第1章 作業療法の基本 01)疾病・生活機能分類 ②ICF

〈第57回 OT国試 午前21〉

ICFで正しいのはどれか. 
1.ICD-10と相互補完的な関係がある.
2.社会経済的要因による健康を範囲とする.
3.2015年に世界保健機関で承認されている.
4.生活機能は個人因子と環境因子が含まれる.
5.生活機能の肯定的側面を表すことはできない.

解答

1.○ 正しい.
2.× 社会経済的要因による健康は範囲としない.
3.× 2001年に世界保健機関で承認されている.
4.× 背景因子に個人因子と環境因子が含まれる.
5.× 構成要素は肯定的・否定的側面の両方を表すことができる.


〈第54回 OT国試 午前39〉

ICFで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.すべての人に関する分類である.
2.環境因子は障害の程度とは関係ない.
3.生活機能の肯定的側面を表すことはできない.
4.分類された構成要素には評価点を付与できる.
5.個人因子は共通スケールを用いて量的に判定できる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 環境因子は障害の程度とは関係がある.
3.× 生活機能は肯定的・否定的側面の両方を表すことができる.
4.○ 正しい.
5.× 個人因子は共通スケールを用いて質的に判定できる.


〈第51回 OT国試 午前39〉

ICFで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.すべての人に関する分類である.
2.環境因子は障害の程度とは関係がない.
3.生活機能の肯定的側面を表すことはできない.
4.分類された構成要素には評価点を付与できる.
5.個人因子は共通スケールを用いて量的に判定できる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 環境因子は障害の程度とは関係がある.
3.× 生活機能は肯定的・否定的側面の両方を表すことができる.
4.○ 正しい.
5.× 個人因子は共通スケールを用いて質的に判定できる.


〈第50回 OT国試 午前39〉

国際生活機能分類(ICF)の特徴で適切でないのはどれか. 
1.「生活機能と障害」は健康状態と背景因子との相互作用と考える.
2.「医学モデル」と「統計モデル」の統合に基づいている.
3.構成要素は肯定的・否定的の両方の用語で表現できる.
4.医療福祉の専門家と障害者団体が関わって作成された.
5.すべての人が対象になる.

解答

1.○ 正しい.
2.× ICFは「医学モデル」と「社会モデル」の統合に基づいている.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第52回 OT国試 午前39〉

ICFの構成要素である活動と参加に関する説明で適切なのはどれか. 
1.情動機能は,活動と参加に含まれる.
2.実行状況と能力の2つの評価点によって評価する.
3.活動とは生活・人生場面への関わりのことである.
4.活動と参加は,それぞれ独立したリストとして示される.
5.活動制限は,本人の主観的な困難を基準として評価する.

解答

1.× 情動機能は,心身機能に含まれる.
2.○ 正しい.
3.× 参加とは生活・人生場面への関わりのことである.
4.× 活動と参加は,単一リストとして示される.
5.× 活動制限は,今問題としている健康状態にはない一般の人が,その活動を行う際に期待される方法や程度と比較しての差異として評価する.


〈第53回 OT国試 午前39〉

ICFの構成要素である「活動と参加」の第2レベルに分類されるのはどれか.2つ選べ. 
1.記憶機能
2.日課の遂行
3.社会的態度
4.姿勢の保持
5.活力と欲動の機能

解答

1.× 記憶機能は「心身機能」の第2レベルに分類される.
2.○ 正しい.
3.× 社会的態度は「環境因子」の第2レベルに分類される.
4.○ 正しい.
5.× 活力と欲動の機能は「心身機能」の第2レベルに分類される.


〈第57回 OT国試 午前42〉

統合失調症に対する作業療法で,ICFの構成要素の「活動」に分類されるのはどれか. 
1.認知の機能
2.社会生活技能
3.思考機能の統合
4.社会からの隔離
5.生物学的なストレス脆弱性

解答

1.× 認知の機能は「心身機能」に含まれる.
2.○ 正しい.
3.× 思考機能の統合は「心身機能」に含まれる.
4.× 社会からの隔離は「環境因子」に含まれる.
5.× 生物学的なストレス脆弱性は「心身機能」に含まれる.


〈第55回 OT国試 午後28〉

ICFの環境因子で正しいのはどれか. 
1.ライフスタイル
2.介護保険制度
3.教育歴
4.生活観
5.趣味

解答

1.× ライフスタイルは個人因子に含まれる.
2.○ 正しい.
3.× 教育歴は個人因子に含まれる.
4.× 生活観は個人因子に含まれる.
5.× 趣味は活動と参加に含まれる.


〈第56回 OT国試 午後29〉

ICFの環境因子に含まれるのはどれか. 
1.人生の出来事
2.困難への対処方法
3.社会生活への適応
4.コミュニケーションの能力
5.障害者に対する人々の態度

解答

1.× 人生の出来事は個人因子に含まれる.
2.× 困難への対処方法は活動と参加に含まれる.
3.× 社会生活への適応は活動と参加に含まれる.
4.× コミュニケーションの能力は活動と参加に含まれる.
5.○ 障害者に対する人々の態度は活動と参加に含まれる.


〈第57回 OT国試 午後26〉

ICFの構成要素である「環境因子」の第2レベルに分類されるのはどれか.2つ選べ. 
1.コミュニケーション
2.資産
3.住居の入手
4.人権
5.福祉用具

解答

1.× コミュニケーションは「活動と参加」の第2レベルに分類される.
2.○ 正しい.
3.× 住居の入手は「活動と参加」の第2レベルに分類される.
4.× 人権は「活動と参加」の第2レベルに分類される.
5.○ 正しい.


〈第54回 OT国試 午後21〉

ICFの構成要素である「環境因子」の第2レベルに分類されるのはどれか.2つ選べ. 
1.家族の態度
2.住居の入手
3.健康に注意すること
4.交通機関や手段の利用
5.保健サービス・制度・政策

解答

1.○ 正しい.
2.× 住居の入手は「活動と参加」の第2レベルに分類される.
3.× 健康に注意することは「活動と参加」の第2レベルに分類される.
4.× 交通機関や手段の利用は「活動と参加」の第2レベルに分類される.
5.○ 正しい.


〈第59回 OT国試 午前22〉

情報収集項目とICFの構成要素の組合せで正しいのはどれか. 
1.教育歴 ――― 環境因子
2.睡眠機能 ――― 個人因子
3.家族の態度 ――― 活動と参加
4.日課の遂行 ――― 心身機能・身体構造
5.介護保険サービス ――― 環境因子

解答

1.× 睡眠機能 ――― 心身機能
2.× 睡眠機能 ――― 心身機能
3.× 家族の態度 ――― 環境因子
4.× 日課の遂行 ――― 活動と参加
5.○ 正しい.


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