第1章 作業療法の基本 06)研究法 ②研究法

〈第52回 OT国試 午前22〉

研究法の説明で正しいのはどれか. 
1.横断研究は症例の経過を追って情報収集する.
2.メタアナリシスは多数の研究を数量的に統合して検討する.
3.留め置き調査法は集団で実施した調査票をその場で回収する.
4.縦断研究は年齢の異なる集団を同時期に調査して年齢群を比較する.
5.ABA型のシングルケースデザインは2種目の治療介入効果を立証できる.

解答

1.× 縦断研究は症例の経過を追って情報収集する.
2.○ 正しい.
3.× 留め置き調査法は対象者に配布した調査票を後から回収する.
4.× 横断研究は年齢の異なる集団を同時期に調査して年齢群を比較する.
5.× ABA型のシングルケースデザインは1種目の治療介入効果を立証できる.


〈第49回 OT国試 午後37〉

研究法の説明で誤っているのはどれか. 
1.記述的研究は,質的研究である.
2.横断研究では,症例の経過を追って情報収集する.
3.後ろ向き調査とは,過去に遡って情報収集する調査である.
4.メタアナリシスは,多数の研究を数量的に合成し統合して検討する.
5.留め置き調査法では,対象者に配布した調査票を調査員が回収する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 縦断研究では,症例の経過を追って情報収集する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第47回 OT国試 午前21〉

症例研究の1つであるシングルケースのデザインのABA型について正しいのはどれか. 
1.基礎水準測定期初日の効果指標の値を判定の基準にする.
2.治療介入終了後に経過を振り返り,効果指標を決定する.
3.治療介入期には効果指標の測定は行わない.
4.2種目の治療介入の効果を立証できる.
5.基礎水準測定期を2回設ける.

解答

1.× 基礎水準測定期と治療介入期の効果指標の値を判定の基準にする.
2.× 基礎水準測定期前に効果指標を決定する.
3.× 治療介入期には効果指標の測定を行う.
4.× 1種目の治療介入の効果を立証できる.
5.○ 正しい.


〈第57回 OT国試 午前23〉

作業療法における効果判定について正しいのはどれか. 
1.再評価は異なる尺度で行う.
2.自然回復の影響は考慮しない.
3.可能な限り質的なデータで示す.
4.結果の前後比較のみで判断する.
5.プログラム再検討の判断材料とする.

解答

1.× 再評価は同じ尺度で行う.
2.× 自然回復の影響は考慮する.
3.× 可能な限り量的なデータで示す.
4.× 結果の前後比較と実施内容で判断する.
5.○ 正しい.


〈第55回 OT国試 午前21〉

臨床研究に関する倫理指針で正しいのはどれか. 
1.研究への参加は任意である.
2.研究終了後は,守秘義務は解除される.
3.個人データは誰にでも開示する義務がある.
4.開始した研究への参加中止の申し立ては認められない.
5.第三者へ個人データを提供する場合,事後報告が必要である.

解答

1.○ 正しい.
2.× 研究終了後も守秘義務は維持される.
3.× 個人データはあらかじめ被験者の同意を得ないで第三者に開示してはならない.
4.× 開始した研究への参加中止の申し立ては認められる.
5.× 第三者へ個人データを提供する場合,遅滞なく,その旨の報告が必要である.


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