第8章 精神医学 (05)神経症性障害 ①不安及び恐怖を中心とする障害

〈第59回 PT国試・OT国試 午前97〉

全般性不安障害で正しいのはどれか. 
1.慢性化はまれである.
2.男性と比較して女性に多い.
3.自律神経系の過活動はみられない.
4.症状の消長に環境因子は影響しない.
5.他の精神疾患と併存することはない.

解答

1.× 全般性不安障害は慢性化しやすい.
2.○ 正しい.
3.× 全般性不安障害は自律神経系の過活動がみられる.
4.× 全般性不安障害は症状の消長に環境因子は影響する.
5.× 全般性不安障害は他の精神疾患と併存することがある.


〈第50回 PT国試・OT国試 午後98〉

家族がすぐにでも病気になるのではないか,という心配を繰り返し訴えるのはどれか. 
1.解離性障害
2.強迫性障害
3.社交(社会)不安障害
4.全般性不安障害
5.広場恐怖

解答

1.× 解離性障害は通常統合されている意識・記憶・自己同一性などが混乱し,連続性がなくなったり失われたりする障害である.
2.× 強迫性障害は不合理で無意味と自覚する考えにとらわれて(強迫思考),種々の行動障害(強迫行為)が起こり日常生活が困難な状態である.
3.× 社交(社会)不安障害は比較的少人数の集団内で他の人々から注視される恐れが生じ,そうした社会状況を回避するようになる障害である.
4.○ 正しい.
5.× 広場恐怖症はパニック発作の繰り返しにより発作が起きた場合にその場から回避できないという不安や恐怖に駆られ社会生活に支障が生じることである.


〈第46回 PT国試・OT国試 午前99〉

パニック発作に関して正しいのはどれか. 
1.健忘を残す.
2.予期不安がある.
3.転換症状である.
4.脳波で棘徐波を認める.
5.フラッシュバックを伴う.

解答

1.× 健忘を残すのは解離性障害である.
2.○ 正しい.
3.× 転換症状は解離性障害でみられる.
4.× 脳波で棘徐波を認めるのはてんかんである.
5.× フラッシュバックを伴うのはPTSDである.


〈第37回 PT国試・OT国試 午後76〉

パニック発作の症状でないのはどれか. 
1.発作
2.動悸
3.呼吸困難
4.死の恐怖
5.自己臭

解答

1.○ パニック発作の症状である.
2.○ パニック発作の症状である.
3.○ パニック発作の症状である.
4.○ パニック発作の症状である.
5.× 自己臭は社交恐怖症の症状である.


〈第54回 PT国試・OT国試 午前100〉

パニック障害の薬物療法で用いられるのはどれか. 
1.抗うつ薬
2.抗精神病薬
3.気分安定薬
4.抗てんかん薬
5.中枢神経刺激薬

解答

1.○ パニック障害では抗うつ薬と抗不安薬が用いられる.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第48回 PT国試・OT国試 午前98〉

雑踏の中で強い不安が生じ,その場所を避けるようになるのはどれか. 
1.適応障害
2.解離性障害
3.強迫性障害
4.広場恐怖症
5.社交恐怖症

解答

1.× 適応障害はストレスから苦痛と情緒障害を生じ,日課の遂行障害などを呈する.
2.× 解離性障害は通常統合されている意識・記憶・自己同一性などが混乱し,連続性がなくなったり失われたりする障害である.
3.× 強迫性障害は不合理で無意味と自覚する考えにとらわれて(強迫思考),種々の行動障害(強迫行為)が起こり日常生活が困難な状態である.
4.○ 正しい.
5.× 社交恐怖症は比較的少人数の集団内で他の人々から注視される恐れが生じ,そうした社会状況を回避するようになる状態である.


〈第44回 PT国試・OT国試 午後99〉

人前で発言することを恐れ,それを回避する場合に可能性が高いのはどれか. 
1.適応障害
2.解離性障害
3.強迫性障害
4.社会恐怖症
5.広場恐怖症

解答

1.× 適応障害はストレスから苦痛と情緒障害を生じ,日課の遂行障害などを呈する.
2.× 解離性障害は通常統合されている意識・記憶・自己同一性などが混乱し,連続性がなくなったり失われたりする障害である.
3.× 強迫性障害は不合理で無意味と自覚する考えにとらわれて(強迫思考),種々の行動障害(強迫行為)が起こり日常生活が困難な状態である.
4.○ 正しい.
5.× 広場恐怖症はパニック発作の繰り返しにより発作が起きた場合にその場から回避できないという不安や恐怖に駆られ社会生活に支障が生じることである.


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