第2章 整形外科学 (02)骨折・脱臼 ②各論

〈第44回 PT国試・OT国試 午後77〉

骨折について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.回旋変形は自然矯正されやすい.
2.小児ではColles骨折の頻度が高い.
3.上腕骨近位端骨折は高齢者に多い.
4.癌の骨転移では疲労骨折が生じやすい.
5.脂肪塞栓は大腿骨骨折後に起こりやすい.

解答

1.× 骨折の回旋変形は自然矯正されない.
2.× 高齢者ではColles骨折の頻度が高い.
3.○ 正しい.
4.× 癌の骨転移では病的骨折が生じやすい.
5.○ 正しい.


〈第54回 PT国試・OT国試 午後87〉

外傷による骨折で,通常,完全骨折となるのはどれか. 
1.亀裂骨折
2.若木骨折
3.竹節骨折
4.圧迫骨折
5.剥離骨折

解答

1.× 亀裂骨折は不完全骨折となる.
2.× 若木骨折は不完全骨折となる.
3.× 竹節骨折は不完全骨折となる.
4.× 圧迫骨折は完全骨折とならない.
5.○ 正しい.


〈第40回 PT国試・OT国試 午後78〉

骨折と受傷機転との組合せで頻度が低いのはどれか.2つ選べ. 
1.上腕骨顆上骨折 ――― 肘伸展位の強制
2.Monteggia骨折 ――― 前腕回外位の強制
3.Smith骨折 ――― 手関節掌屈位の強制
4.Bennet骨折 ――― 母指CM関節外転位の強制
5.槌指 ――― DIP関節伸展位の強制

解答

1.○ 正しい.
2.× Monteggia骨折 ――― 前腕回内位の強制
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 槌指 ――― DIP関節屈曲位の強制


〈第56回 PT国試・OT国試 午前86〉

骨折の名称と部位の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.Cotton骨折 ――― 大腿骨
2.Dupuytren骨折 ――― 第1中手骨
3.Galeazzi骨折 ――― 橈骨
4.Jefferson骨折 ――― 環椎
5.Straddle骨折 ――― 上腕骨

解答

1.× Cotton骨折 ――― 内・外果および脛骨後方骨折
2.× Dupuytren骨折 ――― 内・外果骨折
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× Straddle骨折 ――― 恥骨・座骨骨折


〈第54回 PT国試・OT国試 午前88〉

骨折の名称と部位との組合せで正しいのはどれか. 
1.Bennett骨折 ――― 脛骨
2.Duverney骨折 ――― 橈骨
3.Jefferson骨折 ――― 大腿骨
4.Malgaigne骨折 ――― 骨盤
5.Smith骨折 ――― 上腕骨

解答

1.× Bennett骨折 ――― 第1中手骨基部骨折
2.× Duverney骨折 ――― 骨盤骨折(腸骨翼骨折)
3.× Jefferson骨折 ――― 環椎破裂骨折
4.○ 正しい.
5.× Smith骨折 ――― 橈骨遠位端骨折


〈第50回 PT国試・OT国試 午後90〉

骨折の名称と部位の組合せで正しいのはどれか. 
1.Monteggia骨折 ――― 上腕骨
2.Cotton骨折 ――― 橈骨
3.Malgaine骨折 ――― 骨盤
4.Jefferson骨折 ――― 大腿骨
5.Bennett骨折 ――― 脛骨

解答

1.× Monteggia骨折 ――― 尺骨骨幹部骨折と橈骨頭前方脱臼
2.× Cotton骨折 ――― 内・外果および脛骨後方骨折
3.○ 正しい.
4.× Jefferson骨折 ――― 環椎破裂骨折
5.× Bennett骨折 ――― 第1中手骨基部骨折


〈第49回 PT国試・OT国試 午後87〉

骨折の名称と部位の組合せで正しいのはどれか. 
1.Barton骨折 ――― 尺骨遠位端
2.Bennett骨折 ――― 第2中手骨基部
3.Colles骨折 ――― 上腕骨骨幹部
4.Monteggia骨折 ――― 橈骨骨幹部
5.Smith骨折 ――― 橈骨遠位端

解答

1.× Barton骨折 ――― 橈骨遠位端関節内骨折
2.× Bennett骨折 ――― 第1中手骨基部骨折
3.× Colles骨折 ――― 橈骨遠位端骨折
4.× Monteggia骨折 ――― 尺骨骨幹部骨折と橈骨頭前方脱臼
5.○ 正しい.


〈第46回 PT国試・OT国試 午前83〉

前方脱臼よりも後方脱臼の頻度が高いのはどれか.2つ選べ. 
1.顎関節
2.環軸椎関節
3.肩関節
4.肘関節
5.股関節

解答

1.× 顎関節は前方脱臼の頻度が高い.
2.× 環軸椎関節は前方脱臼の頻度が高い.
3.× 肩関節は前方脱臼の頻度が高い.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第43回 PT国試・OT国試 午後79〉

反復性肩関節脱臼で誤っているのはどれか. 
1.男性に多い.
2.前方脱臼が多い.
3.外転外旋位で不安感がある.
4.関節唇損傷を伴うことが多い.
5.ドロップアームサインが陽性である.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× ドロップアームサインが陽性を示すのは腱板断裂である.


〈第58回 PT国試・OT国試 午前89〉

Colles骨折で正しいのはどれか. 
1.成人より小児に多い.
2.尺骨遠位端の骨折である.
3.遠位骨片は掌側に転位する.
4.合併症に正中神経損傷がある.
5.骨折の分類にはGarden分類が用いられる.

解答

1.× Colles骨折は小児より成人に多い.
2.× Colles骨折は橈骨遠位端の骨折である.
3.× Colles骨折では遠位骨片は背側に転位する.
4.○ 正しい.
5.× 橈骨遠位端骨折の分類にはAO分類が用いられる.


〈第57回 PT国試・OT国試 午後86〉

高齢者の大腿骨近位部骨折について正しいのはどれか. 
1.男性に多い.
2.骨転位は稀である.
3.骨頭壊死は生じない.
4.認知症は危険因子である.
5.発生要因は交通事故が最も多い.

解答

1.× 女性に多い.
2.× 骨転位はみられる.
3.× 骨頭壊死は生じる.
4.○ 正しい.
5.× 発生要因は転倒事故が最も多い.


〈第37回 PT国試・OT国試 午後93〉

小児の骨折の特徴で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.成長軟骨板に近い骨幹端部横骨折は成長抑制を招く.
2.長幹骨骨折の回旋転位20°は自然矯正が期待できる.
3.上腕骨顆上骨折は肘の内反回旋変形を残しやすい.
4.大腿骨骨幹部骨折は整復後過成長を起こしやすい.
5.10歳以下の大腿骨頸部内側骨折の予後は良好である.

解答

1.× 成長軟骨板部分の骨折が成長抑制を招く.
2.× 小児の長幹骨骨折の回旋転位は僅かであっても自然矯正は期待できない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 10歳以下の大腿骨頸部内側骨折の予後は不良である.


〈第47回 PT国試・OT国試 午前87〉

成人と比べ,小児の骨折で多いのはどれか.2つ選べ. 
1.偽関節
2.過成長
3.若木骨折
4.関節拘縮
5.角状変形の遺残

解答

1.× 偽関節は成人と比べ,小児の骨折で多いわけではない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 関節拘縮は成人と比べ,小児の骨折で多いわけではない.
5.× 角状変形(内反・外反,屈曲など)の遺残は成人と比べ,小児の骨折で多いわけではない.


〈第48回 PT国試・OT国試 午後87〉

小児に多い骨折はどれか. 
1.上腕骨近位端骨折
2.上腕骨顆上骨折
3.腰椎圧迫骨折
4.大腿骨頸部骨折
5.脛骨骨幹部骨折

解答

1.× 上腕骨近位端骨折は高齢者に多い骨折である.
2.○ 正しい.
3.× 腰椎圧迫骨折は高齢者に多い骨折である.
4.× 大腿骨頸部骨折は高齢者に多い骨折である.
5.× 脛骨骨幹部骨折は交通事故,スキーなどの外傷に多い骨折である.


〈第52回 PT国試・OT国試 午後85〉

上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか. 
1.老年期に多い.
2.原則として手術を行う.
3.外反肘を生じることが多い.
4.前腕の循環不全を生じやすい.
5.肘関節屈曲位での受傷が多い.

解答

1.× 上腕骨顆上骨折は子どもに多い.
2.× 上腕骨顆上骨折は原則として保存療法を行う.
3.× 上腕骨顆上骨折は内反肘を生じることが多い.
4.○ 正しい.
5.× 上腕骨顆上骨折は肘関節伸展位での受傷が多い.


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