〈第59回 OT国試 午後45〉
統合失調症の認知機能障害の改善に焦点を当てたプログラムで,パソコン上の教育用ソフトウェア課題を用いるのはどれか.
1.LASMI
2.NEAR
3.SCIT
4.SFS
5.WRAP
解答
1.× LASMIは統合失調症の慢性期の社会生活能力評価である.
2.○ 正しい.
3.× SCITは社会認知と対人関係のトレーニングである.
4.× SFSは社会機能評価尺度である.
5.× WRAPは元気回復行動プランである.
〈第54回 OT国試 午前44〉
統合失調症の認知機能障害の改善に焦点を当てたプログラムとして,パソコン上の教育用ソフトウェア課題を用いるのはどれか.
1.IPS
2.NEAR
3.WRAP
4.MCT(Metacognitive Training)
5.SCIT(Social Cognition and Interaction Training)
解答
1.× IPSは個別就労支援サービスである.
2.○ 正しい.
3.× WRAPは元気回復行動プランである.
4.× MCTはメタ認知トレーニングである.
5.× SCITは社会認知と対人関係のトレーニングである.
〈第56回 OT国試 午後41〉
コンピューターゲームを用いた統合失調症患者の認知リハビリテーションはどれか.
1.IPS 〈Individual Placement and Support〉
2.MCT 〈Metacognitive Training〉
3.NEAR 〈Neuropsychological Educational Approach to Cognitive Remediation〉
4.SCIT 〈Social Cognition and Interaction Training〉
5.SST 〈Social Skills Training〉
解答
1.× IPSは就労支援モデルである.
2.× MCTはメタ認知トレーニングである.
3.○ 正しい.
4.× SCITは社会認知と対人関係のトレーニングである.
5.× SSTは地域社会で自立して円滑に生活できるための技術トレーニングである.
〈第53回 OT国試 午前45〉
緊張型統合失調症の昏迷の治療として用いられるのはどれか.
1.EMDR〈Eye Movement Desensitization and Reprocessing〉
2.NEAR〈Neuropsychological Educational Approach to Cognitive Remediation〉
3.TEACCH〈Treatment and Education of Autistic and Related Communication Handicapped Children〉
4.電気けいれん療法
5.曝露反応妨害法
解答
1.× EMDRは眼球運動による脱感作と再処理法で主にPTSDの治療として用いられる.
2.× NEARは統合失調症患者などに対する認知機能訓練(記憶力・注意力に対するプログラム)として用いられる.
3.× TEACCHは自閉症および関連領域のコミュニケーションに障害を持つ子どものための治療と教育である.
4.○ 正しい.
5.× 曝露反応妨害法は主に強迫性障害に用いられる認知行動療法の技法である.
〈第55回 OT国試 午後14〉
24歳の女性.統合失調症.1年前に職場の対人関係のストレスから発症した.現在は休職し,外来通院をしている.嫌がらせをされているという被害妄想は薬物療法により消失したが,ちょっとした周りの表情やしぐさを見て「周りの人が私のことを言っているような気がする」という猜疑的な言動はみられている.そこで主治医の判断により,認知機能の改善を目的に週1回,外来作業療法を利用したプログラムに参加することになった.この患者の治療目的に合ったプログラムとして適切なのはどれか.
1.ACT〈assertive community treatment〉
2.Empowerment approach
3.IPS〈individual placement and support〉
4.SCIT〈social cognition and interaction traininig〉
5.WRAP〈wellness recovery action plan〉
解答
1.× ACTは包括的地域支援プログラムである.
2.× Empowerment approachはリカバリー促進を支援する思想・技術である.
3.× IPSは個別就労支援サービスである.
4.○ 正しい.
5.× WRAPは元気回復行動プランである.
〈第58回 OT国試 午前18〉
32歳の女性.統合失調症.1年前から小売店で週3日のパート勤務をしているが,最近,同僚から嫌がらせを受けているという被害的な訴えが増え,主治医の指示で週2日,精神科デイケアを利用することになった.この患者の治療目的に合ったプログラムとして適切なのはどれか.
1.ACT
2.IPS
3.NEAR
4.SCIT
5.TEACCH
解答
1.× ACTは包括的地域支援プログラムである.
2.× IPSは個別就労支援サービスである.
3.× NEARは統合失調症患者などに対する認知機能訓練(記憶力・注意力に対するプログラム)である.
4.○ 正しい.
5.× TEACCHは自閉症および関連領域のコミュニケーションに障害を持つ子どものための治療と教育である.
〈第57回 OT国試 午後20〉
33歳の男性.ミュージシャンを志していたが,21歳時に統合失調症を発症し,2回の入院歴がある.3か月前から就労移行支援事業所への通所を開始し,支援によってコンサートホールの照明係のアルバイトに就いた.就労移行支援事業所のスタッフは,定期的に職場訪問を実施して本人と雇用主の関係調整を行っており,主治医やケースワーカーとも連携して支援活動をしている.この患者に行われているプログラムはどれか.
1.CBT(Cognitive Behavioral Therapy)
2.IPS
3.NEAR
4.SST
5.WRAP
解答
1.× CBTはうつや不安障害に対するプログラムである.
1.○ IPSは個別就労支援プログラムである.
3.× NEARは統合失調症患者などに対する認知機能訓練(記憶力・注意力に対するプログラム)である.
4.× SSTはソーシャルスキルトレーニング(社会的技能訓練)である.
5.× WRAPは元気回復行動プランである.
〈第47回 OT国試 午後44〉
精神障害のある人が地域で生活できるように多職種で行う支援はどれか.
1.ACT
2.IPS
3.OJT
4.OSA
5.SST
解答
1.○ 精神障害のある人が地域で生活できるように多職種で行う支援はACTである.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第52回 OT国試 午前20〉
43歳の男性.統合失調症.幻聴と妄想が消失せず9年間の入院生活を送っていたが,入院患者の地域生活移行を進める方針の下,地域のアパートを借りて退院することになった.そこで,本人の地域生活を支えるため,作業療法士,看護師,精神保健福祉士,医師らがチームを組み,24時間365日体制で相談や訪問のサービスを開始した.このサービスに該当するのはどれか.
1.Assertive Community Treatment〈ACT〉
2.Illness Management and Recovery〈IMR〉
3.Individual Placement and Support〈IPS〉
4.Intentional Peer Support〈IPS〉
5.Wellness Recovery Action Plan〈WRAP〉
解答
1.○ 正しい.
2.× IMRは病気の管理と回復プログラムである.
3.× IPSは個別就労支援サービスである.
4.× IPSは意図的なピアサポートで学びの生まれるコミュニケーションである.
5.× WRAPは元気回復行動プランである.
〈第56回 OT国試 午前48〉
ACT〈Assertive Community Treatment〉の特徴として正しいのはどれか.
1.日中に限定した支援を行う.
2.医療機関内でのみ援助を行う.
3.利用者の入院治療を推奨する.
4.精神障害が軽度な患者が対象である.
5.チームのケアマネジメントを行う.
解答
1.× ACTは365日24時間対応する.
2.× ACTは利用者の自宅や職場など実際の生活の場を訪問する.
3.× ACTは地域生活を支援する.
4.× ACTは精神障害が重度な患者が対象である.
5.○ ACTは多職種によって構成されたチームで対応する.
〈第51回 OT国試 午前49〉
ACT〈Assertive Community Treatment〉の特徴はどれか.
1.休日を除き毎日提供される.
2.作業療法士が中心となり実施する.
3.地域の福祉施設の利用時に実施する.
4.原則的にサービス提供は無期限である.
5.対象は比較的軽度の精神障害者である.
解答
1.× ACTは365日24時間提供される.
2.× ACTは様々な職種で構成される専門家チームにより実施する.
3.× ACTは実際に生活をしている場を訪問し実施する.
4.○ 正しい.
5.× ACTの対象は比較的重度の精神障害者である.
〈第59回 OT国試 午後47〉
ACTの説明で正しいのはどれか.
1.軽度の精神障害を持つ人が対象である.
2.ケアマネジメントの手法を用いる.
3.主たる目標は症状軽減である.
4.訪問作業療法の一形態である.
5.夜間の対応は行わない.
解答
1.× ACTは重度の精神障害を持つ人が対象である.
2.○ 正しい.
3.× ACTの主たる目標は重度の精神障害者が地域で生活できるようにすることである.
4.× ACTは多職種の専門家から構成されるチームが援助するプログラムである.
5.× ACTは365日24時間対応する.
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