第2章 整形外科学 (08)切断 ①切断

〈第44回 PT国試・OT国試 午後64〉

エックス線写真を示す.この病態の原因で最も多いのはどれか. 

1.外傷
2.腫瘍
3.糖尿病
4.閉塞性血栓血管炎(Buerger病)
5.閉塞性動脈硬化症

解答

1.○ 正しい.
2.× 腫瘍での切断は患肢温存手術を行う.
3.× 糖尿病では手指,足趾の切断が多い.
4.× 閉塞性血栓血管炎では進行し壊死に陥った場合に切断を行う.
5.× 閉塞性動脈硬化症では進行し壊死に陥った場合に切断を行う.


〈第56回 PT国試・OT国試 午前84〉

切断について正しいのはどれか. 
1.上腕切断(短断端)では肩内転拘縮を生じやすい.
2.前腕切断(中断端)では肘伸展拘縮を生じやすい.
3.Chopart関節離断では足内反変形を生じやすい.
4.Lisfranc関節離断では足外反変形を生じやすい.
5.大腿切断(標準切断)では股内転拘縮を生じやすい.

解答

1.× 上腕切断(短断端)では肩外転拘縮を生じやすい.
2.× 前腕切断(中断端)では肘屈曲拘縮を生じやすい.
3.○ 正しい.
4.× Lisfranc関節離断では足内反変形を生じやすい.
5.× 大腿切断(標準切断)では股屈曲・外転・外旋拘縮を生じやすい.


〈第48回 PT国試・OT国試 午後84〉

下肢切断について正しいのはどれか. 
1.大腿標準切断では股内転拘縮を生じやすい.
2.下腿標準切断では外反膝を生じやすい.
3.Syme切断では断端末に創を生じやすい.
4.Chopart関節離断では足内反拘縮を生じやすい.
5.Lisfranc切断では足外反変形を生じやすい.

解答

1.× 大腿標準切断では股屈曲・外転・外旋拘縮を生じやすい.
2.× 下腿標準切断では膝内反を生じやすい.
3.× Syme切断では後方皮膚弁を長く残すので断端末に創を作りにくい.
4.○ 正しい.
5.× Lisfranc切断では足内反変形を生じやすい.


〈第39回 PT国試・OT国試 午後65〉

下肢切断について正しいのはどれか. 
1.大腿標準切断では股内転拘縮を生じやすい.
2.下腿標準切断では外反膝を生じやすい.
3.サイム切断では断端末に創を生じやすい.
4.ショパール関節離断では足外反拘縮を生じやすい.
5.リスフラン切断では足内反変形を生じやすい.

解答

1.× 大腿標準切断では股屈曲・外転・外旋拘縮を生じやすい.
2.× 下腿標準切断では膝内反を生じやすい.
3.× サイム切断では後方皮膚弁を長く残すので断端末に創を作りにくい.
4.× ショパール関節離断では足内反拘縮を生じやすい.
5.○ 正しい.


〈第46回 PT国試・OT国試 午後85〉

小児の切断で正しいのはどれか. 
1.5歳児の切断では幻肢が生じる.
2.先天性切断では一側下肢切断が最も多い.
3.後天性切断では一側上肢切断が最も多い.
4.上腕切断では後に脊柱側弯を生じやすい.
5.下腿切断では後に外反膝変形を生じやすい.

解答

1.× 幻肢は6歳以下では出現しない.
2.× 先天性切断では両側性であったりいくつかの奇形を合併した上肢切断が多くみられる.
3.× 後天性切断では一側下肢切断が最も多い.
4.○ 正しい.
5.× 下腿切断では後に内反膝変形を生じやすい.


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