第5章 内臓系 (01)呼吸器 ⑤酸塩基平衡

〈第40回 PT国試・OT国試 午後25〉

正しいのはどれか. 
1.PaO₂は約50Torrに維持されている.
2.PaCO₂は約60Torrに維持されている.
3.血液のpHは約7.0に維持されている.
4.PaCO₂は過換気で減少する.
5.代謝性アシドーシスでは換気が減少する.

解答

1.× PaO₂は約80~100Torrに維持されている.
2.× PaCO₂は約40Torrに維持されている.
3.× 血液のpHは約7.4±0.05に維持されている.
4.○ 正しい.
5.× 代謝性アシドーシスでは代償性に換気が増加する.


〈第42回 PT国試・OT国試 午後28〉

誤っているのはどれか. 
1.アシドーシスとは血液のpHが7.0未満の場合をいう.
2.PaCO₂が上昇すると換気が増大する.
3.代謝性アシドーシスでは換気が増加する.
4.換気低下で呼吸性アシドーシスを生じる.
5.呼吸性アルカローシスではPaCO₂が低下する.

解答

1.× アシドーシスとは血液のpHが7.35未満の場合をいう.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第46回 PT国試・OT国試 午後64〉

CO₂と換気との関係で正しいのはどれか. 
1.換気が低下すると呼吸性アルカローシスを生じる.
2.代謝性アシドーシスでは換気が増加する.
3.PaCO₂は通常24Torrに維持されている.
4.PaCO₂は呼吸性アルカローシスで上昇する.
5.PaCO₂が低下すると換気が増大する.

解答

1.× 換気が低下すると呼吸性アシドーシスを生じる.
2.○ 正しい.
3.× PaCO₂は通常40Torrに維持されている.
4.× PaCO₂は呼吸性アルカローシスで低下する.
5.× PaCO₂が上昇すると換気が増大する.


〈第39回 PT国試・OT国試 午後35〉

CO₂と換気との関係で誤っているのはどれか. 
1.PaCO₂は通常40Torrに維持されている.
2.PaCO₂が上昇すると換気が増大する.
3.PaCO₂は呼吸性アルカローシスで低下する.
4.換気低下で呼吸性アシドーシスを生じる.
5.代謝性アシドーシスでは換気が減少する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 代謝性アシドーシスでは代償性に換気が増加する.


〈第57回 PT国試・OT国試 午後64〉

酸塩基平衡で正しいのはどれか. 
1.正常の動脈血のpHは6.4である.
2.嘔吐では代謝性アシドーシスになる.
3.過換気では呼吸性アルカローシスになる.
4.呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる.
5.代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる.

解答

1.× 正常の動脈血のpHは7.4±0.05である.
2.× 嘔吐では代謝性アルカローシスになる.
3.○ 正しい.
4.× 呼吸性アルカローシスでは尿はアルカリ性になる.
5.× 代謝性アシドーシスではKussmaul呼吸がみられる.


〈第50回 PT国試・OT国試 午後65〉

酸塩基平衡で正しいのはどれか. 
1.正常の血液pHは7.0である.
2.嘔吐では代謝性アルカローシスになる.
3.過換気では呼吸性アシドーシスになる.
4.呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる.
5.代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる.

解答

1.× 正常の血液pHは約7.4±0.05である.
2.○ 正しい.
3.× 過換気では呼吸性アルカローシスになる.
4.× 呼吸性アルカローシスでは尿はアルカリ性になる.
5.× 代謝性アシドーシスではKussmaul呼吸がみられる.


〈第59回 PT国試・OT国試 午前64〉

肺拡散能に影響を与えるのはどれか.2つ選べ. 
1.ヘモグロビン
2.死腔換気量
3.肺胞表面積
4.気道抵抗
5.残気量

解答

1.○ 正しい.
2.× 肺拡散能に影響を与えるのは拡散面積,拡散距離と血流である.
3.○ 正しい.
4.× 肺拡散能に影響を与えるのは拡散面積,拡散距離と血流である.
5.× 肺拡散能に影響を与えるのは拡散面積,拡散距離と血流である.


〈第49回 PT国試・OT国試 午前65〉

呼吸運動の促進要因として正しいのはどれか. 
1.気道の拡張
2.四肢の運動
3.髄液のpH上昇
4.動脈血酸素分圧の上昇
5.肺胞二酸化炭素分圧の低下

解答

1.× 気道の拡張は吸息を抑制し,呼息を促進する.
2.○ 正しい.
3.× 髄液のpH上昇は呼吸運動の抑制要因である.
4.× 動脈血酸素分圧の低下が呼吸運動の促進要因となる.
5.× 肺胞二酸化炭素分圧の上昇が呼吸運動の促進要因となる.


〈第45回 PT国試・OT国試 午後64〉

ヘモグロビンが酸素を離しにくくなる状態はどれか. 
1.体温の上昇
2.PaCO₂の低下
3.血液pHの低下
4.血中ケトン体の増加
5.血中2,3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の増加

解答

1.× 体温の上昇によりヘモグロビンが酸素を離しやすくなる.
2.○ 正しい.
3.× 血液pHの低下によりヘモグロビンが酸素を離しやすくなる.
4.× 血中ケトン体の増加によりヘモグロビンが酸素を離しやすくなる.
5.× 血中2,3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の増加によりヘモグロビンが酸素を離しやすくなる.


〈第48回 PT国試・OT国試 午後65〉

ヘモグロビン酸素解離曲線を図に示す.矢印の方向に曲線を移動させる状態はどれか.2つ選べ. 

1.体温の下降
2.激しい運動
3.代謝性アルカローシス
4.動脈血の二酸化炭素分圧の上昇
5.血中2,3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の濃度低下

解答

1.× 体温の上昇により曲線が右に移動する.
2.○ 正しい.
3.× 代謝性アシドーシスでは曲線が右に移動する.
4.○ 正しい.
5.× 血中2,3-DPG(ジフォスフォグリセリン酸)の濃度上昇により曲線が右に移動する.


〈第54回 PT国試・OT国試 午前66〉

末梢組織への酸素供給を増やすのはどれか. 
1.pHの低下
2.体温の低下
3.PCO₂の低下
4.赤血球数減少
5.ヘモグロビン濃度減少

解答

1.○ 正しい.
2.× 体温の上昇が末梢組織への酸素供給を増やす.
3.× PCO₂の上昇が末梢組織への酸素供給を増やす.
4.× 赤血球数減少は酸素解離曲線と関係ない.
5.× ヘモグロビン濃度減少は酸素解離曲線と関係ない.


〈第59回 PT国試・OT国試 午前93〉

ケトアシドーシスによってKussmaul呼吸が起こる理由で正しいのはどれか. 
1.O₂を取り込むため.
2.H⁺が減少したため.
3.CO₂を排出するため.
4.HCO₃⁻が増加したため.
5.pHの上昇を基準値に戻すため.

解答

1.× CO₂を排出するため.
2.× H⁺が増加したため.
3.○ 正しい.
4.× HCO₃⁻が減少したため.
5.× pHの低下を基準値に戻すため.


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