第9章 日常生活活動・生活環境論と職業前作業療  02)生活環境論 ①環境整備

〈第54回 OT国試 午前32〉

車椅子で自走する場合の住環境整備の留意点で適切なのはどれか. 
1.スイッチは床面から10cmの高さに設置する.
2.自走用6輪型車椅子は段差の通行が容易である.
3.50cmの段差がある場合スロープの長さを600cm以上にする.
4.廊下の直進に必要な幅員は左右アームサポートの外側最大寸法で判断する.
5.廊下を直角に曲がるのに必要な通路幅員は直角部分の前後とも70cm以上必要である.

解答

1.× 車椅子使用者のスイッチは床面から85cmの高さに設置する.
2.× 自走用6輪型車椅子は段差の通行がしにくい.
3.○ 正しい.
4.× 車椅子の廊下の直進に必要な幅員は左右ハンドリムの外側最大寸法で判断する.
5.× 車椅子が廊下を直角に曲がるのに必要な通路幅員は直角部分の前後とも90cm以上必要である.


〈第53回 OT国試 午前38〉

標準型車椅子の使用者の生活環境として適切なのはどれか. 
1.トイレのドアは内開きにする.
2.作業台の高さは50㎝程度とする.
3.屋外スロープの勾配は1/10とする.
4.浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する.
5.玄関前の回転スペースは直径90㎝程度とする.

解答

1.× 車椅子使用者のトイレのドアは外開きにする.
2.× 車椅子使用者の作業台の高さは70㎝程度とする.
3.× 車椅子使用者の屋外スロープの勾配は1/12以下とする.
4.○ 正しい.
5.× 車椅子使用者の玄関前の回転スペースは直径150㎝程度とする.


〈第49回 OT国試 午後36〉

標準型車椅子の使用者の生活環境として適切なのはどれか. 
1.トイレのドアは内開きにする.
2.屋外スロープの勾配は1/10とする.
3.浴室と脱衣所の間にグレーチングを設置する.
4.洗面台のカウンターの高さは50cm程度とする.
5.玄関前の回転スペースは直径90cm程度とする.

解答

1.× 車椅子使用者のトイレのドアは外開きにする.
2.× 車椅子使用者の屋外スロープの勾配は1/12以下とする.
3.○ 正しい.
4.× 車椅子使用者の洗面台のカウンターの高さは70cm程度とする.
5.× 車椅子使用者の玄関前の回転スペースは直径150㎝程度とする.


〈第42回 OT国試 午前72〉

車椅子でADLが自立した患者の自宅退院に向けた環境調整で適切でないのはどれか. 
1.屋外スロープの勾配を1/8にした.
2.部屋の出入口の開口部を90cmに変更した.
3.車椅子で回転できる空間を直径150cm確保した.
4.直進するための廊下幅が90cmであることを確認した.
5.高頻度に使用する棚の高さを70cmにした.

解答

1.× 屋外スロープの勾配を1/12以下にした.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第56回 OT国試 午前33〉

車椅子自走が移動手段である患者の外出について適切なのはどれか. 
1.バスは利用しない.
2.電車の昇降は自力で行う.
3.歩道より車道を通行する.
4.ティルト式普通型車椅子を使用する.
5.事前に多目的トイレの場所を確認する.

解答

1.× 車椅子自走が移動手段である患者の外出ではバスを利用する.
2.× 車椅子自走が移動手段である患者の電車の昇降は,介助者に協力してもらう.
3.× 車椅子自走が移動手段である患者の外出では歩道を通行する.
4.× 車椅子自走が移動手段である患者の外出では普通型車椅子を使用する.
5.○ 正しい.


Back | 【第9章 日常生活活動・生活環境論と職業前作業療法 目次】 | Next