第7章 臨床心理学 (01)臨床心理学 ②心理療法の諸現象

〈第37回 PT国試・OT国試 午後58〉

転移について適切でないのはどれか. 
1.陽性転移は患者が好意・愛情を治療者に向けることをいう.
2.陰性転移は患者が憎悪・攻撃心を治療者に向けることをいう.
3.陰性転移は心理的治療の阻害因子である.
4.逆転移は治療者が他者に抱いた感情を患者に向けることをいう.
5.転移の解釈は患者の葛藤を解消する手段となる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 陰性転移は心理的治療の阻害因子とならない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第59回 PT国試・OT国試 午前79〉

陽性転移はどれか. 
1.医療者が患者に過剰な親近感を抱く.
2.医療者が患者に怒りの感情を示す.
3.患者が医療者に好意を寄せる.
4.患者が医療者を強く軽蔑する.
5.患者が医療者を嫌悪する.

解答

1.× 医療者が患者に過剰な親近感を抱くのは逆転移である.
2.× 医療者が患者に怒りの感情を示すのは逆転移である.
3.○ 正しい.
4.× 患者が医療者を強く軽蔑するのは陰性転移である.
5.× 患者が医療者を嫌悪するのは陰性転移である.


〈第47回 PT国試・OT国試 午前79〉

逆転移に相当するのはどれか. 
1.治療者が患者に夢の解釈を教える.
2.治療者が患者に様々な感情を向ける.
3.治療者が無意識の葛藤を患者に意識させる.
4.おとぎ話の内容が患者の精神症状に現れる.
5.患者が過去の治療者に向けた感情を現在の治療者に向ける.

解答

1.× 治療者が患者に夢の解釈を教えるのは夢分析である.
2.○ 正しい.
3.× 治療者が無意識の葛藤を患者に意識させるのは精神分析療法である.
4.× おとぎ話の内容が患者の精神症状に現れるのは逆転移でない.
5.× 患者が過去の治療者に向けた感情を現在の治療者に向けるのは転移である.


〈第43回 PT国試・OT国試 午後57〉

逆転移に該当するのはどれか. 
1.患者からの贈り物を受け取る.
2.患者に理由のない嫌悪感を抱く.
3.患者の治療方針を同僚と議論する.
4.治療効果に関する患者の質問に苦慮する.
5.知人から依頼された患者の治療を引き受ける.

解答

1.× 患者からの贈り物を受け取るのは逆転移でない.
2.○ 正しい.
3.× 患者の治療方針を同僚と議論するのは逆転移でない.
4.× 治療効果に関する患者の質問に苦慮するのは逆転移でない.
5.× 知人から依頼された患者の治療を引き受けるのは逆転移でない.


〈第39回 PT国試・OT国試 午後62〉

逆転移について適切でないのはどれか. 
1.治療者の無意識的反応として起こる.
2.治療者の現実状況に影響される.
3.治療者の生活史が反映される.
4.治療者の交代が必要である.
5.治療者の洞察が必要である.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 逆転移が生じても治療者の交代は必要ない.
5.○ 正しい.


〈第55回 PT国試・OT国試 午後79〉

転移・逆転移で適切なのはどれか. 
1.陰性転移の解釈は避ける.
2.転移は逆転移を誘発する.
3.逆転移は治療の阻害要因となる.
4.逆転移は治療者の意識的反応である.
5.心理治療の目標は陽性転移の出現である.

解答

1.× 陰性転移の解釈は治療に重要な要因の一つである.
2.○ 正しい.
3.× 逆転移は治療の阻害因子とならない.
4.× 逆転移は治療者の無意識的反応である.
5.× 陽性転移の出現は心理治療の目的でない.


〈第51回 PT国試・OT国試 午前78〉

転移・逆転移で適切なのはどれか. 
1.転移は逆転移を誘発する.
2.陰性転移の解釈は避ける.
3.逆転移は治療の阻害因子となる.
4.逆転移は治療者の意識的反応である.
5.心理治療の目標は陽性転移の出現である.

解答

1.○ 正しい.
2.× 陰性転移の解釈は治療に重要な要因の一つである.
3.× 逆転移は治療の阻害因子とならない.
4.× 逆転移は治療者の無意識的反応である.
5.× 陽性転移の出現は心理治療の目的でない.


〈第41回 PT国試・OT国試 午後56〉

転移・逆転移で適切なのはどれか. 
1.転移は逆転移を誘発する.
2.陰性転移の解釈は避ける.
3.心理治療の目標は陽性転移の出現である.
4.逆転移は治療者の意識的反応である.
5.逆転移を認識したときは治療を中止する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 陰性転移の解釈は治療に重要な要因の一つである.
3.× 陽性転移の出現は心理治療の目標でない.
4.× 逆転移は治療者の無意識的反応である.
5.× 逆転移を認識したときに治療を中止する必要はない.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後56〉

転移・逆転移で正しいのはどれか. 
1.治療者に対する患者の怒りは逆転移の一種である.
2.逆転移を認識したら治療を中断する.
3.心理治療の目的は陽性転移の出現である.
4.転移は行動化の原因となる.
5.転移を起こしている間の出来事は想起できない.

解答

1.× 治療者に対する患者の怒りは陰性転移である.
2.× 逆転移を認識しても治療を中断する必要はない.
3.× 陽性転移の出現は心理治療の目的でない.
4.○ 正しい.
5.× 転移を起こしている間であっても出来事は想起できる.


〈第48回 PT国試・OT国試 午後78〉

転移・逆転移で適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.逆転移は治療者の生活史を反映する.
2.陰性転移は患者理解の手がかりになる.
3.陽性転移がみられたら治療者を交代する.
4.行動化は患者が転移を意識したときに生じる.
5.逆転移を認識したら患者にそのことを伝える.

解答

1.○ 心理療法の過程で起こる.
2.× 保続は思路障害であり,心理療法の過程では起こらない.
3.○ 心理療法の過程で起こる.
4.○ 心理療法の過程で起こる.
5.○ 心理療法の過程で起こる.


〈第44回 PT国試・OT国試 午後56〉

転移・逆転移で適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.逆転移は治療者の生活史を反映する.
2.陽性転移は治療的接近の手がかりになる.
3.患者の怒りに気付いたら治療者を交代する.
4.行動化は患者が転移を意識したときに生じる.
5.逆転移を認識したら患者にそのことを伝える.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 患者の怒りに気付いても治療者を交代する必要はない.
4.× 行動化は患者が転移を意識せずとも生じるものである.
5.× 逆転移を認識したら患者にそのことを伝える必要はない.


〈第36回 PT国試・OT国試 午後62〉

心理療法の過程で起こらないのはどれか. 
1.逆転移
2.保続
3.抑圧
4.行動化
5.退行

解答

1.○ 正しい.
2.× 保続は思路の障害であり,同じ観念が繰り返され思考が先に進まないこと.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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