第5章 内科学 (03)消化器疾患 ②肝疾患

〈第41回 PT国試・OT国試 午後75〉

正しいのはどれか. 
1.A型肝炎の主要感染経路は輸血である.
2.慢性肝炎の半数以上はB型肝炎を原因とする.
3.C型肝炎は自然治癒する.
4.肝硬変の原因はアルコールが最も多い.
5.肝癌の半数以上は肝硬変から進展する.

解答

1.× A型肝炎の主要感染経路は経口である.
2.× 慢性肝炎の半数以上はC型肝炎を原因とする.
3.× C型肝炎は自然治癒せず70~80%は慢性化する.
4.× 肝硬変の原因はウイルス性肝炎が最も多い.
5.○ 正しい.


〈第38回 PT国試・OT国試 午後81〉

肝疾患で適切でないのはどれか. 
1.A型肝炎は針刺し事故による感染が多い.
2.B型肝炎は体液を介して感染する.
3.C型肝炎は肝細胞癌に移行しやすい.
4.アルコール性肝障害の初期は脂肪肝である.
5.肝硬変症では門脈圧が亢進する.

解答

1.× B,C型肝炎が針刺し事故による感染が多い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第53回 PT国試・OT国試 午後94〉

肝炎について正しいのはどれか. 
1.A型肝炎の慢性化率は約20%である.
2.B型肝炎ワクチンは感染の予防に有効である.
3.C型肝炎のキャリアはHCV抗原が陽性である.
4.慢性肝炎の原因ウイルスで最も多いのはB型である.
5.慢性肝炎においては急性増悪期を過ぎても運動制限を行う.

解答

1.× A型肝炎の99.9%は慢性化せず治癒する.
2.○ 正しい.
3.× C型肝炎のキャリアはHCV抗体が陽性である.
4.× 慢性肝炎の原因ウイルスで最も多いのはC型である.
5.× 慢性肝炎においては急性増悪期を過ぎたら運動制限の必要は無い.


〈第37回 PT国試・OT国試 午後86〉

肝炎について誤っているのはどれか. 
1.A型肝炎は経口感染である.
2.B型肝炎は血液や体液を介して感染する.
3.B型肝炎は垂直感染の可能性がある.
4.C型肝炎は呼吸器を介して感染する.
5.C型肝炎は慢性肝炎に移行しやすい.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× C型肝炎は血液を介して感染する.
5.○ 正しい.


〈第39回 PT国試・OT国試 午後50〉

肝硬変について正しいのはどれか. 
1.門脈圧が亢進する.
2.血小板が増加する.
3.胆汁分泌が増加する.
4.血清γ-グロブリンが低下する.
5.血中アンモニアが低下する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 肝硬変では血小板が減少する.
3.× 肝硬変では胆汁分泌が減少する.
4.× 肝硬変では血清γ-グロブリンが上昇する.
5.× 肝硬変では血中アンモニアが上昇する.


〈第41回 PT国試・OT国試 午後53〉

肝硬変の症状で誤っているのはどれか. 
1.黄疸
2.高アンモニア血症
3.脾腫
4.食道静脈瘤
5.血小板増多

解答

1.○ 肝硬変の症状である.
2.○ 肝硬変の症状である.
3.○ 肝硬変の症状である.
4.○ 肝硬変の症状である.
5.× 肝硬変では血小板減少を呈する.


〈第36回 PT国試・OT国試 午後93〉

肝硬変でみられないのはどれか. 
1.胸痛発作
2.皮下出血
3.女性化乳房
4.腹水
5.黄疸

解答

1.× 腹痛が肝硬変でみられる.
2.○ 肝硬変でみられる.
3.○ 肝硬変でみられる.
4.○ 肝硬変でみられる.
5.○ 肝硬変でみられる.


〈第37回 PT国試・OT国試 午後84〉

門脈圧亢進の症状でないのはどれか. 
1.食道静脈瘤
2.腹部静脈怒張
3.腎機能低下
4.浮腫
5.腹水

解答

1.○ 門脈圧亢進の症状である.
2.○ 門脈圧亢進の症状である.
3.× 腎機能低下は門脈圧亢進の症状でない.
4.○ 門脈圧亢進の症状である.
5.○ 門脈圧亢進の症状である.


〈第50回 PT国試・OT国試 午前95〉

肝硬変の患者が多量の吐血をした場合の原因として可能性が高いのはどれか. 
1.出血性胃炎
2.吻合部潰瘍
3.食道静脈瘤
4.アカラシア
5.逆流性食道炎

解答

1.× 出血性胃炎はストレス,薬物,アルコールが原因で起こる急性胃粘膜病変である.
2.× 吻合部潰瘍は胃吻合術,胃切除術後に発生する消化性潰瘍である.
3.○ 正しい.
4.× アカラシアは下部食道噴門部の弛緩不全による食道の異常拡張を呈する.
5.× 逆流性食道炎は下部食道括約筋の障害である.


〈第43回 PT国試・OT国試 午後74〉

肝硬変の患者が茶碗1杯の吐血をした場合の原因として可能性が高いのはどれか. 
1.出血性胃炎
2.吻合部潰瘍
3.食道静脈瘤
4.アカラシア
5.逆流性食道炎

解答

1.× 出血性胃炎はストレス,薬物,アルコールが原因で起こる急性胃粘膜病変である.
2.× 吻合部潰瘍は胃吻合術,胃切除術後に発生する消化性潰瘍である.
3.○ 正しい.
4.× アカラシアは下部食道噴門部の弛緩不全による食道の異常拡張を呈する.
5.× 逆流性食道炎は下部食道括約筋の障害である.


〈第58回 PT国試・OT国試 午前92〉

肝不全でみられるのはどれか. 
1.脳炎
2.裂肛
3.腹水貯留
4.血小板増加
5.高アルブミン血症

解答

1.× 肝不全では肝性脳症がみられる.
2.× 肝不全で裂肛はみられない.
3.○ 正しい.
4.× 肝不全では血小板減少がみられる.
5.× 肝不全では低アルブミン血症がみられる.


〈第49回 PT国試・OT国試 午後76〉

肝臓の機能不全によって起こる病態でないのはどれか. 
1.黄疸
2.腹水
3.出血傾向
4.意識障害
5.高コレステロール血症

解答

1.○ 肝臓の機能不全による病態である.
2.○ 肝臓の機能不全による病態である.
3.○ 肝臓の機能不全による病態である.
4.○ 肝臓の機能不全による病態である.
5.× 肝臓の機能不全によって低コレステロール血症が起こる.


〈第51回 PT国試・OT国試 午前87〉

アルコール性肝障害について正しいのはどれか. 
1.アルコール性肝炎は自覚症状に乏しい.
2.アルコール性脂肪肝では腹痛がみられる.
3.アルコール積算飲酒量と肝障害の発症率は無関係である.
4.アルコール性肝硬変では断酒を続けても組織病変は正常化しない.
5.アルコール性肝硬変では肝細胞癌の発症率が健常者の3倍以上である.

解答

1.× アルコール性脂肪肝は自覚症状に乏しい.
2.× アルコール性肝炎では腹痛がみられる.
3.× アルコール積算飲酒量と肝障害の発症率は関係がある.
4.○ 正しい.
5.× アルコール性肝硬変における肝細胞癌の発症率はまれである.


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