第8章 精神医学 (03)統合失調症 ⑥評価・治療

〈第58回 PT国試・OT国試 午前99〉

統合失調症患者の健康関連QOLの測定に用いられることができるのはどれか. 
1.BPRS(Brief Psychiatric Rating Scale)
2.NEO-PI-R
3.RDQ(Roland-Morris Disability Questionnaire)
4.SF-36
5.SFS(Social Functioning Scale)

解答

1.× BPRS(Brief Psychiatric Rating Scale)は統合失調症や気分障害が対象となる簡易精神医学的評価尺度である.
2.× NEO-PI-Rは包括的な人格検査である.
3.× RDQ(Roland-Morris Disability Questionnaire)は腰痛によって日常生活が障害される程度を評価する尺度である.
4.○ 正しい.
5.× SFS(Social Functioning Scale)は統合失調症を対象とする社会機能評価尺度である.


〈第46回 PT国試・OT国試 午後100〉

統合失調症の急性期治療で最も重要なのはどれか. 
1.薬物療法
2.精神療法
3.環境調整
4.生活指導
5.心理教育

解答

1.○ 正しい.
2.× 統合失調症の急性期治療で最も重要なのは薬物療法である.
3.× 統合失調症の急性期治療で最も重要なのは薬物療法である.
4.× 統合失調症の急性期治療で最も重要なのは薬物療法である.
5.× 統合失調症の急性期治療で最も重要なのは薬物療法である.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後96〉

統合失調症の薬物療法で正しいのはどれか. 
1.1日の服薬回数が少ないと服薬遵守を得やすい.
2.陰性症状は陽性症状より薬物反応性が良い.
3.非定型抗精神病薬には錐体外路系副作用がない.
4.数種類の薬剤を少量ずつ投与すると副作用が少ない.
5.症状が改善したら薬物療法を終了する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 陰性症状は陽性症状より薬物反応性が悪い.
3.× 非定型抗精神病薬は従来の薬よりも錐体外路系副作用が少ない.
4.× 副作用は薬の特性だけにはよらず,患者の年齢や身体状態などによる個人差もある.
5.× 症状が改善しても,再発予防のための薬物療法は最低3~5年は必要である.


〈第47回 PT国試・OT国試 午後97〉

統合失調症の症状で,薬物療法によって比較的改善しやすいのはどれか. 
1.1日中何もしない.
2.喜怒哀楽を表さない.
3.自分の殻に閉じこもる.
4.身だしなみを気にしない.
5.他人の声が自分に呼びかけてくる.

解答

1.× 1日中何もしない:陰性症状は抗精神病薬への反応が不良である.
2.× 喜怒哀楽を表さない:陰性症状は抗精神病薬への反応が不良である.
3.× 自分の殻に閉じこもる:陰性症状は抗精神病薬への反応が不良である.
4.× 身だしなみを気にしない:陰性症状は抗精神病薬への反応が不良である.
5.○ 正しい.


〈第52回 PT国試・OT国試 午前100〉

再発に高EE〈Expressed Emotion〉が深く関与している統合失調症患者の治療に有効なのはどれか. 
1.自律訓練法
2.認知行動療法
3.生活技能訓練
4.家族心理教育
5.レクリエーション

解答

1.× 自律訓練法は不安神経症,強迫神経症,心身症,不眠などに適応となる.
2.× 認知行動療法は統合失調症患者が認知・行動障害を改善または代償し,社会・環境的ストレス状況に対処する能力を養成する治療法である.
3.× 生活技能訓練は統合失調症患者が社会的なスキル獲得を目指す治療法である.
4.○ 正しい.
5.× レクリエーションは統合失調症患者が非言語的なコミュニケーションを通じて社会性の増進をはかる生活療法である.


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