〈第46回 OT国試 午後40〉
摂食障害患者の特徴でないのはどれか.
1.失感情症
2.肥満恐怖
3.強迫的行動
4.認知の歪み
5.高い自己評価
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 摂食障害患者の特徴は低い自己評価である.
〈第50回 OT国試 午前47〉
摂食障害患者の作業療法でみられる特徴はどれか.
1.周囲に対する過剰適応
2.課題の頻回な変更
3.中途での投出し
4.集中力の低下
5.意欲の低さ
解答
1.○ 正しい.
2.× 完璧主義・強迫的な性格傾向のため課題の頻回な変更はみられにくい.
3.× 完璧主義・強迫的な性格傾向のため課題の中途での投出しはみられにくい.
4.× 競争心が強く負けず嫌いな性格傾向のため集中力の低下はみられない.
5.× 競争心が強く負けず嫌いな性格傾向のため意欲の低さはみられない.
〈第48回 OT国試 午後47〉
摂食障害患者の作業療法で特徴的にみられるのはどれか.
1.従順
2.不注意
3.易怒性
4.表面的対応
5.他者への干渉
解答
1.× 頑固で反抗的な性格傾向である.
2.× 完璧主義・強迫的な性格傾向のため不注意はみられにくい.
3.× 完璧主義・強迫的な性格傾向のため易怒性はみられにくい.
4.○ 正しい.
5.× 自己中心的で非社交的な性格傾向のため他者への干渉はみられにくい.
〈第49回 OT国試 午前48〉
摂食障害患者の作業療法でみられる特徴はどれか.
1.強迫性
2.過大評価
3.自己満足
4.自己肯定
5.自己主張
解答
1.○ 正しい.
2.× 摂食障害患者は過小評価的である.
3.× 摂食障害患者は低い自己満足的である.
4.× 摂食障害患者は自己否定的である.
5.× 摂食障害患者は従順的である.
〈第47回 OT国試 午後50〉
神経症性無食欲症と神経症性大食症の患者に共通してみられやすいのはどれか.
1.過活動
2.低栄養
3.肥満恐怖
4.病気の認識
5.集中力の低下
解答
1.× 過活動は神経症性無食欲症の特徴である.
2.× 低栄養は神経症性無食欲症の特徴である.
3.○ 正しい.
4.× 病気の認識は神経症性無食欲症・神経症性大食症のいずれもみられにくい.
5.× 集中力の低下は神経症性無食欲症・神経症性大食症のいずれもみられにくい.
〈第52回 OT国試 午前47〉
神経性無食欲症患者の入院治療について正しいのはどれか.
1.活動量は目標体重に達してから増やす.
2.早期から高カロリーの栄養補給を行う.
3.全身状態の安定より先に行動療法を行う.
4.食行動の問題が改善するまで入院は継続する.
5.入院中に自己誘発性嘔吐がみられたときは退院させる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 低栄養により全身状態が不良の場合に高カロリーの栄養補給を行う.
3.× 全身状態の安定を図ってから行動療法を行う.
4.× 入院治療は栄養状態が改善するまで継続する.
5.× 自己誘発性嘔吐は入退院の指標とならない.
〈第47回 OT国試 午後40〉
回復期の摂食障害患者に対する作業療法で適切でないのはどれか.
1.他者との関わりを促す.
2.活動を楽しむ機会を作る.
3.作業では細部への注意を促す.
4.失敗から学ぶ経験を重視する.
5.道具の準備や片付けを行わせる.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 完璧主義・強迫的な性格傾向のため細部への注意を促すのは不適切である.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第46回 OT国試 午後41〉
摂食障害患者に対する作業療法導入時の活動で適切なのはどれか.
1.耐久性を高める反復作業
2.集中して楽しめる手工芸
3.食事摂取のロールプレイ
4.行動制限を補う有酸素運動
5.対人交流をひろげるグループ活動
解答
1.× 導入時は体重回復に留意し短時間でできる活動が良い.
2.○ 正しい.
3.× 導入時に食事摂取のロールプレイを行うのは衝動的行動に繋がる危険性があるので不適切である.
4.× 導入時に有酸素運動を行うのは体重減少に繋がるので不適切である.
5.× 導入時に対人交流を広げるグループ活動は他者からの評価に敏感な性格傾向のため不適切である.
〈第59回 OT国試 午前14〉
17歳の女子.半年前からダイエットを始め,最近,極端な食事制限をするようになった.身長は156cmで体重は46kgから32kgに減少した.学校で嘔吐して倒れて,その後歩行困難となったため救急外来を受診した.精神科を紹介されて入院となり,精神科作業療法が処方された.導入時の作業療法で最も適切な活動種目はどれか.
1.料理
2.屋外スポーツ
3.集団対抗ゲーム
4.陶芸の花瓶製作
5.スタンプ模様の革細工
解答
1.× 導入時の料理は衝動的行動に繋がる危険性があるので不適切である.
2.× 導入時の屋外スポーツは過活動になりやすいので不適切である.
3.× 集団対抗ゲームは他者評価を気にするので導入時は個別作業から開始する.
4.× 導入時の陶芸の花瓶製作は過負荷であるので不適切である.
5.○ 正しい.
〈第57回 OT国試 午前18〉
16歳の女子.高校進学後から体型を笑われたように思い,極端な減量をして痩せが目立つようになった.2か月前から登校できなくなって入院治療を受けることになった.入院後,気分転換と早期の復学を目的とした作業療法が処方された.この患者に対する導入期の作業療法で最も適切なプログラムはどれか.
1.簡単なアクセサリーを作る創作活動プログラム
2.柔軟な思考を得るための小集団でのプログラム
3.体力増強のための機器を用いた運動プログラム
4.調理メニューのカロリー計算を行う教育的プログラム
5.退院後の生活のためのADLを中心とした退院準備プログラム
解答
1.○ 導入期の作業療法では体調回復に留意し短時間でできる活動が良い.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第48回 OT国試 午後17〉
次の文により17,18の問いに答えよ.19歳の女性.大学入学後,ファッションモデルに憧れてダイエットを始めた.身長は162cm,体重は半年間で52kgから33kgに減少した.ランニング中に意識を失って救急搬送された.その後,精神科に入院し,作業療法が開始された.この疾患の特徴はどれか.
1.活動性が低い.
2.病識を有する.
3.躁状態になりやすい.
4.自分の感情に鈍感である.
5.人からの評価を気にしない.
解答
1.× ランニングを行っているので活動性は高い.
2.× 体重が半年間で52kgから33kgに減少しているのにランニングをしているので病識は低い.
3.× 神経症性無食欲症が疑われるので抑うつ状態になりやい.
4.○ 正しい.
5.× 神経症性無食欲症が疑われるので他者評価を気にする.
〈第48回 OT国試 午後18〉
次の文により17,18の問いに答えよ.19歳の女性.大学入学後,ファッションモデルに憧れてダイエットを始めた.身長は162cm,体重は半年間で52kgから33kgに減少した.ランニング中に意識を失って救急搬送された.その後,精神科に入院し,作業療法が開始された.作業療法開始時の方針として適切なのはどれか.
1.調理実習を行う.
2.ウォーキングを行う.
3.ファッションを学ぶ.
4.自己主張の仕方を学ぶ.
5.小集団活動から開始する.
解答
1.× 導入時の調理実習は衝動的行動に繋がる危険性があるので不適切である.
2.× 導入時にウォーキングを行うのは体重減少に繋がるので不適切である.
3.× ファッションモデルへの憧れがあるので導入時に行うのは治療関係を崩す危険性があり不適切である.
4.○ 正しい.
5.× 他者評価を気にするので導入時は個別作業から開始する.
〈第46回 OT国試 午前20〉
19歳の女性.大学に入学したころから体型を気にするようになった.身長152cm.食事制限をするようになり,体重は48kgから32kgに減少した.期末試験中に倒れたため搬入された.この疾患の特徴でないのはどれか.
1.肥満恐怖
2.抑うつ症状
3.自己誘発性嘔吐
4.身体感覚の失調
5.ボディイメージの障害
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 身体感覚の失調は身体表現性障害でみられる.
5.○ 正しい.
〈第51回 OT国試 午前14〉
18歳の女子.身長160cm,体重35kg.交際していた相手から太っていると言われ,51kgだった体重を1年半で現在の体重まで減量した.月経は停止している.「まだまだ太っているのに私は意志が弱くてやせられない」と言い,体重減少が著明となったため,精神科を受診し,入院した.患者の評価として適切なのはどれか.
1.妄想がある.
2.解離性の症状がある.
3.転換性の症状がある.
4.注意力が障害されている.
5.ボディイメージが障害されている.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 神経症性無食欲症が疑われるのでボディイメージが障害されている.
〈第49回 OT国試 午後13〉
次の文により13,14の問いに答えよ.16歳の女子.摂食障害.身長168cm,体重61kg.責任感が強く真面目な性格で,陸上部の活動にも熱心に取り組んでいた.大柄で体重が多いことを不満に思い,食事制限と過度な部活動の練習を始めた.体重が37kgにまで減少し「太っているから誰にも会いたくない」と不登校気味になったため,見かねた両親に連れられ入院し,作業療法が開始された.この患者にみられる症状はどれか.
1.解離症状
2.広場恐怖
3.離人症状
4.被害関係妄想
5.ボディイメージの障害
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 神経症性無食欲症が疑われるのでボディイメージが障害されている.
〈第49回 OT国試 午後14〉
次の文により13,14の問いに答えよ.16歳の女子.摂食障害.身長168cm,体重61kg.責任感が強く真面目な性格で,陸上部の活動にも熱心に取り組んでいた.大柄で体重が多いことを不満に思い,食事制限と過度な部活動の練習を始めた.体重が37kgにまで減少し「太っているから誰にも会いたくない」と不登校気味になったため,見かねた両親に連れられ入院し,作業療法が開始された.この患者に対する導入時の作業活動として適切なのはどれか.
1.自由画を制作させる.
2.料理活動を取り入れる.
3.病棟での食事に関する問題を採り上げる.
4.患者の得意な運動を利用して体力づくりを行う.
5.リラクセーションなどゆったりした活動を取り入れる.
解答
1.× 責任感が強く真面目な性格傾向のため導入時の自由画課題は不適切である.
2.× 導入時の料理活動は衝動的行動に繋がる危険性があるので不適切である.
3.× 導入時に食事に関する問題を採り上げるのは衝動的行動に繋がる危険性があるので不適切である.
4.× 導入時に運動を行うのは過活動になりやすいので不適切である.
5.○ 正しい.
〈第55回 OT国試 午前18〉
22歳の女性.幼少期から聞き分けの良い子だと両親に評価されてきた.完全主義であり,社交的ではないものの仲の良い友人はいた.中学生の時に自己主張をして仲間はずれにされ,一時的に保健室登校になったことがある.その後は優秀な成績で高校,大学を卒業したが,就職してからは過剰適応によるストレスで過食傾向になった.体重増加を同僚に指摘されてから食事を制限し,身長170cmだが体重を45kg未満に抑えることにこだわるようになった.この患者への外来での作業療法士の関わりとして最も適切なのはどれか.
1.幼少期の母子体験に触れる.
2.作業療法の目的は半年間かけて伝える.
3.体重測定の結果をグラフ化するのを手伝う.
4.作業に失敗しても大丈夫であることを伝える.
5.本人の作業療法での作品の背景にあるものを分析して伝える.
解答
1.× 導入時に幼少期の母子体験に触れるのは治療関係を崩す危険性があるので不適切である.
2.× 作業療法の目的は早期に明確に伝える.
3.× 体重測定をグラフ化するのは体重に固執してしまうので不適切である.
4.○ 正しい.
5.× 導入時に精神的な内面に触れるのは不適切である.
〈第54回 OT国試 午後18〉
14歳の女性.生来健康で活発であった.6か月前からダイエットを契機に拒食や過食嘔吐をするようになり,体重が58kg(身長158cm)から41kgまで減少した.心配した母親に連れられて精神科を受診し,入院となった.3週後,体重は47kgを超えて作業療法が開始となったが,部屋にある料理の本をずっと眺めており「したいことに集中できない」と訴えた.この患者に対する作業療法士の声かけで適切なのはどれか.
1.「気分転換できる作業を探しましょう」
2.「復学に向けた計画を考えていきましょう」
3.「料理に興味があるのですね.簡単なものから作ってみましょう」
4.「食物から距離を取るために,ここでは料理の本を見るのはやめましょう」
5.「休養が大事な時期です.何もせずゆっくり過ごすことを目標にしましょう」
解答
1.○ 受容的・共感的態度なので適切である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第51回 OT国試 午後16〉
14歳の女子.生来健康で活発であった.6か月前からダイエットを契機に,拒食や過食嘔吐をするようになり,体重が58kg(身長158cm)から41kgまで減少した.心配した母親に連れられて精神科を受診し,入院となった.3週後,体重は47kgを超えて作業療法が開始となったが,部屋にある料理の本をずっと眺めており「したいことに集中できない」と訴えた.この患者に対する作業療法士の説明として適切なのはどれか.
1.「気分転換できる作業を探しましょう」
2.「復学に向けた計画を考えていきましょう」
3.「料理に興味があるのですね.簡単なものから作ってみましょう」
4.「食物から距離を取るために,ここでは料理の本を見るのはやめましょう」
5.「今は休養が大事な時期です.何もせずゆっくり過ごすことを目標にしましょう」
解答
1.○ 受容的・共感的態度なので適切である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第56回 OT国試 午前16〉
19歳の女性.大学1年生.小学生の時より,水泳に秀でていて競技大会では常に優勝を競うほどであった.しかし,高校時代にスランプに陥り当時身長160cm,体重58kgであったが体重を落とせば記録が伸びると思い込み,ダイエットをしているうちに無月経になり,気づくと体重32kgになっていた.心配した母親が本人を説得し病院の精神科外来を受診したところ低栄養で危機的状況にあると医師が判断し精神科病棟への入院を勧めたが,病識の無い本人は納得せず,母親の同意による医療保護入院となった.その後作業療法に参加するようになり,1週間が経過した.患者に対する作業療法士の関わり方で適切なのはどれか.
1.集団作業療法を勧める.
2.食事の摂取を積極的に促す.
3.現在取り組めていることを認める.
4.高校時代のスランプについて深く聞く.
5.食べ物を隠れて捨てるのを見つけたら叱る.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 自己表現する機会をつくり,自己肯定感や自信の回復を促す.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第53回 OT国試 午後17〉
21歳の女性.大学生で単身生活.日中は講義に出席しているが,帰宅すると過食と自己誘発性嘔吐に時間を費やし,睡眠時間がとれず,遅刻するなど日常生活に支障をきたしている.心配した母親に連れられて精神科を受診した.過食後の自己嫌悪感も強く,抗うつ薬を処方されたが,最近ではリストカットなどの自傷行為もみられるようになった.ある日作業療法室で本人が近況について報告をしてきた.そのときの作業療法士の本人への対応として最も適切なのはどれか.
1.過食の理由を尋ねる.
2.今後の自傷行為を禁じる.
3.講義の出席状況を把握する.
4.心配している気持ちを伝える.
5.日々のスケジュール管理方法を指導する.
解答
1.× 過食の理由を尋ねるのは食行動に意識させることに繋がるので不適切である.
2.× 行動制限をしてしまうとストレスを助長するので不適切である.
3.× 出席状況を尋ねるのは自己嫌悪感を助長するので不適切である.
4.○ 正しい.
5.× スケジュール管理が原因で遅刻しているわけではないので管理方法を指導しても意味がない.
〈第52回 OT国試 午後17〉
17歳の女子.高校2年生.高校入学時,身長158cm,体重55kgであったが,同級生に「太っている」と言われ,食事を制限して半年間に12kgやせた.高校1年の秋ごろから月経が不順になり,半年前から無月経となった.このため無月経と体重減少とを主訴に入院治療が開始されたが各種検査を受けることに抵抗感が強い.母親は「もともと太ってなどいなかったと説得して欲しい」と希望する.作業療法士の患者に対する治療的態度として適切なのはどれか.2つ選べ.
1.心理的な問題には触れない.
2.食事については,本人の判断に任せる.
3.受容的態度で,健康状態についての本人の考え方を尋ねる.
4.母親の希望を受け入れて元の体重でも肥満でなかったことを説明する.
5.全身的な健康状態を確認する必要性を伝え,臨床検査を受けることを勧める.
解答
1.× 心理的距離を保ちながら心理的問題に触れる.
2.× 食事については本人と話し合いながら進めていく.
3.○ 正しい.
4.× 否定的態度となるため不適切である.
5.○ 正しい.
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