〈第46回 OT国試 午前43〉
入院後2週の統合失調症患者.作業療法の初期評価項目で優先度が低いのはどれか.
1.生活技能
2.現実検討
3.対人緊張
4.薬物効果
5.身体感覚
解答
1.× 急性期は主に身体および精神状態について評価する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第52回 OT国試 午後44〉
急性期を脱した後,まだ外的刺激への敏感さが残る統合失調症患者の作業療法導入時の対応で適切なのはどれか.
1.役割を付与する.
2.対人交流を促す.
3.定期的な実施を心がける.
4.複数の作業療法士で対応する.
5.退行的行動に対しては関与を控える.
解答
1.× 役割を付与するのは回復期後期の対応である.
2.× 対人交流を促すのは回復期後期の対応である.
3.○ 正しい.
4.× 担当作業療法士を固定して対応する.
5.× 退行的行動に対しても関与を継続する.
〈第49回 OT国試 午後43〉
統合失調症で入院している急性期の患者に心理教育を行う場合に適切なのはどれか.
1.不安に関する話題は避ける.
2.主に本人の病状から参加を判断する.
3.治療により回復していくことを伝える.
4.精神運動興奮が残存していても開始する.
5.話がまとまらないときは発言を打ち切る.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 急性期は治療内容の理解や回復過程の理解を図る.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第58回 OT国試 午前46〉
亜急性期の統合失調症患者への作業療法で適切なのはどれか.
1.患者の行動範囲を速やかに拡大する.
2.身体的負荷の高い活動から開始する.
3.患者が訴える妄想はその都度訂正する.
4.回復のイメージについて心理教育を行う.
5.対人交流が必要となる活動を多く提供する.
解答
1.× 患者の行動範囲は回復期後期から拡大する.
2.× 亜急性期は身体的負荷の低い活動から開始する.
3.× 患者が訴える妄想は訂正しない.
4.○ 亜急性期は回復のイメージについて心理教育を行う.
5.× 対人交流が必要となる活動は回復期後期に提供する.
〈第57回 OT国試 午後44〉
統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか.
1.身体感覚の獲得
2.現実への移行の準備
3.身辺処理能力の回復
4.生活管理能力の改善
5.対人交流技能の改善
解答
1.× 身体感覚の獲得は回復期前期の作業療法として適切である.
2.○ 現実への移行の準備は亜急性期の作業療法として適切である.
3.× 身辺処理能力の回復は回復期前期の作業療法として適切である.
4.× 生活管理能力の改善は回復期後期の作業療法として適切である.
5.× 対人交流技能の改善は回復期後期の作業療法として適切である.
〈第52回 OT国試 午後49〉
急性の幻覚妄想状態が軽減してから1週間が経過した統合失調症患者に対して行う高校復学を目標とした外来作業療法導入時の目的として適切なのはどれか.
1.余暇活動の促進
2.社会参加の促進
3.生活リズムの獲得
4.対人スキルの向上
5.デイケアへの移行練習
解答
1.× 余暇活動の促進は維持期の目的である.
2.× 社会参加の促進は維持期の目的である.
3.○ 生活リズムの獲得は亜急性期・回復期前期の目的である.
4.× 対人スキルの向上は回復期後期の目的である.
5.× デイケアへの移行練習は維持期の目的である.
〈第47回 OT国試 午前46〉
統合失調症の亜急性期と回復期とに共通する作業療法の目的はどれか.
1.役割行動
2.欲求の充足
3.自信の回復
4.達成感の獲得
5.生活リズムの回復
解答
1.× 役割行動は回復期後期の作業療法の目的である.
2.× 欲求の充足は亜急性期の作業療法の目的である.
3.× 自信の回復は回復期後期の作業療法の目的である.
4.× 達成感の獲得は回復期後期の作業療法の目的である.
5.○ 生活リズムの回復は亜急性期・回復期前期の作業療法の目的である.
〈第59回 OT国試 午前45〉
回復期前期(亜急性期が終わり現実感が少し回復し始めた段階)の統合失調症患者に対する作業療法の目的で最も適切なのはどれか.
1.休息の援助
2.現実への移行準備
3.社会生活リズムの習得
4.身体感覚の回復
5.対人交流技能の改善・習得
解答
1.× 休息の援助は亜急性期の作業療法の目的である.
2.× 現実への移行準備は亜急性期の作業療法の目的である.
3.× 社会生活リズムの習得は維持期の作業療法の目的である.
4.○ 身体感覚の回復は回復期前期の作業療法の目的である.
5.× 対人交流技能の改善・習得は回復期後期の作業療法の目的である.
〈第49回 OT国試 午前43〉
統合失調症の回復期前期の患者に適切な活動はどれか.
1.仲間作り
2.生活管理
3.欲求の充足
4.役割の体験
5.身体感覚の回復
解答
1.× 仲間作りは維持期の活動である.
2.× 生活管理は維持期の活動である.
3.× 欲求の充足は亜急性期の活動である.
4.× 役割の体験は回復期後期の活動である.
5.○ 身体感覚の回復は回復期前期の活動である.
〈第50回 OT国試 午前44〉
統合失調症の回復期前期での目標について適切なのはどれか.
1.現実生活への移行
2.施設内生活の自立
3.生活の質の向上
4.生活技能の改善
5.社会への参加
解答
1.○ 現実生活への移行は回復期前期の目標である.
2.× 施設内生活の自立は回復期後期の目標である.
3.× 生活の質の向上は維持期の目標である.
4.× 生活技能の改善は回復期後期の目標である.
5.× 社会への参加は維持期の目標である.
〈第48回 OT国試 午後43〉
統合失調症の回復期前期の患者に適切な活動はどれか.
1.SST
2.軽い運動
3.趣味の開発
4.作業所見学
5.買い物訓練
解答
1.× SSTは維持期の活動である.
2.○ 軽い運動は回復期前期の活動である.
3.× 趣味の開発は維持期の活動である.
4.× 作業所見学は維持期の活動である.
5.× 買い物訓練は維持期の活動である.
〈第48回 OT国試 午前43〉
統合失調症の回復期後期に行う作業療法の目的で適切なのはどれか.
1.休息援助
2.対人交流
3.衝動発散
4.欲求充足
5.鎮静と賦活
解答
1.× 休息援助は亜急性期の作業療法の目的である.
2.○ 対人交流は回復期後期の作業療法の目的である.
3.× 衝動発散は亜急性期の作業療法の目的である.
4.× 欲求充足は亜急性期の作業療法の目的である.
5.× 欲求充足は亜急性期の作業療法の目的である.
〈第46回 OT国試 午後43〉
統合失調症維持期の作業療法の課題で適切でないのはどれか.
1.休息援助
2.資源利用
3.生活維持
4.再発防止
5.就労支援
解答
1.× 休息援助は亜急性期の作業療法の課題である.
2.○ 資源利用は維持期の作業療法の課題である.
3.○ 生活維持は維持期の作業療法の課題である.
4.○ 再発防止は維持期の作業療法の課題である.
5.○ 就労支援は維持期の作業療法の課題である.
〈第47回 OT国試 午前44〉
統合失調症患者の退院時指導で適切でないのはどれか.
1.再入院しないよう約束する.
2.ストレスへの対処法を再確認する.
3.利用する施設の担当者に情報を提供する.
4.困ったときの援助の求め方について確認する.
5.再燃のサインを見つけたときの行動について確認する.
解答
1.× 再入院しないよう約束することは再発予防の適切な指導といえない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第46回 OT国試 午後49〉
統合失調症患者の退院直後の訪問時評価で優先度が高いのはどれか.
1.服薬管理
2.行動範囲
3.対人交流
4.金銭管理
5.余暇活動
解答
1.○ 生活全般の自己管理が必要であり,服薬管理は再発予防の観点からも重要である.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第51回 OT国試 午前50〉
被害妄想が持続し自宅に閉じこもることで安定している慢性期の統合失調症患者に対する訪問作業療法として適切な支援はどれか.
1.外出の促し
2.家事行為の指導
3.近所づきあいの指導
4.本人が困っていることの傾聴
5.内服薬の種類についての話し合い
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 日常生活・社会生活を送る上での困難さを確認することが優先される.
5.× 誤り.
〈第52回 OT国試 午前41〉
統合失調症の精神病後抑うつからの回復初期の指標はどれか.2つ選べ.
1.億劫感
2.空腹感
3.熟眠感
4.疲労感
5.不安感
解答
1.× 億劫感は抑うつ状態の指標である.
2.○ 空腹感は抑うつからの回復時の指標である.
3.○ 熟眠感は抑うつからの回復時の指標である.
4.× 疲労感は抑うつ状態の指標である.
5.× 不安感は抑うつ状態の指標である.
〈第55回 OT国試 午前45〉
メタボリックシンドロームの改善を目的とした統合失調症患者の評価で優先すべきなのはどれか.
1.睡眠状態
2.対人関係
3.入浴状況
4.認知機能
5.服薬内容
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 非定型抗精神病薬の副作用として,肥満,耐糖能異常,高血糖・糖尿病などがあるので服薬内容を確認する.
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