第6章 老年学 (01)加齢と老化 ①加齢に伴う変化

〈第52回 PT国試・OT国試 午前68〉

老化に伴う生理機能の変化で正しいのはどれか. 
1.血管抵抗は低下する.
2.残気量は減少する.
3.心拍出量は増加する.
4.肺活量は増加する.
5.予備呼気量は減少する.

解答

1.× 老化に伴い血管抵抗は増加する.
2.× 老化に伴い残気量は増加する.
3.× 老化に伴い心拍出量は減少する.
4.× 老化に伴い肺活量は減少する.
5.○ 正しい.


〈第40回 PT国試・OT国試 午後84〉

高齢者の身体特徴で誤っているのはどれか. 
1.高音域の聴力低下
2.肺の残気量減少
3.収縮期血圧の上昇
4.消化管通過時間の延長
5.関節軟骨の変性

解答

1.○ 正しい.
2.× 高齢者では肺の残気量が増加する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第47回 PT国試・OT国試 午後95〉

高齢者にみられる加齢に伴う変化で誤っているのはどれか. 
1.関節軟骨の変性
2.高音域の聴力低下
3.収縮期血圧の上昇
4.唾液分泌量の増加
5.食塊の消化管通過時間の延長

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 唾液分泌量の減少が加齢に伴う変化でみられる.
5.○ 正しい.


〈第48回 PT国試・OT国試 午後68〉

生理的老化について誤っているのはどれか. 
1.残気量が増加する.
2.骨塩量が減少する.
3.水晶体の蛋白変性が起こる.
4.筋持久力より瞬発力が先に低下する.
5.低い声より高い声の方が聞き取りやすい.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 生理的老化では低い声より高い声の方が聞き取りにくい.


〈第51回 PT国試・OT国試 午後68〉

高齢者にみられる変化で正しいのはどれか. 
1.骨吸収は停止する.
2.残気量は減少する.
3.収縮期血圧は下降する.
4.水晶体は蛋白変性する.
5.皮膚の痛み閾値は低下する.

解答

1.× 高齢者にみられる変化として骨吸収は増加する.
2.× 高齢者にみられる変化として残気量は増加する.
3.× 高齢者にみられる変化として収縮期血圧は上昇する.
4.○ 正しい.
5.× 高齢者にみられる変化として皮膚の痛み閾値は上昇する.


〈第43回 PT国試・OT国試 午後65〉

高齢者における変化で誤っているのはどれか. 
1.収縮期血圧低下
2.腎血流量低下
3.心拍出量低下
4.赤血球数低下
5.体水分量低下

解答

1.× 高齢者における変化で収縮期血圧は上昇する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第48回 PT国試・OT国試 午後95〉

高齢者にみられる特徴はどれか. 
1.男性における前立腺の萎縮
2.卵胞刺激ホルモンの低下
3.歩行開始時の心拍数減少
4.前角細胞数の減少
5.立位時の骨盤前傾

解答

1.× 男性における前立腺の肥大が高齢者にみられる特徴である.
2.× 卵胞刺激ホルモンの上昇が高齢者にみられる特徴である.
3.× 歩行開始時の心拍数増加が高齢者にみられる特徴である.
4.○ 正しい.
5.× 立位時の骨盤後傾が高齢者にみられる特徴である.


〈第46回 PT国試・OT国試 午後68〉

高齢者で減少するのはどれか.2つ選べ. 
1.心拍出量
2.腎血流量
3.体脂肪率
4.末梢血管抵抗
5.機能的残気量

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 高齢者では体脂肪率が増加する.
4.× 高齢者では末梢血管抵抗が増加する.
5.× 高齢者では機能的残気量が増加する.


〈第45回 PT国試・OT国試 午後95〉

加齢によって増加するのはどれか. 
1.夜間尿量
2.腰椎骨密度
3.左室駆出率
4.動脈血酸素分圧
5.最大酸素摂取量

解答

1.○ 正しい.
2.× 加齢によって腰椎骨密度が減少する.
3.× 加齢によって左室駆出率が低下する.
4.× 加齢によって動脈血酸素分圧が低下する.
5.× 加齢によって最大酸素摂取量が低下する.


〈第50回 PT国試・OT国試 午後89〉

加齢に伴い増加するのはどれか. 
1.速筋線維
2.ビタミンD
3.成長ホルモン
4.α運動神経細胞
5.炎症性サイトカイン

解答

1.× 加齢に伴い速筋線維は減少する.
2.× 加齢に伴いビタミンDは減少する.
3.× 加齢に伴い成長ホルモン分泌能は低下する.
4.× 加齢に伴いα運動神経細胞は減少する.
5.○ 正しい.


〈第51回 PT国試・OT国試 午後94〉

高齢者の筋で誤っているのはどれか. 
1.筋断面積が減少する.
2.運動単位数が増加する.
3.筋力増強効果はみられる.
4.タイプⅡ線維の萎縮が強い.
5.持久力は筋力に比較して維持される.

解答

1.○ 正しい.
2.× 高齢者の筋では運動単位数が減少する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第51回 PT国試・OT国試 午前91〉

加齢による身体構成成分の変化において若年時と比べて体重比が増加するのはどれか. 
1.骨塩
2.脂肪
3.細胞外液
4.細胞内液
5.細胞性固形物

解答

1.× 骨塩は加齢により身体構成成分における体重比が減少する.
2.○ 正しい.
3.× 細胞外液は加齢により身体構成成分における体重比が減少する.
4.× 細胞内液は加齢により身体構成成分における体重比が減少する.
5.× 細胞性固形物は加齢により身体構成成分における体重比が減少する.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後72〉

高齢患者の特徴で誤っているのはどれか. 
1.症状が非定型的である.
2.精神症候を伴いやすい.
3.合併症を伴いやすい.
4.検査所見での個人差が少ない.
5.予後に心理社会的要因が影響しやすい.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 高齢患者の特徴は検査所見での個人差が多い.
5.○ 正しい.


〈第39回 PT国試・OT国試 午後96〉

老年期の特徴について誤っているのはどれか.2つ選べ. 
1.身体機能の個人差が縮小する.
2.薬剤の必要な投与量は成人量よりも少ない.
3.個人で多くの疾患をもっている.
4.本来の疾患とは無関係の合併症を併発する.
5.典型的な症状が強く現れる.

解答

1.× 老年期は身体機能の個人差が拡大する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 老年期は症状が修飾されたり出現しづらかったりと非典型的となりやすく,回復も遅い.


〈第55回 PT国試・OT国試 午前80〉

加齢によっても保たれる精神機能はどれか. 
1.記銘力
2.計算力
3.注意力
4.言語理解力
5.情報処理速度

解答

1.× 加齢により記銘力は低下する.
2.× 加齢により計算力は低下する.
3.× 加齢により注意力は低下する.
4.○ 正しい.
5.× 加齢により情報処理速度は低下する.


〈第56回 PT国試・OT国試 午前81〉

老年期における精神保健上の問題として正しいのはどれか. 
1.自我同一性の獲得
2.エディプス葛藤
3.空の巣症候群
4.モラトリアム
5.社会的孤立

解答

1.× 自我同一性の獲得は青年期における精神保健上の問題である.
2.× エディプス葛藤は学童前期における精神保健上の問題である.
3.× 空の巣症候群は中高年期における精神保健上の問題である.
4.× モラトリアムは青年期における精神保健上の問題である.
5.○ 正しい.


〈第52回 PT国試・OT国試 午前79〉

老年期における精神保健上の問題として適切なのはどれか. 
1.緘黙
2.同一性拡散
3.社会的孤立
4.空の巣症候群
5.モラトリアム

解答

1.× 緘黙は小児期・青年期における精神保健上の問題である.
2.× 同一性拡散は青年期における精神保健上の問題である.
3.○ 正しい.
4.× 空の巣症候群は中高年期における精神保健上の問題である.
5.× モラトリアムは青年期における精神保健上の問題である.


〈第40回 PT国試・OT国試 午後59〉

高齢者の心理と関連するのはどれか. 
1.血統妄想
2.恋愛妄想
3.被毒妄想
4.つきもの妄想
5.もの盗られ妄想

解答

1.× 血統妄想は統合失調症でみられる.
2.× 恋愛妄想は統合失調症でみられる.
3.× 被毒妄想は統合失調症でみられる.
4.× つきもの妄想は統合失調症でみられる.
5.○ 正しい.


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