第1章 神経内科学 (08)脱髄性疾患 ①多発性硬化症(MS)

〈第56回 PT国試・OT国試 午後89〉

多発性硬化症について正しいのはどれか. 
1.女性に多い.
2.高体温で症状が改善する.
3.低緯度地域で有病率が高い.
4.Phalenテストが陽性となる.
5.免疫不全状態で発症しやすい.

解答

1.○ 正しい.
2.× 多発性硬化症は高体温で症状が悪化する.
3.× 多発性硬化症は高緯度地域で有病率が高い.
4.× 手根管症候群でPhalenテストが陽性となる.
5.× 多発性硬化症は免疫不全状態で発症しにくい.


〈第52回 PT国試・OT国試 午前90〉

多発性硬化症について正しいのはどれか. 
1.女性よりも男性に多い.
2.再発と寛解を繰り返す.
3.発症は50歳以上が多い.
4.後遺障害を残すことは稀である.
5.白色人種に比べて黄色人種に多い.

解答

1.× 多発性硬化症は男性よりも女性に多い.
2.○ 正しい.
3.× 多発性硬化症の発症は15~50歳(20歳代後半がピーク)に多い.
4.× 多発性硬化症は再発と寛解を繰り返しながら進行して後遺障害を残す.
5.× 多発性硬化症は黄色人種に比べて白色人種に多い.


〈第47回 PT国試・OT国試 午後89〉

多発性硬化症について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.男性に多い.
2.発症は50歳代に多い.
3.脱髄病変がみられる.
4.視力低下が出現する頻度が高い.
5.運動負荷に制限を設ける必要はない.

解答

1.× 多発性硬化症は女性に多い.
2.× 多発性硬化症は15~50歳(20歳代後半がピーク)に多い.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 多発性硬化症は運動負荷に制限を設ける.


〈第44回 PT国試・OT国試 午後87〉

多発性硬化症について正しいのはどれか. 
1.高齢者に多い.
2.脱髄が主病変である.
3.症状に日内変動がみられる.
4.初発症状として眼瞼下垂が多い.
5.脳神経では聴覚が障害されやすい.

解答

1.× 多発性硬化症は15~50歳(20歳代後半がピーク)に多い.
2.○ 正しい.
3.× 症状に日内変動がみられるのは重症筋無力症である.
4.× 多発性硬化症の初発症状として視力低下が多い.
5.× 多発性硬化症の脳神経では視覚が障害されやすい.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後85〉

多発性硬化症で正しいのはどれか. 
1.階段状に増悪する.
2.温熱によって症状が悪化する.
3.深部腱反射が消失する.
4.50,60歳代で好発する.
5.女性より男性に多く発症する.

解答

1.× 多発性硬化症は再発と寛解を繰り返す.
2.○ 正しい.
3.× 多発性硬化症では深部腱反射が亢進する.
4.× 多発性硬化症は15~50歳(20歳代後半がピーク)に好発する.
5.× 多発性硬化症は男性より女性に多く発症する.


〈第39回 PT国試・OT国試 午後88〉

多発性硬化症で誤っているのはどれか. 
1.発症は15歳から50歳までが多い.
2.男性に多い.
3.高緯度地域に多い.
4.視力障害が高頻度にみられる.
5.症状の寛解,再燃がある.

解答

1.○ 正しい.
2.× 多発性硬化症は女性に多い.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第43回 PT国試・OT国試 午後64〉

多発性硬化症に特徴的な痛みはどれか.2つ選べ. 
1.テタニー様痙攣に伴って生じる四肢の放散痛
2.頭部前屈に伴って生じる背部下方への電撃痛
3.食後に生じる胸背部鈍痛
4.上肢と手指の発赤を伴った疼痛
5.歩行を困難にするしびれを伴う下肢の疼痛

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 食後に生じる胸背部鈍痛は胃潰瘍でみられる症状である.
4.× 上肢と手指の発赤を伴った疼痛は複合性局所疼痛症候群でみられ,多発性硬化症では有痛性強直性けいれんを呈する.
5.× 歩行を困難にするしびれを伴う下肢の疼痛は間欠性跛行である.


〈第47回 PT国試・OT国試 午前89〉

脊髄小脳変性症にみられにくく,多発性硬化症に特徴的なのはどれか. 
1.痙縮
2.運動失調
3.嚥下障害
4.構音障害
5.有痛性痙攣

解答

1.× 痙縮は脊髄小脳変性症と多発性硬化症にみられる.
2.× 運動失調は脊髄小脳変性症と多発性硬化症にみられる.
3.× 嚥下障害は脊髄小脳変性症と多発性硬化症にみられる.
4.× 構音障害は脊髄小脳変性症と多発性硬化症にみられる.
5.○ 正しい.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後81〉

髄膜刺激症候で誤っているのはどれか. 
1.項部硬直
2.バレー徴候
3.ブルジンスキー徴候
4.頭痛
5.ケルニッヒ徴候

解答

1.○ 正しい.
2.× バレー徴候は上位運動ニューロン障害(錐体路障害)による片側性の軽い運動麻痺のスクリーニング検査であり髄膜刺激症状には用いない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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