第1章 神経内科学 (07)神経変性疾患 ④運動ニューロン疾患

〈第46回 PT国試・OT国試 午後95〉

上位運動ニューロンの障害でみられる症状はどれか.2つ選べ. 
1.振戦
2.痙縮
3.腱反射消失
4.筋線維束攣縮
5.病的反射陽性

解答

1.× 振戦は錐体外路系障害,小脳・脳幹部障害でみられる.
2.○ 正しい.
3.× 腱反射消失は下位運動ニューロン障害でみられる.
4.× 筋線維束攣縮は下位運動ニューロン障害でみられる.
5.○ 正しい.


〈第39回 PT国試・OT国試 午後99〉

上位運動ニューロン障害について正しいのはどれか. 
1.鉛管現象
2.折りたたみナイフ現象
3.二点識別覚障害
4.線維束性れん縮
5.すくみ足

解答

1.× 鉛管現象はパーキンソン病でみられる.
2.○ 正しい.
3.× 上位運動ニューロン障害では運動障害のみ出現するため二点識別覚障害は障害されない.
4.× 線維束性れん縮は下位運動ニューロン障害でみられる.
5.× すくみ足はパーキンソン病でみられる.


〈第36回 PT国試・OT国試 午後87〉

上位運動ニューロン障害について正しいのはどれか. 
1.鉛管現象
2.折りたたみナイフ現象
3.二点識別覚障害
4.線維束性攣縮
5.すくみ足

解答

1.× 鉛管現象はパーキンソン病でみられる.
2.○ 正しい.
3.× 上位運動ニューロン障害では運動障害のみ出現するため二点識別覚障害は障害されない.
4.× 筋線維束攣縮は下位運動ニューロン障害でみられる.
5.× すくみ足はパーキンソン病でみられる.


〈第38回 PT国試・OT国試 午後94〉

上位運動ニューロンの障害でみられるのはどれか.2つ選べ. 
1.連合反応消失
2.腱反射の消失
3.バビンスキー反射陽性
4.巧緻性の障害
5.筋緊張の低下

解答

1.× 連合反応陽性が上位運動ニューロンの障害でみられる.
2.× 腱反射の亢進が上位運動ニューロンの障害でみられる.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 筋緊張の亢進が上位運動ニューロンの障害でみられる.


〈第40回 PT国試・OT国試 午後67〉

筋萎縮性側索硬化症で誤っているのはどれか. 
1.40~50歳代に好発する.
2.男性に多い.
3.進行性である.
4.外眼筋麻痺がみられる.
5.球症状がみられる.

解答

1.○ (筋萎縮性側索硬化症は60~70歳代に好発する.)
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 筋萎縮性側索硬化症で外眼筋麻痺はみられない.
5.○ 正しい.


〈第38回 PT国試・OT国試 午後67〉

筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか. 
1.感覚障害が出現する.
2.筋線維束攣縮が見られる.
3.20歳代に好発する.
4.萎縮は近位筋に生じる.
5.腱反射は低下する.

解答

1.× 筋萎縮性側索硬化症では感覚障害が出現しない.
2.○ 正しい.
3.× 筋萎縮性側索硬化症は40~50歳代(60~70歳代)に好発する.
4.× 筋萎縮性側索硬化症の萎縮は遠位筋に生じる.
5.× 筋萎縮性側索硬化症では腱反射が亢進する.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後84〉

筋萎縮性側索硬化症で適切なのはどれか. 
1.筋の圧痛
2.筋線維束攣縮の存在
3.近位筋優位の筋萎縮
4.筋電図の低振幅電位
5.筋生検上,顕著な壊死線維の存在

解答

1.× 筋の圧痛は筋萎縮性側索硬化症でみられない.
2.○ 正しい.
3.× 遠位筋優位の筋萎縮が筋萎縮性側索硬化症でみられる.
4.× 筋電図の高振幅電位が筋萎縮性側索硬化症でみられる.
5.× 筋生検上,顕著な筋線維の群集萎縮の存在が筋萎縮性側索硬化症でみられる.


〈第50回 PT国試・OT国試 午後93〉

筋萎縮性側索硬化症にみられるのはどれか. 
1.筋固縮
2.痛覚脱失
3.測定異常
4.線維束攣縮
5.筋の仮性肥大

解答

1.× 筋固縮はパーキンソン病でみられる.
2.× 痛覚脱失は筋萎縮性側索硬化症ではみられない.
3.× 測定異常は小脳病変でみられる.
4.○ 正しい.
5.× 筋の仮性肥大はデュシェンヌ型筋ジストロフィーにみられる.


〈第44回 PT国試・OT国試 午後76〉

筋萎縮性側索硬化症でみられないのはどれか. 
1.舌の線維束攣縮
2.流涎
3.肺活量低下
4.深部感覚障害
5.歩行障害

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 深部感覚障害は筋萎縮性側索硬化症でみられない.
5.○ 正しい.


〈第36回 PT国試・OT国試 午後67〉

末期の筋萎縮性側索硬化症において保たれる機能はどれか. 
1.眼球運動
2.呼吸機能
3.嚥下機能
4.構音機能
5.上肢機能

解答

1.○ 正しい.
2.× 末期の筋萎縮性側索硬化症で呼吸機能は障害される.
3.× 末期の筋萎縮性側索硬化症で嚥下機能は障害される.
4.× 末期の筋萎縮性側索硬化症で構音機能は障害される.
5.× 末期の筋萎縮性側索硬化症で上肢機能は障害される.


〈第59回 PT国試・OT国試 午後91〉

筋萎縮性側索硬化症における典型的な筋電図検査所見で正しいのはどれか. 
1.運動神経伝導検査における遠位潜時延長
2.感覚神経伝導検査における伝導ブロック
3.針筋電図検査における線維束攣縮の電位出現
4.反復刺激試験における漸減現象(Waning)
5.反復刺激試験における漸増現象(Waxing)

解答

1.× 筋萎縮性側索硬化症で運動神経伝導検査は正常である.
1.× 筋萎縮性側索硬化症で2感覚神経伝導検査は正常である.
3.○ 正しい.
4.× 反復刺激試験における漸減現象(Waning)は重症筋無力症の検査所見である.
5.× 反復刺激試験における漸増現象(Waxing)はLambert-Eaton症候群の検査所見である.


〈第36回 PT国試・OT国試 午後55〉

運動ニューロン疾患はどれか. 
1.ハンチントン舞踏病
2.脊髄性進行性筋萎縮症
3.パーキンソン病
4.オリーブ橋小脳変性症
5.重症筋無力症

解答

1.× ハンチントン舞踏病は大脳基底核の神経変性疾患で錐体外路系疾患である.
2.○ 正しい.
3.× パーキンソン病は中脳黒質の神経変性疾患で錐体外路系疾患である.
4.× オリーブ橋小脳変性症は多系統萎縮症のうち小脳の運動失調を主症状とする疾患である.
5.× 重症筋無力症は自己免疫疾患で,神経筋接合部が障害される疾患である.


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