〈第45回 OT国試 午前38〉
介護保険制度で正しいのはどれか.
1.第1号被保険者は75歳以上である.
2.保健所の窓口で介護認定審査を受ける.
3.サービスの利用にはケアプランを作成する.
4.第2号被保険者は施設サービスを利用できない.
5.要介護に認定されると身体障害者手帳が交付される.
解答
1.× 介護保険の第1号被保険者は65歳以上である.
2.× 介護保険は市町村介護認定審査会で介護認定審査を受ける.
3.○ 正しい.
4.× 介護保険の第2号被保険者は施設サービスを利用できる.
5.× 身体障害者福祉法で身体障害者に認定されると身体障害者手帳が交付される.
〈第59回 OT国試 午後34〉
介護保険制度で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.体位変換器は特定福祉用具販売で購入する.
2.第2号被保険者の対象に慢性心不全がある.
3.介護保険料の支払いは40歳以上が対象である.
4.要介護認定結果は申請から60日以内に通知される.
5.訪問リハビリテーションの対象は要介護1以上である.
解答
1.× 体位変換器は福祉用具貸与の種目である.
2.× 介護保険の特定疾病に慢性心不全は含まれない.
3.○ 正しい.
4.× 要介護認定結果は申請から原則30日以内に通知される.
5.○ 正しい.
〈第54回 OT国試 午後37〉
介護保険を利用した福祉用具貸与の対象で正しいのはどれか.
1.自動排泄処理装置の交換可能部分
2.据置型トイレ用手すり
3.入浴補助用具
4.簡易浴槽
5.腰掛便座
解答
1.× 自動排泄処理装置の交換可能部分は購入費支給の対象である.
2.○ 正しい.
3.× 入浴補助用具は購入費支給の対象である.
4.× 簡易浴槽は購入費支給の対象である.
5.× 腰掛便座は購入費支給の対象である.
〈第51回 OT国試 午後37〉
介護保険で購入ではなく貸与の適応となるのはどれか.
1.移動式リフトの吊り具
2.簡易浴槽
3.腰掛便座
4.体位変換器
5.入浴補助用具
解答
1.× 移動式リフトの吊り具は介護保険で購入費支給の適応となる.
2.× 簡易浴槽は介護保険で購入費支給の適応となる.
3.× 腰掛便座は介護保険で購入費支給の適応となる.
4.○ 正しい.
5.× 入浴補助用具は介護保険で購入費支給の適応となる.
〈第49回 OT国試 午前38〉
介護保険で貸与の対象となる福祉用具はどれか.2つ選べ.
1.歩行器
2.移乗用吊り具
3.シャワー椅子
4.ベッド用手すり
5.ポータブルトイレ
解答
1.○ 正しい.
2.× 移乗用吊り具は介護保険で購入費支給の対象となる.
3.× シャワー椅子は介護保険で購入費支給の対象となる.
4.○ 正しい.
5.× ポータブルトイレは介護保険で購入費支給の対象となる.
〈第53回 OT国試 午後38〉
介護予防について正しいのはどれか.
1.運動器の機能向上を主目的とする.
2.社会参加意欲の高い人は対象としない.
3.一次予防から三次予防を別々に展開する.
4.要介護状態の重度化の防止は三次予防である.
5.一次予防事業の対象者は,要支援・要介護状態となる可能性の高い人である.
解答
1.× 介護予防の運動器の機能向上は目標達成のための手段である.
2.× 介護予防では社会参加意欲の高い人も対象とする.
3.× 介護予防は一次予防から三次予防まで切れ目なく総合的に展開する.
4.○ 正しい.
5.× 二次予防事業の対象者は,要支援・要介護状態となる可能性の高い人である.
〈第58回 OT国試 午前32〉
介護予防事業の「介護予防教室」で正しいのはどれか.
1.1か月に2回実施する.
2.筋力の向上が目的である.
3.対象は要支援者のみである.
4.市町村が主体となり実施される.
5.1年以上実施しなければならない.
解答
1.× 実施回数は内容・地域によって様々である.
2.× 筋力の向上だけでなく栄養・口腔ケア,認知症予防など様々な目的で実施される.
3.× 対象は65歳以上のすべての高齢者である.
4.○ 正しい.
5.× 実施期間は内容・地域によって様々である.
〈第56回 OT国試 午前23〉
介護予防とその説明の組合せで正しいのはどれか.
1.一次予防 ――― 活動性を維持させる.
2.二次予防 ――― 身体機能を改善させる.
3.二次予防 ――― 要介護状態を改善させる.
4.三次予防 ――― 生活習慣を改善させる.
5.三次予防 ――― 要介護状態になるのを遅らせる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 一次予防 ――― 身体機能を改善させる.
3.× 三次予防 ――― 要介護状態を改善させる.
4.× 一次予防 ――― 生活習慣を改善させる.
5.× 一次予防 ――― 要介護状態になるのを遅らせる.
〈第54回 OT国試 午後38〉
三次予防はどれか.
1.3歳児健康診査
2.健常高齢者の運動指導
3.高血圧症患者の降圧剤投与
4.慢性腎不全患者の食事指導
5.片麻痺患者の機能的作業療法
解答
1.× 3歳児健康診査は1次予防である.
2.× 健常高齢者の運動指導は1次予防である.
3.× 高血圧症患者の降圧剤投与は2次予防である.
4.× 慢性腎不全患者の食事指導は2次予防である.
5.○ 正しい.
〈第52回 OT国試 午前37〉
ポピュレーションアプローチによる予防の対象として最も適切なのはどれか.
1.膵臓癌
2.白内障
3.生活習慣病
4.統合失調症
5.慢性腎臓病〈CKD〉
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ ポピュレーションアプローチによる予防の対象として最も適切なのは生活習慣病である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第57回 OT国試 午後37〉
健康維持・増進の活動について正しいのはどれか.
1.肺がん予防のための禁煙指導は特異的2次予防である.
2.保健指導では生活習慣病の改善のために行動変容を促す.
3.健康日本21(第二次)では心の健康の目標値が設定されていない.
4.ポピュレーションアプローチでは個人への働きかけに重点が置かれる.
5.ヘルスプロモーションとは誰でも病院に受診することができる過程のことである.
解答
1.× 肺がん予防のための禁煙指導は特異的1次予防である.
2.○ 正しい.
3.× 健康日本21(第二次)では心の健康の目標値が設定されている.
4.× ポピュレーションアプローチでは集団への働きかけに重点が置かれる.
5.× 誰でも病院に受診することができる過程は公的保険(国民皆保険)制度である.
〈第55回 OT国試 午後38〉
地域作業療法で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.ハイリスクアプローチは地域への波及効果が高い.
2.地域住民への健康教育はヘルスプロモーションである.
3.コンサルテーションモデルによる地域との関わりがある.
4.MTDLPでは「基本チェックリスト」に基づき計画を立てる.
5.ポピュレーションアプローチは個別的治療が必要な人を対象とする.
解答
1.× ポピュレーションアプローチは地域への波及効果が高い.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 介護予防事業では「基本チェックリスト」に基づき計画を立てる.
5.× ハイリスクアプローチは個別的治療が必要な人を対象とする.
〈第52回 OT国試 午前43〉
70歳以上を対象にした介護予防事業に用いられる評価で,表に示す質問項目を用いるのはどれか.
1.作業質問紙
2.基本チェックリスト
3.役割チェックリスト
4.NPI興味チェックリスト
5.障害老人の日常生活自立度
解答
1.× 誤り.
2.○ 介護予防事業で用いられるのは基本チェックリストである.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第56回 OT国試 午後32〉
高齢者の身体機能評価結果で転倒リスクが最も高いのはどれか.
1.膝関節90°屈曲位等尺性伸展筋力 ――― 20kgf
2.Timed Up and Go Test 〈TUG〉 ――― 20秒
3.Berg Balance Scale 〈BBS〉 ――― 23点
4.片脚立位テスト(開眼) ――― 60秒
5.Functional reach test ――― 30㎝
解答
1.× 膝関節90°屈曲位等尺性伸展筋力のカットオフ値は1.2Nm/kgである.
2.○ Timed Up and Go Test 〈TUG〉のカットオフ値は13.5秒である.
3.× Berg Balance Scale 〈BBS〉のカットオフ値は45点である.
4.× 片脚立位テスト(開眼) のカットオフ値は5秒である.
5.× Functional reach test のカットオフ値は15.3cmである.
〈第51回 OT国試 午後35〉
後期高齢者の介護予防事業で行った体力測定の結果の中で,転倒リスクが高いと解釈されるのはどれか.
1.握力:35kg
2.10m歩行時間:7秒
3.開眼片脚立ち持続時間:25秒
4.ファンクショナルリーチ:40cm
5.Timed Up and Go Test〈TUG〉:20秒
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ Timed Up and Go Testの転倒リスクのカットオフ値は13.5秒である.
〈第51回 OT国試 午前24〉
毎日の生活について「バスや電車を使って1人で外出できますか」「日用品の買物ができますか」「自分で食事の用意ができますか」など,13項目の質問について「はい」又は「いいえ」で回答させる評価表の名称はどれか.
1.CHART-J
2.ESCROW Profile
3.FAI〈Frenchay Activities Index〉
4.認知症高齢者の日常生活自立度の判定基準
5.老研式活動能力指標
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 手段的ADL・知的能動性・社会的役割について13項目の評価表である.
〈第46回 OT国試 午前37〉
障害高齢者の日常生活自立度判定基準の内容とランクとの組合せで正しいのはどれか.
1.介助があれば外出する. ――― ランクJ1
2.座位を保つことができる. ――― ランクC1
3.交通機関を利用して外出する. ――― ランクJ2
4.ベッド上の生活が主体である. ――― ランクA1
5.介助によって車椅子に移乗する. ――― ランクB2
解答
1.× 介助があれば外出する. ――― ランクA1
2.× 座位を保つことができる. ――― ランクB
3.× 交通機関を利用して外出する. ――― ランクJ1
4.× ベッド上の生活が主体である. ――― ランクB
5.○ 正しい.
〈第55回 OT国試 午前28〉
自宅で電話の対応ができないといった認知症症状の進行があり,意思疎通の困難さがあるが,介助者が注意していれば日常生活は自立できている.認知症高齢者の日常生活自立度判定基準のランクはどれか.
1.Ⅱa
2.Ⅱb
3.Ⅲa
4.Ⅲb
5.Ⅳ
解答
1.× 誤り.
2.○ Ⅱ:意思疎通の困難さがあるが,介助者が注意をしていれば日常生活は自立できている.Ⅱb:自宅での電話の対応ができない.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第55回 OT国試 午前38〉
地域包括支援センターの説明で正しいのはどれか.
1.設置主体は国である.
2.福祉用具を販売する.
3.24時間体制で業務を行っている.
4.業務内容には高齢者の権利擁護を含む.
5.人員基準の3職種に作業療法士が含まれる.
解答
1.× 地域包括支援センターの設置主体は市町村又は市町村から委託を受けた法人である.
2.× 地域包括支援センターは福祉用具を販売しない.
3.× 地域包括支援センターは24時間体制で業務は行っていない.
4.○ 正しい.
5.× 地域包括支援センターの人員基準の3職種には保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員が含まれる.
〈第52回 OT国試 午後28〉
地域包括ケアシステムに関する説明で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.2020年を目途に整備を進めている.
2.地域差をなくし,画一的なシステムを構築することを目的としている.
3.障害者福祉センターはこのシステムの中核的機関として設置されている.
4.住まい・医療・介護・予防・生活支援の一体的な提供を目的としている.
5.NPO,ボランティア,民間企業等の多様な事業主体が参画するシステムである.
解答
1.× 地域包括ケアシステムは2025年を目途に整備を進めている.
2.× 地域包括ケアシステムは住み慣れた地域で,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムの構築を目的としている.
3.× 地域包括支援センターはこのシステムの中核的機関として設置されている.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第54回 OT国試 午前36〉
地域包括ケアシステムで正しいのはどれか.
1.一次医療圏が基本単位として想定されている.
2.住いや住まい方が構成要素に含まれている.
3.地域包括ケアシステムは国が中心になり作り上げる.
4.ボランティアは公助として果たす役割が求められている.
5.地域ごとに差が出ないよう均一なシステムが求められている.
解答
1.× 地域包括ケアシステムはおおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)が基本単位として想定されている.
2.○ 地域包括ケアシステムには「住いと住まい方」「生活支援,福祉サービス」「介護・医療・予防」「本人・家族の選択と心構え」が構成要素に含まれている.
3.× 地域包括ケアシステムは市町村および都道府県が中心になり作り上げていく.
4.× 地域包括ケアシステムではボランティアは互助として果たす役割が求められている.
5.× 地域包括ケアシステムは地域特性に応じたシステムが求められている.
〈第59回 OT国試 午後35〉
地域包括ケアシステムの構成要素でないのはどれか.
1.医療
2.介護
3.社会貢献
4.生活支援
5.予防
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 地域包括ケアシステムの構成要素住まい,医療,介護,予防,生活支援の5つである.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第59回 OT国試 午後48〉
精神障害者にも対応した地域包括ケアシステムの相談窓口で明記されているのはどれか.
1.自治会
2.精神科病院
3.グループホーム
4.介護老人保健施設
5.精神保健福祉センター
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 正しい.
〈第50回 OT国試 午後38〉
通所リハビリテーションについて正しいのはどれか.
1.個別訓練は提供できない.
2.医療保険での利用はできない.
3.3か月以内の短期的利用に限られる.
4.通所リハビリテーション専用の設備基準はない.
5.利用者20名に対する作業療法士の配置基準は1名である.
解答
1.× 通所リハビリテーションでは個別訓練を提供できる.
2.○ 正しい.
3.× 通所リハビリテーションに利用期間の制限は設けられていない.
4.× 通所リハビリテーション専用の設備基準はある.
5.× 通所リハビリテーションの利用者100名に対する作業療法士,理学療法士若しくは言語聴覚士の配置基準は1名である.
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