第2章 作業療法の基礎 03)基礎作業学 ⑤治療的介入

〈第42回 OT国試 午前75〉

作業活動と機能改善との組合せで適切でないのはどれか. 
1.籐のかご編み ――― 視覚運動協応
2.和紙のちぎり絵 ――― 手指巧緻性
3.フィンガーペインティング ――― 手指筋力
4.タイルモザイク ――― 構成能力
5.陶芸の手びねり ――― 感覚機能

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× フィンガーペインティング ――― 手指触覚刺激
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第41回 OT国試 午前44〉

作業活動の一般的特徴で適切な組合せはどれか. 
1.マクラメ ――― 押し動作
2.革細工のスタンピング ――― 片手動作
3.陶芸の菊ねり ――― つまみ動作
4.モザイク用のタイル割り ――― 握り動作
5.プラモデルの組立て ――― 繰り返し動作

解答

1.× マクラメ ――― 結び動作
2.× 革細工のスタンピング ――― 両手動作
3.× 陶芸の菊ねり ――― 押す動作
4.○ 正しい.
5.× プラモデルの組立て ――― つまみ動作


〈第44回 OT国試 午前74〉

手指のピンチ力強化に適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.木工の鋸引き
2.籐細工の編み込み
3.革細工のレーシング
4.陶芸の粘土手びねり
5.モザイクのタイル貼り

解答

1.× 木工の鋸引きは握力強化になる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 陶芸の粘土手びねりはつまみ動作であるが,強くつまむ必要がないためピンチ力強化にならない.
5.× モザイクのタイル貼りはつまんで置くだけのためピンチ力強化にならない.


〈第58回 OT国試 午前34〉

手指の巧緻性向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.陶芸の菊練り
2.籐細工の編み込み
3.マクラメの平結び
4.木版画の摺り
5.木工の鋸挽き

解答

1.× 陶芸の菊練りは上肢の筋力強化になる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 木版画の摺りは握力強化になる.
5.× 木工の鋸引きは握力強化になる.


〈第53回 OT国試 午後24〉

作業における段階付けと目標機能の組合せで正しいのはどれか. 
1.塗り絵の色の多さ ――― 遂行機能
2.織物の模様の複雑さ ――― 注意機能
3.ビーズの指輪のビーズの大きさ ――― 記憶機能
4.陶芸の粘土の硬さ ――― 手指巧緻性
5.革細工の革の厚さ ――― 視覚運動協応

解答

1.× 塗り絵の色の多さ ――― 記憶・注意機能
2.○ 正しい.
3.× ビーズの指輪のビーズの大きさ ――― 手指巧緻性
4.× 陶芸の粘土の硬さ ――― 手指筋力
5.× 革細工の革の厚さ ――― 手指筋力


〈第43回 OT国試 午前72〉

各作業における段階付けと目標機能との組合せで適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.ビーズ細工のビーズの大きさ ――― 手指巧緻性
2.マクラメの糸の太さ ――― 手指筋力
3.織物の模様の複雑さ ――― 注意機能
4.革細工の革の厚さ ――― 視覚運動協応
5.ぬり絵の色の多さ ――― 構成能力

解答

1.○ 正しい.
2.× マクラメの糸の太さ ――― 手指巧緻性
3.○ 正しい.
4.× 革細工の革の厚さ ――― 手指筋力
5.× ぬり絵の色の多さ ――― 記憶・注意機能


〈第41回 OT国試 午前43〉

作業の難易度の段階づけで適切でないのはどれか. 
1.編物 ――― 編み方の種類
2.木工 ――― 作品の形
3.籐細工 ――― 籐の色
4.絵画 ――― 作品の大きさ
5.キーボード演奏 ――― 曲の種類

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 籐細工 ――― 籐の色は難易度に影響しない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第42回 OT国試 午前24〉

ネット手芸で図のようなティッシュボックスを作製する.目的とする段階づけで適切でないのはどれか. 

1.作業時間の調整 ――― 全身の耐久性
2.ネットの細かさ ――― 手指の巧緻性
3.編む方向 ――― 手指の可動域
4.糸と針の太さ ――― 手指の筋力
5.図案の複雑さ ――― 構成能力

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 編む方向 ――― 手指の可動域はほとんど必要ない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第54回 OT国試 午前23〉

疾患と作業種目の組合せで正しいのはどれか. 
1.関節リウマチ ――― 粘土細工
2.小脳梗塞 ――― 切り絵
3.脊髄小脳変性症 ――― 卓球
4.Parkinson病 ――― 上方への輪通し
5.慢性閉塞性肺疾患 ――― デコパージュ

解答

1.× 関節リウマチ ――― 粘土細工は関節に負担がかかるため不適切である.
2.× 小脳梗塞 ――― 切り絵で刃物使用は危険である.
3.× 脊髄小脳変性症 ――― 卓球はバランスを崩しやすいため危険である.
4.○ 正しい.
5.× 慢性閉塞性肺疾患 ――― デコパージュは塗料を使って仕上げるため不適切である.


〈第52回 OT国試 午前31〉

疾患と作業種目の組合せで適切なのはどれか. 
1.Parkinson病 ――― 毛糸のかぎ針編み
2.関節リウマチ ――― タイルモザイク
3.脊髄小脳変性症 ――― 彫刻
4.慢性閉塞性肺疾患 ――― 木工
5.筋萎縮性側索硬化症 ――― パソコン操作

解答

1.× Parkinson病 ――― 毛糸のかぎ針編みは巧緻性低下のため困難である.
2.× 関節リウマチ ――― タイルモザイクは手指変形を助長するため不適切である.
3.× 脊髄小脳変性症 ――― 彫刻で刃物使用は危険である.
4.× 慢性閉塞性肺疾患 ――― 木工は埃が出るため不適切である.
5.○ 正しい.


〈第45回 OT国試 午後21〉

疾患と作業種目との組合せで適切なのはどれか. 
1.呼吸器疾患 ――― 木工
2.関節リウマチ ――― タイルモザイク
3.Parkinson病 ――― 毛糸のかぎ針編み
4.脊髄小脳変性症 ――― 卓球
5.筋萎縮性側索硬化症 ――― パソコン

解答

1.× 呼吸器疾患 ――― 木木工は埃が出るため不適切である.
2.× 関節リウマチ ――― タイルモザイクは手指変形を助長するため不適切である.
3.× Parkinson病 ――― 毛糸のかぎ針編みは巧緻性低下のため困難である.
4.× 脊髄小脳変性症 ――― 卓球はバランスを崩しやすいため危険である.
5.○ 正しい.


〈第46回 OT国試 午後21〉

呼吸器疾患の患者が安全に実施できる活動として正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.木彫
2.切り絵
3.ビーズ手芸
4.木工鋸引き
5.アンデルセン手芸

解答

1.× 木彫は埃が出るため呼吸器疾患の患者には不適切である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 木工鋸引きは埃が出るため呼吸器疾患の患者には不適切である.
5.× アンデルセン手芸は塗料の使用があるため呼吸器疾患の患者には不適切である.


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