第1章 作業療法の基本 03)公衆衛生 ②感染対策

〈第56回 OT国試 午前22〉

主な感染経路と感染症の組合せで正しいのはどれか. 
1.空気感染 ――― 流行性角結膜炎
2.空気感染 ――― 風疹
3.接触感染 ――― 結核
4.飛沫感染 ――― 流行性耳下腺炎
5.飛沫感染 ――― 疥癬

解答

1.× 接触感染 ――― 流行性角結膜炎
2.× 接触感染 ――― 風疹
3.× 空気感染 ――― 結核
4.○ 正しい.
5.× 接触感染 ――― 疥癬


〈第58回 OT国試 午前26〉

飛沫感染予防策で対応する感染症はどれか. 
1.疥癬
2.結核
3.麻疹
4.インフルエンザ
5.流行性角結膜炎

解答

1.× 疥癬は接触感染予防策で対応する.
2.× 結核は空気感染予防策で対応する.
3.× 麻疹は空気感染予防策で対応する.
4.○ 正しい.
5.× 流行性角結膜炎は接触感染予防策で対応する.


〈第50回 OT国試 午前30〉

感染予防策と用いられる方法の組合せで正しいのはどれか. 
1.接触感染予防策 ――― 手袋の使用
2.接触感染予防策 ――― サージカルキャップの使用
3.空気感染予防策 ――― ガウンの使用
4.空気感染予防策 ――― サージカルマスクの使用
5.標準予防策 ――― N95マスクの使用

解答

1.○ 正しい.
2.× 飛沫感染予防策 ――― サージカルキャップの使用
3.× 接触感染予防策 ――― ガウンの使用
4.× 空気感染予防策 ――― N95マスクの使用
5.× 標準予防策 ――― サージカルマスクの使用


〈第47回 OT国試 午後30〉

手洗いで,最も洗い残しが多い部位はどれか. 
1.第一指間腔
2.母指球
3.中指PIP~DIP間の掌側
4.小指球
5.小指の背側

解答

1.○ 手洗いで,最も洗い残しが多い部位は第一指間腔である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第56回 OT国試 午後50〉

標準予防策 〈standard precautions〉について正しいのはどれか. 
1.手洗いは7秒以内で行う.
2.手袋着用前は手洗いの必要はない.
3.感染症患者を隔離することが含まれる.
4.患者同士の接触による感染予防が目的である.
5.すべての患者の排泄物は感染性があるとみなす.

解答

1.× 手洗いは20秒程度で行う.
2.× 手袋着用前も手洗いの必要がある.
3.× 感染症患者を隔離することは含まれない.
4.× 患者・医療スタッフの感染予防が目的である.
5.○ 正しい.


〈第53回 OT国試 午前40〉

標準予防策〈standard precautions〉について正しいのはどれか. 
1.手洗いは7秒以内で行う.
2.血圧を測るときは手袋を着用する.
3.感染症患者を隔離することが含まれる.
4.患者同士の接触による感染予防が目的である.
5.すべての患者の排泄物は感染性があるとみなす.

解答

1.× 手洗いは20秒程度で行う.
2.× 血圧を測るときは手袋を着用しない.
3.× 感染症患者を隔離することは含まれない.
4.× 患者・医療スタッフの感染予防が目的である.
5.○ 正しい.


〈第51回 OT国試 午後38〉

作業療法における標準感染予防策として適切なのはどれか. 
1.手洗い後は共用の布タオルで水気を取る.
2.外気が入らないように部屋を閉めきる.
3.手は水に1~10秒程度浸して洗う.
4.部屋は40~50%の湿度を保つ.
5.患者に触れる前後に手を洗う.

解答

1.× 手洗い後はペーパータオルで水気を取る.
2.× 部屋を閉めきらず換気する.
3.× 手は流水で20秒程度洗う.
4.× 部屋の湿度を十分に保つ.
5.○ 正しい.


〈第43回 OT国試 午前75〉

作業療法室における感染予防で適切でないのはどれか. 
1.部屋は十分に乾燥させる.
2.洗面台には足踏み式給水栓を設置する.
3.手は患者の治療ごとに洗う.
4.手は石鹸を用い流水で20秒程度洗う.
5.手洗い後は紙タオルでふく.

解答

1.× 部屋の湿度は十分に保つ.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第57回 OT国試 午前49〉

作業療法実践時の標準的な感染症予防策として正しいのはどれか. 
1.機器や道具の消毒は1日1回行う.
2.屋外での作業療法活動では感染予防は必要ない.
3.活動中は作業療法室内の湿度を40%以下に保つ.
4.手洗いは抗菌性の石鹸を使用し5秒程度洗浄する.
5.活動中に患者が出血した場合は手袋をして対処する.

解答

1.× 機器や道具の消毒は都度行う.
2.× 屋外での作業療法活動でも感染予防は必要である.
3.× 活動中は作業療法室内の湿度を40%以上に保つ.
4.× 手洗いは抗菌性の石鹸を使用し20秒程度洗浄する.
5.○ 正しい.


〈第54回 OT国試 午前40〉

作業療法室に咳き込む入院患者が来室した際,その患者への適切な指導はどれか. 
1.手袋の着用を促す.
2.咳をするときは手でしっかりと口を覆うよう促す.
3.病室に戻ってからしっかりと手指衛生を行うよう促す.
4.装着が可能であればサージカルマスクを着けるよう促す.
5.呼吸器感染症があれば他の患者と45cm以上距離を空けるよう促す.

解答

1.× 手袋の着用は必要ない.
2.× 咳き込む場合はマスク着用を促す.
3.× 作業療法室の出入り時にしっかりと手指衛生を行うよう促す.
4.○ 正しい.
5.× 呼吸器感染症があれば感染源に応じた対応をする.


〈第55回 OT国試 午前50〉

感染症への対応で正しいのはどれか. 
1.B型肝炎患者は個室での訓練を原則とする.
2.開放性結核患者の病室では予防衣を着用する.
3.HIV患者の唾液に触れたら抗体検査を受ける.
4.C型肝炎患者の使用道具はアルコール消毒する.
5.インフルエンザ患者は解熱後翌日から作業療法室で訓練を開始できる.

解答

1.× B型肝炎は体液・血液・水平感染なので,個室での訓練に限る必要はない.
2.○ 正しい.
3.× HIV患者の唾液には感染させるだけのウイルス量が含まれていないので,触れても抗体検査を受ける必要はない.
4.× C型肝炎は血液感染なので,使用道具はアルコール消毒の必要はない.
5.× インフルエンザ患者は解熱後2日を経過してから作業療法室で訓練を開始できる.


〈第59回 OT国試 午前12〉

86歳の女性.介護老人保健施設に入所中.トイレで便座から立ち上がる際,突然大量の嘔吐をした.2日前から同施設内で3名のノロウイルス感染症が発生している.ノロウイルスの感染症対策で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.介助していた職員を隔離する.
2.入所者に手指衛生を指導する.
3.吐物の清拭時に防護具を着用する.
4.全職員に抗ウイルス薬を予防投与する.
5.トイレの手すりの消毒にはアルコールが推奨される.

解答

1.× 介助していた職員の隔離は必要ない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 全職員への抗ウイルス薬の予防投与は必要ない.
5.× トイレの手すりの消毒には次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水が推奨される.


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