第7章 運動器系 (02)骨・関節学各論 ④下肢帯 b.股関節・大腿骨

〈第53回 PT国試・OT国試 午後51〉

股関節で正しいのはどれか. 
1.顆状関節である.
2.大腿骨頸部は関節包外にある.
3.寛骨臼は前外側を向いている.
4.寛骨臼は腸骨のみで構成される.
5.腸骨大腿靱帯が関節包後面から補強している.

解答

1.× 股関節は臼状関節である.
2.× 大腿骨頸部は関節包内にある.
3.○ 正しい.
4.× 寛骨臼は腸骨,恥骨,坐骨で構成される.
5.× 腸骨大腿靱帯が関節包前面から補強している.


〈第47回 PT国試・OT国試 午後70〉

股関節について正しいのはどれか. 
1.関節窩には骨頭の1/3が入る.
2.臼蓋角は成人の方が小児よりも大きい.
3.運動範囲は内転の方が外転よりも大きい.
4.大腿骨頭靱帯は内転時に緊張する.
5.恥骨筋の収縮は外旋を制限する.

解答

1.× 股関節の関節窩には骨頭の2/3が入る.
2.× 股関節の臼蓋角(α角)は20~25°が正常で,30°以上で寛骨臼形成不全となる.
3.× 股関節の運動範囲は内転の方が外転よりも小さい.
4.○ 正しい.
5.× 恥骨筋の収縮は内旋を制限する.


〈第40回 PT国試・OT国試 午後13〉

股関節について誤っているのはどれか. 
1.腸骨大腿靱帯によって内転が制限される.
2.大腿骨頭靱帯の中を血管が通る.
3.関節包は前方部分が厚い.
4.骨頭と臼蓋は同心円に近い球関節である.
5.関節唇が適合性を高めている.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第50回 PT国試・OT国試 午後72〉

基本肢位からの股関節の運動について正しいのはどれか. 
1.屈曲時に腸脛靱帯は緊張する.
2.伸展時に坐骨大腿靱帯は緊張する.
3.外転時に大腿骨頭靱帯は緊張する.
4.内旋時に恥骨大腿靱帯は緊張する.
5.屈曲時に腸骨大腿靱帯は緊張する.

解答

1.× 腸脛靱帯は股関節運動で緊張しない.
2.○ 正しい.
3.× 内転時に大腿骨頭靱帯は緊張する.
4.× 外旋時に恥骨大腿靱帯は緊張する.
5.× 屈曲時に腸骨大腿靱帯は緊張しない.


〈第46回 PT国試・OT国試 午後72〉

正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.腸骨大腿靱帯は股関節外旋を制限する.
2.坐骨大腿靱帯は股関節屈曲を制限する.
3.小殿筋の収縮は股関節外旋を制限する.
4.半膜様筋の収縮は膝関節内旋を制限する.
5.大腿二頭筋の収縮は膝関節屈曲を制限する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 坐骨大腿靱帯は股関節伸展・内転・内旋を制限する.
3.○ 正しい.
4.× 半膜様筋の収縮は膝関節伸展・外旋を制限する.
5.× 大腿二頭筋の収縮は膝関節伸展・内旋を制限する.


〈第37回 PT国試・OT国試 午後47〉

誤っているのはどれか. 
1.半腱様筋の収縮は股関節外旋を制限する.
2.恥骨筋の収縮は股関節外転を制限する.
3.坐骨大腿靱帯は股関節伸展を制限する.
4.腸骨大腿靱帯は股関節内転を制限する.
5.半膜様筋の収縮は股関節内旋を制限する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 半膜様筋の収縮は股関節屈曲・内転・外旋を制限する.


〈第47回 PT国試・OT国試 午前60〉

スカルパ三角で誤っているのはどれか. 
1.坐骨神経が通る.
2.大腿動脈が通る.
3.底面に恥骨筋がある.
4.外側は縫工筋で形成される.
5.内側は長内転筋で形成される.

解答

1.× 大腿神経がスカルパ三角を通る.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第55回 PT国試・OT国試 午後60〉

Scarpa三角の内で触知できる筋はどれか.2つ選べ. 
1.大腿直筋
2.恥骨筋
3.腸腰筋
4.内閉鎖筋
5.梨状筋

解答

1.× Scarpa三角の内で触知できる筋は腸腰筋と恥骨筋である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× Scarpa三角の内で触知できる筋は腸腰筋と恥骨筋である.
5.× Scarpa三角の内で触知できる筋は腸腰筋と恥骨筋である.


〈第49回 PT国試・OT国試 午後52〉

大腿骨について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.頸部は後捻している.
2.骨幹部は後弯している.
3.外側顆は内側顆より大きい.
4.骨頭窩は骨頭の外側にある.
5.大転子は小転子より近位にある.

解答

1.× 大腿骨頸部は前捻(10~30°)している.
2.× 大腿骨骨幹部は前弯している.
3.○ 正しい.
4.× 大腿骨骨頭窩は骨頭の中央にある.
5.○ 正しい.


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