第2章 作業療法の基礎 04)基礎運動学 ③運動学習

〈第47回 OT国試 午前28〉

学習理論の用語として適切でないのはどれか. 
1.強化
2.消去
3.否認
4.弁別
5.報酬

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 否認は防衛機制の用語である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第45回 OT国試 午前27〉

運動学習の結果の知識(KR:Knowledge of Results)の提示による結果効率で正しいのはどれか. 
1.提示が遅延すると効率は向上する.
2.提示の頻度が高ければ効率は低下する.
3.提示の内容の正確さが高ければ効率は向上する.
4.提示の後に別の運動を挿入すると効率は向上する.
5.提示が遅延している間に別の運動を挿入すると効率は向上する.

解答

1.× KR提示が遅延すると効率は低下する.
2.× KR提示の頻度が高ければ効率は向上する.
3.○ 正しい.
4.× KR提示の後に別の運動を挿入すると効率は不変である.
5.× KR提示が遅延している間に別の運動を挿入すると効率は低下する.


〈第43回 OT国試 午前71〉

運動学習の効率について正しいのはどれか. 
1.練習動作の難易度は低いほどよい.
2.フィードバックは多いほどよい.
3.覚醒度は高いほどよい.
4.休憩は多いほどよい.
5.練習動作は基準課題に似ているほどよい.

解答

1.× 練習動作の難易度は8割程度がよい.
2.× フィードバックは多すぎても少なすぎても悪い.
3.× 覚醒度は高すぎても低すぎても悪い(逆U字曲線).
4.× 休憩は多すぎても少なすぎても悪い.
5.○ 正しい.


〈第46回 OT国試 午前21〉

片麻痺患者の車椅子移乗動作訓練に用いる課題と学習機序との組合せで正しいのはどれか. 
1.速度を変えた立ち上がり動作訓練 ――― プライミング効果
2.片麻痺患者の移乗動作のビデオ視聴 ――― 転移
3.肘台を想定した方向へのリーチ動作訓練 ――― 内的焦点
4.絵カードを用いた移乗動作順序の課題分析 ――― チャンク化
5.骨盤を手すりへ誘導した非麻痺側荷重訓練 ――― 多様練習

解答

1.× 速度を変えた立ち上がり動作訓練 ――― 多様練習
2.× 片麻痺患者の移乗動作のビデオ視聴 ――― 心理的練習
3.× 肘台を想定した方向へのリーチ動作訓練 ――― 外的焦点
4.○ 正しい.
5.× 骨盤を手すりへ誘導した非麻痺側荷重訓練 ――― 外的焦点


〈第47回 OT国試 午前31〉

車椅子とベッドとの移乗動作の練習方法について正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.疲労度を同程度に保って練習するのは恒常練習である.
2.車椅子からの立ち上がりのみ練習するのは部分練習である.
3.動作手順を正しく言えるように練習するのは全体練習である.
4.アプローチ角度やベッドの高さを変えて練習するのは多様練習である.
5.車椅子のブレーキ操作と移乗とに区切って練習するのは分散練習である.

解答

1.× 疲労度を同程度に保って練習するのは分散練習である.
2.○ 正しい.
3.× 動作手順を正しく言えるように練習するのは心理的練習である.
4.○ 正しい.
5.× 車椅子のブレーキ操作と移乗とに区切って練習するのは部分練習である.


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