール依存症は病期の進行に伴い,以前よりも多量の飲酒で酔いが回る.
3.× 振戦せん妄は飲酒中止後72~96時間にみられることが多い.
4.× Wernicke脳症はアルコール過剰摂取によるビタミンB1(チアミン)の欠乏が原因である.
5.○ 正しい.
〈第56回 PT国試・OT国試 午後99〉
アルコール依存症患者の断酒継続に有効とされるのはどれか.
1.催眠療法
2.集団療法
3.自律訓練法
4.来談者中心療法
5.修正型電気けいれん療法
解答
1.× 催眠療法は神経症性障害,心身症に有効である.
2.○ 正しい.
3.× 自律訓練法は不安神経症,強迫性障害,心身症,不眠症に有効である.
4.× 来談者中心療法は児童,親,大学生などのカウンセリングに用いられる.
5.× 修正型電気けいれん療法はうつ病に有効である.
〈第42回 PT国試・OT国試 午後95〉
アルコールによる精神障害に関連がないのはどれか.
1.幻覚
2.妄想
3.解離
4.健忘
5.せん妄
解答
1.○ 関連がある.
2.○ 関連がある.
3.× 解離は神経症性障害でみられる.
4.○ 関連がある.
5.○ 関連がある.
〈第40回 PT国試・OT国試 午後96〉
アルコールによる精神障害に関連がないのはどれか.
1.幻覚
2.妄想
3.せん妄
4.健忘
5.解離
解答
1.○ 関連がある.
2.○ 関連がある.
3.○ 関連がある.
4.○ 関連がある.
5.× 解離は神経症性障害でみられる.
〈第51回 PT国試・OT国試 午後97〉
酔うまでの飲酒量が徐々に増加するのはどれか.
1.渇望
2.耐性
3.身体依存
4.飲酒中心性
5.山型飲酒サイクル
解答
1.× 渇望とは飲酒や酩酊への耐えがたい願望として経験されるものである.
2.○ 正しい.
3.× 身体依存とはアルコール・薬物を使用することによってかろうじて生理的平衡を保っており,使用を中止すると身体的な離脱症状が出現するようになった状態である.
4.× 飲酒中心性は全ての関心が飲酒に集中し,飲酒を他のどんな行動よりも最優先させてしまう体験である.
5.× 山型飲酒サイクルとは飲酒→酩酊→入眠→覚醒→飲酒のサイクルを連日繰り返すことである.
〈第52回 PT国試・OT国試 午前98〉
アルコールの離脱症候群はどれか.2つ選べ.
1.病的酩酊
2.けいれん発作
3.複雑酩酊
4.振戦せん妄
5.Wernicke脳症
解答
1.× 病的酩酊は異常酩酊の質的異常に分類される.
2.○ 正しい.
3.× 複雑酩酊は異常酩酊の量的異常に分類される.
4.○ 正しい.
5.× Wernicke脳症は慢性アルコール中毒の際のビタミンB1欠乏で生じる重篤な脳障害である.
〈第36回 PT国試・OT国試 午後77〉
アルコール依存症の離脱期の症状として誤っているのはどれか.
1.せん妄
2.けいれん発作
3.粗大な振戦
4.多量の発汗
5.思考奪取
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 思考奪取は統合失調症の症状である.
〈第44回 PT国試・OT国試 午後95〉
アルコール依存症患者が急激に断酒したときに起こりやすいのはどれか.2つ選べ.
1.せん妄
2.躁状態
3.嫉妬妄想
4.けいれん発作
5.被害関係妄想
解答
1.○ 正しい.
2.× アルコール依存症患者が急激に断酒したときに抑うつ状態が起こりやすい.
3.× 嫉妬妄想はアルコール依存徴候を基盤に生じる精神病のアルコール幻覚症でみられる.
4.○ 正しい.
5.× 被害関係妄想はアルコール依存徴候を基盤に生じる精神病のアルコール幻覚症でみられる.
〈第45回 PT国試・OT国試 午前98〉
アルコール離脱せん妄でみられるのはどれか.2つ選べ.
1.作話
2.幻覚
3.振戦
4.嫉妬妄想
5.動眼神経麻痺
解答
1.× 作話はコルサコフ症候群でみられる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 嫉妬妄想はアルコール依存徴候を基盤に生じる精神病のアルコール幻覚症でみられる.
5.× 動眼神経麻痺はWernicke脳症でみられアルコール離脱せん妄ではみられない.
〈第54回 PT国試・OT国試 午前97〉
アルコール離脱せん妄で正しいのはどれか.
1.生命への危険性は低い.
2.羽ばたき振戦がみられる.
3.抗酒薬を速やかに投与する.
4.飲酒停止後72~96時間に多くみられる.
5.アルコール血中濃度の上昇に伴って生じる.
解答
1.× アルコール離脱せん妄は生命への危険性が高い.
2.× 粗大な振戦せん妄がアルコール離脱せん妄でみられる.
3.× 抗酒薬は断酒を継続するための治療薬である.
4.○ 正しい.
5.× アルコール離脱せん妄はアルコール血中濃度の低下に伴って生じる.
〈第59回 PT国試・OT国試 午後100〉
振戦せん妄で正しいのはどれか.
1.生命への危険性は低い.
2.羽ばたき振戦がみられる.
3.ベンゾジアゼピン系薬を使用する.
4.飲酒停止後24時間以内に多くみられる.
5.アルコール血中濃度の上昇に伴って生じる.
解答
1.× 振戦せん妄は生命への危険性が高い.
2.× 粗大な振戦せん妄がみられる.
3.○ 正しい.
4.× 振戦せん妄は飲酒停止後72~96時間に多くみられる.
5.× 振戦せん妄はアルコール血中濃度の低下に伴って生じる.
〈第50回 PT国試・OT国試 午後96〉
アルコール依存症に関連が少ないのはどれか.
1.ペラグラ脳症
2.Cotard症候群
3.Wernicke脳症
4.Liepmann現象
5.Korsakoff症候群
解答
1.○ アルコール依存症に関連がある.
2.× Cotard(コタール)症候群はうつ病にみられる否定妄想である.
3.○ アルコール依存症に関連がある.
4.○ アルコール依存症に関連がある.
5.○ アルコール依存症に関連がある.
〈第43回 PT国試・OT国試 午後94〉
アルコール依存に関連が少ないのはどれか.
1.ペラグラ脳症
2.Wernicke(ウェルニッケ)脳症
3.Liepmann(リープマン)現象
4.Korsakoff(コルサコフ)症候群
5.ミュンヒハウゼン症候群
解答
1.○ アルコール依存症に関連がある.
2.○ アルコール依存症に関連がある.
3.○ アルコール依存症に関連がある.
4.○ アルコール依存症に関連がある.
5.× ミュンヒハウゼン症候群は身体的または心理的な徴候症状の捏造あるいは偽りの病気,怪我を引き起こす虚偽性障害である.
〈第57回 PT国試・OT国試 午後96〉
イネイブラー(enabler)である家族と患者との共依存が問題となる疾患はどれか.
1.うつ病
2.統合失調症
3.アルコール依存症
4.Alzheimer型認知症
5.自閉スペクトラム症
解答
1.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.
2.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.
3.○ 正しい.
4.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.
5.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.
Back | 【第8章 精神医学 目次】 | Next