第6章 内部障害作業療法学 08)老年期障害 ①高齢者の特徴

〈第51回 OT国試 午前30〉

高齢者の感覚機能の変化で正しいのはどれか. 
1.塩味の感覚が低下する.
2.異臭に対して過敏になる.
3.温刺激に対して過敏になる.
4.遠くの物体に焦点を合わせにくくなる.
5.高い周波数より低い周波数の音の感度が低下する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 異臭に対して鈍感になる.
3.× 温刺激に対して鈍感になる.
4.× 近くの物体に焦点を合わせにくくなる.
5.× 低い周波数より高い周波数の音の感度が低下する.


〈第54回 OT国試 午前31〉

円背のある高齢者で正しいのはどれか. 
1.歩行の際に歩隔が狭くなる.
2.立位時に膝は屈曲位となる.
3.円背は閉塞性換気障害の原因となる.
4.円背の治療としてギプス矯正を行う.
5.立位バランスは,左右より前後の方向が良い.

解答

1.× 歩行の際に歩隔が広くなる.
2.○ 正しい.
3.× 円背は拘束性換気障害の原因となる.
4.× 円背の治療としてギプス矯正は行わない.
5.× 立位バランスは,左右より前後の方向が悪い.


〈第58回 OT国試 午後34〉

高齢者への薬物療法で正しいのはどれか. 
1.加齢に伴い有害事象が多くなる.
2.高齢者は有害事象が重症化しない.
3.1回投与量が多いほど治療効果が高い.
4.既往歴は現在の身体機能に影響しない.
5.服薬数の増加は有害事象の要因にならない.

解答

1.○ 正しい.
2.× 高齢者は有害事象が重症化する.
3.× 1回投与量が多いほど薬の作用が強く出てしまい有害事象の要因になる.
4.× 既往歴は現在の身体機能に影響する.
5.× 服薬数の増加は有害事象の要因になる.


〈第48回 OT国試 午後38〉

高齢者の自動車運転で正しいのはどれか. 
1.若年者より速度超過の違反が多い.
2.交通事故の発生場所は交差点が多い.
3.65歳から免許更新は2年ごととなる.
4.75歳では高齢者マークの着装は任意となる.
5.70歳では免許更新時に認知機能検査を受ける.

解答

1.× 高齢者より若年者で速度超過の違反が多い.
2.○ 正しい.
3.× 71歳から自動車運転免許更新は3年ごととなる.
4.× 70歳以上では高齢者マークを着装するように努めなければならない.
5.× 75歳以上では自動車運転免許更新時に認知機能検査を受ける.


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