〈第57回 OT国試 午前39〉
中央値の説明として正しいのはどれか.
1.データの最大値から最小値を引いた値
2.全データの中で最もデータ数が多い値
3.データの総和をデータの個数で割った値
4.データの値を小さい順に並べ変えたとき,真ん中に位置する値
5.各データから平均値を引いたものを2乗した総和をデータの個数で割った値
解答
1.× データの最大値から最小値を引いた値はレンジである.
2.× 全データの中で最もデータ数が多い値は最頻値である.
3.× データの総和をデータの個数で割った値は平均値である.
4.○ 正しい.
5.× 各データから平均値を引いたものを2乗した総和をデータの個数で割った値は分散である.
〈第53回 OT国試 午後22〉
記述統計に用いる手法はどれか.
1.χ²検定
2.度数分布
3.分散分析
4.多変量解析
5.Mann-Whitney のU検定
解答
1.× χ²検定は推測統計に用いる手法である.
2.○ 正しい.
3.× 分散分析は推測統計に用いる手法である.
4.× 多変量解析は推測統計に用いる手法である.
5.× Mann-Whitney のU検定は推測統計に用いる手法である.
〈第50回 OT国試 午前38〉
脳卒中片麻痺患者(右片麻痺30名,左片麻痺30名)を対象に,自助具の使用について調査した.回答は右片麻痺患者で「使いやすい」13名,「使いにくい」17名,左片麻痺患者で「使いやすい」15名,「使いにくい」15名であった.麻痺側による回答の違いを統計学的に検定する方法はどれか.
1.t検定
2.χ²検定
3.符号検定
4.Mann-Whitney検定
5.Wilcoxon符号付順位検定
解答
1.× t検定は正規分布を示す連続変数の2群間の差を検定する.
2.○ アンケート調査による回答の違い(計数データ)の検定なのでχ²検定が適切である.
3.× 符号検定は2つの相反する数にプラスとマイナスの符号をつけてその数から差を検定する.
4.× Mann-Whitney検定は対応のない正規分布を示さない連続変数の2群間の差を検定する.
5.× Wilcoxon符号付順位検定は対応があり正規分布を示さない連続変数の2群間の差を検定する.
〈第59回 OT国試 午前23〉
1,000名を対象に糖尿病とうつ症状のGeriatric Depression Scaleとの関連性を調査した.うつ症状について糖尿病のあり群となし群の比較を統計学的に検定する方法で最も適切なのはどれか.ただし,集積されたデータは正規分布に従う.
1.t検定
2.χ²検定
3.Kruskal-Wallis検定
4.Mann-Whitney検定
5.Wilcoxon符号付順位検定
解答
1.○ 正規分布を示す連続変数の2群間の差の検定なのでt検定が適応となる.
2.× χ²検定は計数データを検定する.
3.× Kruskal-Wallis検定は対応のない正規分布を示さない連続変数の3群以上の差を検定する.
4.× Mann-Whitney検定は対応のない正規分布を示さない連続変数の2群間の差を検定する.
5.× Wilcoxon符号付順位検定は対応があり正規分布を示さない連続変数の2群間の差を検定する.
〈第58回 OT国試 午前21〉
過去に行われた信頼性の高い複数の研究結果を定量的に検討する研究方法はどれか.
1.群間比較試験
2.メタアナリシス
3.群内前後比較試験
4.クロスオーバー試験
5.ケースコントロール研究
解答
1.× 群間比較試験は割り振った条件群同士で比較する試験である.
2.○ 正しい.
3.× 群内前後比較試験は割り振った条件群の各群前後で比較する試験である.
4.× クロスオーバー試験は患者を治療A群と治療B群に分け実施し,実施後治療AとBを入替て実施し比較する試験である.
5.× ケースコントロール研究は患者群と対照群に分けて比較する試験である.
〈第57回 OT国試 午前22〉
感度・特異度について正しいのはどれか.
1.血液検査は特異度が高い.
2.感度が高いと見落としが多い.
3.特異度が高いと過剰診断が少ない.
4.信頼区間が広いと再現性が高くなる.
5.感度の高い検査としてエックス線による肺がんの発見がある.
解答
1.× 血液検査は感度が高い.
2.× 感度が高いと見落としが少ない.
3.○ 正しい.
4.× 信頼区間が広いと再現性が低くなる.
5.× 感度を高めるための検査としてエックス線に加えて細胞・組織診断よる肺がんの発見がある.
〈第56回 OT国試 午後21〉
感染症のスクリーニング検査の特異度で正しいのはどれか.
1.感染していない人で検査陽性と判定される場合
2.感染していない人で検査陰性と判定される割合
3.感染している人で検査陰性と判定される割合
4.検査が陰性で感染していない人の割合
5.検査が陽性で感染している人の割合
解答
1.× 感染していない人で検査陽性と判定されるのは偽陽性である.
2.○ 正しい.
3.× 感染している人で検査陰性と判定される割合は偽陰性率である.
4.× 検査が陰性で感染していない人の割合は陰性的中率である.
5.× 検査が陽性で感染している人の割合は陽性的中率である.
〈第55回 OT国試 午前22〉
疾患を有する人の中で,検査で正しく陽性と判定される割合はどれか.
1.感度
2.一致率
3.特異度
4.偽陽性率
5.偽陰性率
解答
1.○ 正しい.
2.× 一致率は測定値の全分散(真値の分散+誤差の分散)に対する真値の分散の比率である.
3.× 特異度は,疾患を有さない人の中で,検査で正しく陰性と判定される割合である.
4.× 偽陽性率は,疾患を有さない人の中で,検査で誤って陽性と判定される割合である.
5.× 偽陰性率は,疾患を有する人の中で,検査で誤って陰性と判定される割合である.
〈第52回 OT国試 午後22〉
あるスクリーニングテストの結果を表に示す.このテストの感度はどれか.
1.20%
2.40%
3.50%
4.60%
5.80%
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 感度=20/25*100=80%
〈第58回 OT国試 午後39〉
認知症の新しいスクリーニング検査法の精度を検証するために,1,000人の高齢者に検査を施行したところ以下のような結果が得られた.この検査法の特異度はどれか.ただし,小数点以下の数値が得られた場合には,小数点以下第1位を四捨五入すること.
1.5%
2.44%
3.80%
4.95%
5.99%
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 特異度=900/950*100=94.7≒95%
5.× 誤り.
Back | 【第1章 作業療法の基本 目次】 | Next