第2章 作業療法の基礎 01)作業療法概論 ②治療理論・モデル

〈第53回 OT国試 午前24〉

人間作業モデルについて正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.人の習慣を評価する.
2.認知症の人には用いない.
3.作業に対する有能感を評価する.
4.作業の満足度を10段階で評価する.
5.運動技能とプロセス技能で構成されている.

解答

1.○ 正しい.
2.× 人間作業モデルは認知症の人にも用いる.
3.○ 人間作業モデルは作業に対する「有能感」「同一性」「行動場面」を評価する.
4.× 人間作業モデルは作業の満足度を10段階え評価する.
5.× 人間作業モデルは「意志」「習慣化」「遂行機能」「環境」で構成されている.


〈第52回 OT国試 午前23〉

人間作業モデルについて誤っているのはどれか. 
1.役割の変化を評価する.
2.作業の興味を評価する.
3.作業の重要度を10段階で評価する.
4.人が作業に適応できるように介入する.
5.人を意志,習慣化および遂行能力の相互作用でとらえる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 人間作業モデルは作業の満足度を10段階で評価する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第50回 OT国試 午前37〉

人間作業モデルにおける作業適応のプロセスで,人間の構成要素として正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.習慣化
2.意志
3.情緒
4.身体
5.認知

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 人間作業モデルは「意志」「習慣化」「遂行機能」「環境」の4つの構成要素からなる.
4.× 人間作業モデルは「意志」「習慣化」「遂行機能」「環境」の4つの構成要素からなる.
5.× 人間作業モデルは「意志」「習慣化」「遂行機能」「環境」の4つの構成要素からなる.


〈第53回 OT国試 午前49〉

IPS〈individual placement and support〉モデルによる援助付き雇用の原則として適切なのはどれか.2つ選べ. 
1.医療や生活支援と連携する.
2.障害が重くても支援の対象となる.
3.長期間訓練をしてから職場開拓を始める.
4.企業から提案があった業務に合わせて求職活動を行う.
5.企業に採用された後は職場の担当部署に以後の支援を任せる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× IPSでは長期訓練後でなくとも本人の希望があった時点で迅速に職場開拓を始める.
4.× IPSでは本人の興味や好みなどに基づいて求職活動を行う.
5.× IPSでは企業に採用された後も継続的に支援を行う.


〈第49回 OT国試 午前50〉

Individual placement and support(IPS)について適切でないのはどれか. 
1.エビデンスに基づいている.
2.リカバリーモデルに依拠している.
3.Place-then-trainモデルに基づいている.
4.利用者の好みに合わせて職場を開拓する.
5.障害が比較的軽度の場合が主に適応となる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× IPSでは障害が軽度の場合に限らず適応となる.


〈第54回 OT国試 午後23〉

OTPFの項目に含まれないのはどれか. 
1.意志
2.文脈
3.個人因子
4.作業要件
5.遂行パターン

解答

1.× OTPFは作業遂行区分(作業要件),個人因子,遂行技能,遂行パターン,文脈(背景と環境)の5項目に分けられる.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第51回 OT国試 午前29〉

作業療法実践の枠組み〈Occupational Therapy Practice Framework;OTPF〉が示す作業療法の領域で,文脈〈Context〉に含まれないのはどれか. 
1.個人的な状況
2.時間的な状況
3.社会的な状況
4.身体的な状況
5.文化的な状況

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× OTPFの文脈には文化的,個人的,物理的,社会的,時間的,仮想的の6つが含まれる.
5.○ 正しい.


〈第56回 OT国試 午後23〉

CMOP 〈Canadian Model of Occupational Performance〉で誤っているのはどれか. 
1.人を身体面と認知面の2側面で捉える.
2.COPMを実践するときに必要な基本的な考え方である.
3.個人と作業と環境が相互に関わりあった結果を説明できる.
4.作業ニーズを満たすという作業療法の方向性を示している.
5.環境の要素には物理的,制度的,社会的,文化的に関する要素が含まれる.

解答

1.× カナダ作業遂行モデルは,1997年に提唱された「人と作業と環境」の関係を示したモデルである.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第52回 OT国試 午後24〉

作業療法評価に理論とモデルを用いる目的で誤っているのはどれか. 
1.疾病を診断する.
2.治療方針を示す.
3.治療の妥当性を示す.
4.守備範囲を明確にする.
5.治療効果の正当性を示す.

解答

1.× 疾病の診断は医師の権限である.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


Back | 【第2章 作業療法の基礎 目次】 | Next