第7章 精神障害作業療法学 05)パーソナリティ障害 ⑥演技性

〈第58回 OT国試 午後15〉

23歳の女性.パーソナリティ障害.高校生のころから,わざとらしい言動や芝居がかった振る舞いで,たびたび友達と喧嘩になっていた.高校卒業後は,対人関係のトラブルで仕事が長続きせず,職を転々とした.最近,感情が不安定で,派手な外観や見栄を張るような言動が目立ち,無断外泊を繰り返すため,母親に連れられて精神科を受診した.情緒の安定を目的に作業療法が処方された.作業療法場面で予想される行動特徴はどれか. 
1.被暗示性が強い.
2.単独での活動を好む.
3.平板化した感情表出である.
4.過度に作業療法士に依存する.
5.作業工程の細部へのこだわりがある.

解答

1.○ 演技性パーソナリティ障害が疑われるので被暗示性が強い.
2.× 単独での活動を好むのはシゾイドパーソナリティ障害の特徴である.
3.× 平板化した感情表出はシゾイドパーソナリティ障害の特徴である.
4.× 過度に作業療法士に依存するのは依存性パーソナリティ障害の特徴である.
5.× 作業工程の細部へのこだわりがあるのは強迫性パーソナリティ障害の特徴である.


Back | 【第7章 精神障害作業療法学 目次】 | Next