第6章 内部障害作業療法学 07)摂食・嚥下障害 ②嚥下評価

〈第59回 OT国試 午前2〉

健常成人の嚥下内視鏡検査の画像を示す.正しいのはどれか. 

1.気管支が観察できる.
2.発声中の画像である.
3.食道は背面に位置する.
4.嚥下反射中の画像である.
5.食道の蠕動が観察できる.

解答

1.× 気管支は観察できない.
2.× 声門が開いているので発声中の画像でない.
3.○ 正しい.
4.× 咽頭収縮によるホワイトアウトがみられていないので嚥下反射中の画像でない.
5.× 食道は観察できない.


〈第43回 OT国試 午前5〉

嚥下造影像を示す.正しいのはどれか. 

1.①喉頭蓋
2.②上咽頭収縮筋
3.③舌骨
4.④梨状窩
5.⑤気管

解答

1.× ①軟口蓋
2.× ②喉頭蓋
3.○ 正しい.
4.× ④梨状陥凹
5.× ⑤食道入口部


〈第53回 OT国試 午後4〉

嚥下造影検査の嚥下反射終了後の静止画像を示す.咳反射はない.認める所見はどれか. 

1.誤嚥
2.声門閉鎖
3.頸椎前弯
4.口腔内残留
5.食道入口部開大

解答

1.○ 正しい.
2.× 声門開大
3.× 頸椎中間位
4.× 口腔内残留は見られない.
5.× 食道入口部閉鎖


〈第55回 OT国試 午後25〉

嚥下造影検査と比べて嚥下内視鏡検査が適しているのはどれか. 
1.誤嚥の評価
2.嚥下反射の評価
3.食道機能の評価
4.声帯運動の評価
5.咀嚼機能の評価

解答

1.× 誤嚥の評価は嚥下造影検査,嚥下内視鏡検査のいずれも適している.
2.× 嚥下反射の評価は嚥下造影検査,嚥下内視鏡検査のいずれも適している.
3.× 食道機能の評価は嚥下内視鏡検査と比べて嚥下造影検査が適している.
4.○ 正しい.
5.× 咀嚼機能の評価は嚥下内視鏡検査と比べて嚥下造影検査が適している.


〈第48回 OT国試 午後22〉

摂食嚥下の評価で正しいのはどれか. 
1.フードテストは咀嚼能力を評価できる.
2.喉頭挙上の評価では舌の可動性を評価できる.
3.随意的な咳の強弱によって嚥下反射の速さを評価できる.
4.改訂水飲みテスト(MWST)は咽頭期の嚥下機能を評価できる.
5.反復唾液嚥下テスト(repetitive saliva swallowing test:RSST)は食物の残留部位を評価できる.

解答

1.× フードテストは口腔内での食塊形成や食塊の咽頭への送り込みを評価できる.
2.× 喉頭挙上の評価では舌の可動性を評価できない.
3.× 随意的な咳の強弱によって嚥下反射の速さを評価できない.
4.○ 正しい.
5.× 反復唾液嚥下テストは随意的な嚥下運動を評価できる.


〈第56回 OT国試 午前26〉

反復唾液嚥下テストのカットオフ値は30秒間に何回か. 
1.1回
2.3回
3.5回
4.7回
5.9回

解答

1.× 誤り.
2.○ 反復唾液嚥下テストは,30秒間に空嚥下が3回以上できると正常である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第47回 OT国試 午後22〉

改訂水飲みテスト(Modified Water Swallowing Test:MWST)の評価基準で正しいのはどれか. 
1.評価基準1:嚥下なし,むせるand/or呼吸切迫
2.評価基準2:嚥下なし,呼吸切迫(不顕性誤嚥の疑い)
3.評価基準3:嚥下あり,呼吸切迫,むせるand/or湿性嗄声
4.評価基準4:嚥下あり,呼吸良好,むせる
5.評価基準5:嚥下あり,コップから飲むことが可能

解答

1.○ 正しい.
2.× 評価基準2:嚥下あり,呼吸切迫(不顕性誤嚥の疑い)
3.× 評価基準3:嚥下あり,呼吸良好,むせるand/or湿性嗄声
4.× 評価基準4:嚥下あり,呼吸良好,むせなし
5.× 評価基準5:4に加えて追加嚥下運動が30秒以内に2回可能


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