〈第58回 PT国試・OT国試 午前100〉
強迫性障害で正しいのはどれか.
1.薬物療法は無効である.
2.暴露反応妨害法が行われる.
3.強迫行為はさせられ体験による.
4.うつ病を合併することはまれである.
5.患者は強迫行為の不合理性を自覚していない.
解答
1.× 強迫性障害に薬物療法は有効である.
2.○ 正しい.
3.× 強迫行為はさせられ体験ではなく,本人の意志に反してはいるが,自身の思考として認識される.
4.× 強迫性障害ではうつ病を合併することがある.
5.× 強迫性障害では患者は強迫行為の不合理性を自覚している.
〈第50回 PT国試・OT国試 午前99〉
強迫性障害について誤っているのはどれか.
1.曝露反応妨害法が用いられる.
2.強迫行為はさせられ体験による.
3.対称性へのこだわりがみられる.
4.不合理な観念が繰り返し浮かぶ.
5.選択的セロトニン再取り込み阻害薬が用いられる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 強迫行為は強迫思考を中和するために行う行為で,思考の制御は困難だが,その体験は自分のものであるという自覚がある.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第46回 PT国試・OT国試 午後96〉
いつも右足から踏み出さねばならないという思考の異常はどれか.
1.保続
2.迂遠
3.作為体験
4.思考化声
5.強迫観念
解答
1.× 保続は限られた1つの観念だけが繰り返し現れ,思考が先に進まない思考の異常である.
2.× 迂遠は表現がまわりくどくなかなか結論に達しない思考の異常である.
3.× 作為体験は自我の障害である.
4.× 思考化声は知覚の異常である.
5.○ 正しい.
〈第43回 PT国試・OT国試 午後97〉
厳粛な場所で「バカヤロー」と叫んでしまわないか,繰り返し気にしている患者の病態はどれか.
1.広場恐怖
2.社会恐怖
3.解離性障害
4.身体化障害
5.強迫性障害
解答
1.× 広場恐怖症はパニック発作の繰り返しにより発作が起きた場合にその場から回避できないという不安や恐怖に駆られ社会生活に支障が生じる状態である.
2.× 社会恐怖は比較的少人数の集団内で他の人々から注視される恐れが生じ,そうした社会状況を回避するようになる状態である.
3.× 解離性障害は通常統合されている意識・記憶・自己同一性などが混乱し,連続性がなくなったり失われたりする障害である.
4.× 身体化障害は身体に障害がないのにも関わらず様々な身体障害を訴えしばしば変化するものである.
5.○ 正しい.
Back | 【第8章 精神医学 目次】 | Next