第4章 病理学 (03)免疫 ⑤移植免疫

〈第40回 PT国試・OT国試 午後34〉

移植免疫について正しいのはどれか. 
1.即時型アレルギー反応である.
2.自家移植で生じる.
3.抗体が移植片の細胞を損傷する.
4.T細胞が活性化される.
5.宿主と移植片のHLAが一致すると起こりやすい.

解答

1.× 移植免疫は遅延型アレルギー反応である.
2.× 移植免疫は異種移植で生じる.
3.× リンパ球が移植片の細胞を損傷する.
4.○ 正しい.
5.× 移植免疫は宿主と移植片のHLAが不一致すると起こりやすい.


〈第49回 PT国試・OT国試 午後77〉

移植後の拒絶反応について正しいのはどれか. 
1.自家移植で生じる.
2.T細胞が活性化される.
3.Ⅰ型アレルギー反応である.
4.抗体が移植片の細胞を損傷する.
5.宿主と移植片のHLAが一致すると起こりやすい.

解答

1.× 移植後の拒絶反応は異種移植で生じる.
2.○ 正しい.
3.× 移植後の拒絶反応はⅣ型(遅延型)アレルギー反応である.
4.× リンパ球が移植片の細胞を損傷する.
5.× 移植後の拒絶反応は宿主と移植片のHLAが不一致の場合に起こりやすい.


〈第56回 PT国試・OT国試 午後93〉

移植片対宿主病〈graft versus host disease:GVHD〉について正しいのはどれか. 
1.腸管に好発する.
2.予後良好である.
3.自己遊離皮弁術後に生じる.
4.好中球による免疫反応である.
5.血液型が一致すれば発症は防止できる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 移植片対宿主病ではステロイド抵抗性の場合予後不良となる.
3.× 自己遊離皮弁術後に移植片対宿主病は生じにくい.
4.× 移植片対宿主病はリンパ球による免疫反応である.
5.× 移植片対宿主病はHLA型が一致すれば発症は防止できる.


〈第51回 PT国試・OT国試 午前75〉

輸血時に移植片対宿主病が起こる可能性が最も高いのはどれか. 
1.血小板濃厚液
2.新鮮血
3.新鮮冷凍血漿
4.赤血球濃厚液
5.保存血

解答

1.× 可能性は低い.
2.○ 移植片対宿主病は新鮮血で起こる可能性が最も高い.
3.× 可能性は低い.
4.× 可能性は低い.
5.× 可能性は低い.


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